棋士の愛称

作成日:2006-02-28
最終更新日:

棋士の愛称

私の敬愛する棋士である有吉道夫九段には、「火の玉流」という愛称がついている。 この○○流という愛称の付け方は、 故原田泰夫九段によるものとされている。 そして、20世紀、有名な棋士にはこの流儀の名前の付け方がつけられていた。 当時のJT日本シリーズでは、出場棋士にすべて○○流という愛称が付されていた。

今はあまり愛称が流行しない時代のようだ。 棋士に個性がなくなったのだろうか。 愛称で親しまれる最後の棋士が谷川浩司九段の「光速流」だろう。 そんな時代にあえて、棋士の愛称をまとめてみた。

従来の愛称は、 棋士の愛称・キャッチフレーズ(www.geocities.jp、現在リンク切れ) や、 将棋棋士のニコ生ニックネームと一般的キャッチコピーまとめ (bmbb.jp) にまとめられている。このページに出てきていない愛称をまとめてみた。 その来歴やいわれについては、後々記そう。

棋士氏名愛称、ニックネーム
岡崎洋マシン
桐谷広人マッサージ
久保利明さばきのアーティスト
武市三郎(元)棋神
渡辺明酷評三羽烏 親鳥
村山慈明酷評三羽烏 雛鳥
戸辺 誠酷評三羽烏 卵
今泉 健司ゾンビ今泉

おまけ 家庭内愛称

つれあいは、自分が覚えている棋士をこう呼んでいる

棋士氏名愛称、ニックネーム
郷田 真隆顔の丸い人
渡辺 明できちゃった結婚の人
深浦 康市料亭の息子
中村 太地持ち駒の多い人

深浦さんの愛称への注釈。 深浦氏の実家は佐世保で居酒屋を営んでいる。これを知ったある記者が、 居酒屋では格が落ちて紹介時に申し訳ないと思い込み、 実家は料亭、という記事を書いたことがある。

中村太地さんへの愛称の注釈。 将棋棋士勝又「教授」(ちなみに「教授」も愛称です)が、中村さんのことをこのように評したことから。
2012 年 6 月 2 日のツイッターから https://twitter.com/katsumata/status/208870075464290304
小6で奨励会に入ってちょぴっと勉強して早稲田実業中等部に余裕で合格ハンカチ王子と同級生で高校生で棋士に主席で卒業して早稲田大学政経学部へ3年で単位を取り終え論文書いたらスカラシップC2全勝して棋聖戦も挑戦者になり長身でかっこよく持ち駒多すぎふざけるなといいたい中村太地君が表紙です

木村義徳九段

2010年6月26日、毎日新聞朝刊に、ワールドカップの日本サッカー代表のことが載っていた。 一次リーグ突破が困難と思われていた代表は、カメルーンとデンマークを下し、 国外でのワールドカップで初めてトーナメントに進んだ。 格上に勝った理由をいろいろ解説してあった。

この記事を思い出したのが、木村義徳九段のことである。 木村は生涯の戦績はふるわなかったが、1978年度のB級2組順位戦で昇級、 1979年度のB級1組順位戦で昇級し、A級にまで駆け上がった。これには驚いた。 その謎を極めたいと思い、町田駅の久美堂本店で木村の著書 「弱いのが強いのに勝つ法 勝負の理論」 を一生懸命立ち読みしたことを今でもはっきりと覚えている。

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MARUYAMA Satosi