2003年システム監査受験記 |
作成日:2002-04-20 最終更新日: |
2003年4月20日に情報処理技術者(システム監査)の試験を受けてきた。その報告である。
以前書いたことがあるのだが、私は同じ試験に2度続けて失敗しても、 3度目の挑戦でなんとかものにしてきているという実績がある(英検一級を除く)。 そして、システム監査の試験は3度目の挑戦になる。 ただし、今回も自信は全くない。 そして、こちらも書いたことがあるのだが、 勉強しないでシステム監査に合格した方の体験記を読んで、 勉強をしなかったことを威張ったような書き方に反発を覚えた。そして、 少しは(あくまで少しは)システム監査の勉強をしようと心に決めた。
少しのシステム監査の勉強とは、システム監査基準ほかいくつかの基準を読んで覚えること、 監査に固有の言葉と使い方を覚えること、午後 II の論文をある程度準備することだった。
これらはあまり準備できなかったが、少なくとも丸腰で受けてはいない。 これだけは強調しておく。
場所は池袋の立教大学。以前も同じ情報処理試験で受けたことがある。ただし、 システム監査かどうかは覚えていない。システムアナリストだったような気がする。
教室に入ると、全部で50人ほど受験生がいる。女性は2人しかいない。 私はともかく、女性にはどんどん進出してきてほしいと思う。実は隣が女性だったのだが、 香水のにおいがときどきこちらに来るのには参った。さらに参ったのは、 後の男性が大きな音を立てて始終鼻をかんでいることだった。出席率は7割ほどであった。 試験監督は男女一人ずつである。ともに若い。
試験が始まった。おりしも統一地方選挙が告示されたばかりで、連呼の声がうるさかった。 以前、4月に受けた別の試験でもそうだった。 1時間ほどして、半数の受験者が退出した。私も根気が続かなくなったが、 間違いに気付いて点数が上がるかもしれないと思い、最後の時間まで残っていた。 実際、残った時間でいくつか直した解答もあった。
さて、午前中の問題は難しいと感じた。そんな中で、いくつかいちゃもんを付けてみよう。
まず、損益分岐点を求める問題がある。この問題では、固定費が500(百万円)あることがわかるので、 損益分岐点は当然 500(百万円)以上でなければならない。ところが、 選択肢の中で 500(百万円)以上であるものは一つしかない。 つまり、損益分岐点の計算をせずとも、答がわかってしまうのである。
また、選択肢に CMM を載せている問題があった。しかし、SEI (CMMの作成機関)からは、 CMM は既に廃れていて使わないようにとのお達しがある。 厳密には、CMM の後継モデルである CMMI (能力成熟度モデル統合)を載せるべきだろう。 受験生は最新事情を知らないといけないから、CMMI となっていたから迷ってしまった、 といういいわけは通用しない。
私自身はどうだったかというと、「バックアップの間隔を2倍にした」という問題文を 「バックアップの頻度を2倍にした」と読み間違いをしたり、さんざんだった。 たぶん足切りにひっかかってしまったに違いない。
それでも気を取り直して午後Iの試験に臨む。必須問題2題と選択問題1題であったが、 どれも自信がない。 過去2回の午後 I では時間配分を誤ったので、なるべく早く問題 1 を完成することに力を注いだ。 問題 2 と問題 4 は、問題 1 より楽だった。残り 10 分あったので答を見直していたら、 監督の「督」の字の下が「目」でなく「皿」や「貝」になっていた。 慌てて直して他にもないか探していたら、「締結」と書くべきところを「提結」と書いていた。 こんな具合では恥ずかしい。青ざめた。
最後に午後IIの論文を書いた。3題を見て、そのうち書けそうな1題を選択した。 実務と理論をどこまで組み合わせて書くべきか悩む。というより、どちらも書けないので悩む。 受験者はみなけっこう解答用紙の升目を埋めているようで、 まったく自信がなくなった。
いくつかの機関から模範解答が出ている。答合わせをしてみた。 午前の問題は 7 割 5 分であった。足切りにかからないといいが。 午後 I の問題は、平均して 7 割ほどである。受験者の方々はけっこう書いているようだったから、 合格レベルが高いかもしれない。ということは、今年もだめか。
ありがたいことに、合格していた。
現在はありません。以前は IPA のホームページ(www.ipa.go.jp) のある個所に、システム監査技術者カリキュラムが置かれていましたが、現在は要綱のみです。
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