ラーメンについて

作成日:2002-02-22
最終更新日:

ラーメンはどのくらい好きか

世の中にはラーメンが好きでたまらない人がいる。結構多いだろう。 また、中には嫌いな人もいる。村上春樹はラーメンが嫌いらしい。エッセイでそう書いている。 私はどうかというと、ふつうに好きである。それを超えることはない。 中には、<ふつうに好きというのは形容矛盾だ。好きなのか、普通なのか、はっきりしろ> と怒る人もいる。そういう人には、ふつう、と答える。好きな食べ物はもっとあるからだ。

ラーメンというのは、日本のどこにでもある。それが普通に食べられるだけで幸せだ。 わざわざこれこれの味を求めて、という求道の精神とは無縁の食べ物ではないかと、 私は冷ややかに思っている。

私のホームページでラーメンについて書いているところは4件あった(他に投稿で1件)。 近くの商店街にラーメン屋はあるがスパゲティ屋はないという話、 タスマニアでラーメンを食べようとした話、 寿がき屋のラーメンの話、 私のピアノの師匠 Y さんをはじめとするバンド名「ラーメン」の話の計4件である。

残りの節でラーメンに関するどうでもいい話をする。

ふつうのラーメン

私は高校生のころ、相模原に住んでいた。そのころのことである。 相模原市役所近くのラーメン屋で 私はラーメンを啜っていた。すると、少しこわもての感じがする男二人が入ってきた。 一人は何を頼んだか忘れたが、もう一人がいうのだった。「ふつうのラーメン」
店主が答えた。「ふつうのラーメンっていうのはないね。醤油ラーメンのことか」
客は注文をつける。「とにかくふつうのラーメンだよ」
店主「うちのふつうのラーメンは、醤油ラーメンだけど」
客「それ、ふつうのラーメン?」
店主「醤油ラーメンがふつうだけどね」
客「じゃあ、そのふつうのラーメン一つ。」
店主「醤油ラーメンのことね、はい」

かくして、店主はラーメンを作り出した。この後に出たであろう「ふつうのラーメン」 を食べた客がどのように言ったかは残念ながら知らない。 私は既に食べ終えていて、店を出てしまったからである。

旭川で一番のラーメン

私の友人に旭川出身の S くんがいる。彼がいうには、旭川で一番の、 あるいは今まで食べた味噌ラーメンのなかで一番うまいラーメンは、 旭川のある会社の社員食堂で出されるラーメンであるという。 そこは部外者が入って食べてもかまわないらしい。 現にその S くんが食べている。私はこの話を聞いて、ラーメンの底力に驚いた。 と同時に、グルメを気取ってあちこち食べ歩いている求道者達を、少しだけ気の毒に思うのだった。

付記:S くんが亡くなって何年になるだろうか。旭川にはまだ行ったことがないので、いつか行きたい。(2015-10-07)。

大勝軒

2009年6月17日、初めて大勝軒に行った。大勝軒という名前のラーメン屋はあちこちあるが、 私が行って食べたのは飯田橋の大勝軒である 他に、永福町、御茶ノ水、東川口にあることを確認している。

普通盛りと大盛りを比べ、少し悩んだ末大盛りを頼んだ。「量が多いですがよろしいですか」といわれ、 覚悟を決めて、「はい」と答えた。しばらして出てきたラーメンは確かに量が多かった。 しかし頼んだ手前、残すのは恥である。ゆっくりと食べ出したが、食べても食べても量が減らない。 卵、シナチク、チャーシューなどを一緒に食べたが、 これらのおかず類は麺を半分食べたところでなくなった。 あとはひたすらツユと麺を交互に口に入れるだけだった。それでもすべてを食べた。覚悟を決めたから、その覚悟に殉じないといけないと思ったからだ。

隣の隣に座っていたオヤジは、私と同じく大盛りを頼んでいた。 私と同時に大盛りを食べだして、私より速く食べていた。オヤジは私より先に勘定を済ませたが、 麺とツユを残していた。これだからオヤジは困る。

これからの教訓は、ここのラーメンだろうと、何だろうと、もう大盛りは頼まない、ということであった。

ラーメン二郎

ラーメン二郎を知ったのは 2013 年のことである。 勤務先の同僚が「東大のレゴクラブって知ってますか。すごいんですよ。うちのこどももレゴやってるんですけれど」 と知らせてくれたことがあった。インターネットで調べると、確かにすごい作品もあり、 すごい人もいる。ただ、正直いって私が一番驚いたのは大きな建造物ではなく、レゴで作った 「ラーメン二郎」のラーメンだった。レゴにまでしたがるラーメン二郎とは何者か。

ということで昼休みに余裕があるときを狙って西新宿にあるラーメン二郎に行き、ラーメンを食べた。 ここは野菜とニンニクを頼むのが鉄則らしい。午後すぐに会議があるのは承知だった。 で、食べてみたところなかなかおいしかったが、病みつきになるかというとそうはならない。 ラーメンを食べたときにシャツかズボンかネクタイかにスープがしみてしまい、それがなかなか取れていない。 しみを見た時にはラーメン二郎を思い出すだろう。 (2013-06-09)

桂花

音楽仲間で新宿で飲み、さんざん酔っぱらった。締めのラーメンを言い出す人がいて、私は締めにラーメンを食べる気にはならないけれどついていった。 それが熊本ラーメン桂花だった。今までにすすったことのないスープで驚いた。まだ20世紀だったはずだ(2015-10-07)。

天下一品

社会人になって最初の8年は千葉市に住んでいた。ちょうど住みだした少し前に、天下一品という京都を中心としたチェーン店が関東に初めてできると聞いた。 驚いたのは、それが浜野という場所ということだった。浜野は千葉市の南端である。興味本位で「こってり」を頼んでその味に驚いた。 それを関西の友人に話したら、「本場京都のは、浜野の天一よりもっと濃い」と公言したのだった。

ちなみに、調べた限りでは現在千葉県には天下一品の店がない。

ラーメンショップ

ラーメンショップというチェーン店がある。私が南葛西に住んでいたときには一番近いラーメン屋だった。可もなく不可もなく、という印象であったが、 好きだった。

ふくちゃん

とんこつラーメンのふくちゃんというチェーン店がある(と思う)。昔、社会人になったあたりで先輩と一緒に渋谷のふくちゃんに行き、 とんこつラーメンに感心した覚えがある。その後、千葉にもあることを知ったが、そこの店員が私を見て意味もなく笑うので気分を害してしまった。 おそらく総武線の千葉駅と京葉線の新千葉駅のあいだあたりにあったと思う。 ほどなく、そのふくちゃんは閉店した。

職場が両国にあったころ「上々ふくちゃん」というやはり豚骨ラーメンの店があったが、しばらくして閉店してしまった。私を避けているのだろうか。

喜楽

渋谷にある喜楽のもやしそばはおいしい。

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MARUYAMA Satosi