筋違い角研究

作成日 : 2022-03-25
最終更新日:

実戦に出てきた、あるいは出てきそうになった筋違い角の局面を集めた。

図 1 は☖9三桂まで

図 1 は後手が桂馬を活用したところ。先手は角をどう活用するか。

☗8三歩 ☖同 飛 ☗9四角 ☖8二飛 ☗6一角成

一度☗8三歩と飛頭に歩をたたくのがいい。飛車が逃げれば☗8四飛でよい。また☖8五歩と刺し違えを狙うのは一度☗8五同角ととり☖同桂に☗8二歩成と飛車を取る。 ☖7七桂成(不成)に☗9一香とすれば後手は先手の飛車成が防げず、先手が指しやすい。そこで☗8三歩には☖同飛と取る。そこで、☗9四角として角をさばく。 やむをえない☖8二飛に、先手は単に☗6一角成とする。以下☖8五桂☗7六銀以下難しい戦いが続く。実戦では☗8三歩ではなく単に☗5六角としたために以下☖8五桂☗7六銀☖5五角となり、 後手がペースを握った。


図 2 は☖5四角まで

図 2 は後手が☖5四角として歩取りと角成の双方を狙ったところ。先手はどう対応するか。

☗4七金 ☖8七角成 ☗7六銀 ☖8六馬 ☗8八飛

先手は☗4七金として歩のほうを守る。☖8七角成としてくれば☗7六銀として馬の退路を断つ。☖8六馬には☗8八飛と回れば馬を助けるすべがない。 なお、☗7六銀としたときに馬が逃げられる場合もある(たとえば9五~9四~8三のルートが開けているなど)。 この場合は、☗7六銀のかわりに☗7六角として馬と自陣の角を交換する手も考えられる。


図 3 は☖6五歩まで

図 3 は後手が☖6五歩と仕掛けたところ。先手はどう対応するか。

☗5六角 ☖5五銀左 ☗6五歩 ☖5六銀 ☗同金

先手は☗5六角として6五の歩取りを見せる。後手が☖5五銀と圧力をかけてきても、先手は☗6五歩と歩をとっておく。必然的な☖5六銀には☗同金と取る。 次のねらいは、☗7五歩☖同歩☗6四歩☖同金☗7四歩である。☖6五桂ならば☗同金☖同銀☗同飛☖6四歩☗6八飛としておいて、次の☗5五桂以下の攻めを狙って先手指せる。


謝辞

盤面および棋譜再生には、marmooo さんKifuViewer を用いている。marmooo さんに感謝する。

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MARUYAMA Satosi