駒落ち雑感

作成日 : 2004-12-19
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駒落ちの印象

私は駒落ち将棋を戦ったことがあまりない。 下手(したて)、上手(うわて)それぞれ5回ぐらいだろうか。 どちらにしても、非常に戦いにくいという印象である。 上手をもったときはもちろんだが、下手となったときも同様である。 特に私が下手となったときは、戦いが始まる前から全く勝てる気がしない。 つまり、将棋を始める時点で、既に負けているともいえる。

下手となったとき

最初に下手となったのは、実家近くの会所に行ったときである。私が中学校のころだろうか。 当時の棋力は初段程度だったと思う。 会所にはアマチュアの強い方がいて、角落ちで手合いがついた。 駒落ちで負けるはずがないと思っていたら、端を攻められ負けた。 悔しくて、思わず涙ぐんでしまった。そのときの経験が今でも尾を引いていて、 上手には勝てないと思い込んでいるもとになっているのかもしれない。

その後、先崎学氏(当時六段)、大平武洋氏(当時奨励会三段)、 某女流プロ(当時初段)と戦った。先崎氏との二枚落ち対局では銀多伝を採用したが、 碌に勉強していなかったので敗れた。大平氏との二枚落ち対局は、 真部一男八段の本にある戦法を採用したが、うまくなかった。 某女流プロの飛落ちでは、右四間飛車を使ってみたが、玉頭から反撃され失敗した。

アマチュアとの駒落ちでは、飛落や角落であったが、ある例外を除いて1回も勝ったことがない。 例外とは、下手の私が序盤で王手飛車をかけてそれで上手が投了した、 という僥倖だけである。

上手となったとき

私ぐらいの棋力(初段〜二段)でも、上手となったときがある。 このときの勝率は3割ぐらいだ。もう少したぶらかす手段を覚えれば、 勝率はよくなるだろう。

その後、いろいろ戦ってみると、 華々しく戦うのは上手にとって損だということがわかった。 つまり歩の下から、駒を押し上げるように、 厚みで勝負しないといけない、ということだった。

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MARUYAMA Satosi