NHK 教育テレビで、「ピアノのおけいこ」という番組があった。
ピアノの先生と生徒が出演する。グランドピアノが2台並べられていて、 先生が指定した曲を生徒が弾き、先生が指導する。NHK から出版されているテキスト=楽譜があり、指定した曲はほとんどがこのテキストにあったが、 中にはそうでない場合もあった。
教育テレビで行われていた。私が最初に見たころは、月曜日と水曜日の夕方、六時半から七時までの三十分だった。
Wikipedia を見てほしい。私が見ていたときに出ていたのは、深沢亮子、小林仁、井内澄子、井上直幸、舘野泉の人たちだった。
先の5人のときのテキストを以前はもっていた。深沢亮子、小林仁2人のときのテキストは現在手元にない。 他の3人のときのテキストがあるので、それを公開しよう。
井内先生は何度も先生を務めていて、おそらくその都度テキストに収録されている曲は異なるはずである。 私が持っているのはそのうちの一つ、 1973 年下期だけである。
第1部 | |||
ミュゼット | (アンナ・マグダレーナの音楽帳から) | バッハ | p. 3 |
気のいい子 | テュルク | p. 3 | |
お城の中のこだま | テュルク | p. 4 | |
ドイツのおどり | ベートーベン | p. 4 | |
アンダンティーノ | ディアベルリ | p. 5 | |
パストラール | Op.100-3 | ブルクミューラー | p. 6 |
おいかけっこ | グルリット | p. 7 | |
かわいいおどり | Op.197 | グルリット | p. 7 |
たのしいえんそく | Op.210 | グルリット | p. 8 |
たいくつなはなし | (こどものアルバムから)Op.98-8 | グレチャニノフ | p. 9 |
小さなプレリュードとフーガ第2番 | ロウリー | p. 10 | |
しずかな村 | (銀の笛から) | バルロウ | p. 11 |
まちのおんがくやさん | ショスタコーヴィチ | p. 12 | |
おかしいこと | クレーヘンビュール | p. 13 | |
こどものうた | バルトーク | p. 13 | |
メリさんのひつじ | イギリスのうた井内澄子編曲 | p. 14 | |
第2部 | |||
小さなフーガ | ツィポーリ | p. 15 | |
ブルレスカ | クレーブス | p. 16 | |
ロンド | (ロンドンの音楽帳から)K.15 hh | モーツァルト | p. 17 |
無言歌 | Op.19-4 | メンデルスゾーン | p. 18 |
サンタクロース | (こどものアルバムから)Op.68-12 | シューマン | p. 19 |
おもしろいはなし | ヘラー | p. 21 | |
魔女 | (こどものアルバムから)Op.39-20 | チャイコフスキー | p. 23 |
びょうきのこねこ | (おじいさんの本から)Op.119-11 | グレチャニノフ | p. 25 |
バッタの行進 | (こどものおんがくから)Op.65-7 | プロコフィエフ | p. 26 |
あんたがたどこさ | わらべうた奥村一作曲 | p. 28 | |
チョコ・バー | (お菓子の世界から) | 湯山昭 | p. 30 |
第3部 | |||
プレリュード | (パルティータ第1番から) | バッハ | p. 31 |
ソナタニ短調 | L.366 | スカルラッティ | p. 33 |
バガテル | Op.119-11 | ベートーベン | p. 35 |
さいごのワルツ | Op.127 | シューベルト | p. 36 |
ワルツ | Op.39-15 | ブラームス | p. 37 |
つかの間の幻影 | Op.22-10 | プロコフィエフ | p. 38 |
ロンド・マーチ | Op.60-1 | カバレフスキー | p. 39 |
第4部 | |||
クリスマスの鐘がなる | 〔連弾〕 | クリスマスのうた井内澄子編曲 | p. 41 |
モデラート | Op.149-3〔連弾〕 | ディアベルリ | p. 43 |
おんかいをひこう | 〔連弾〕 | ネーヴィン | p. 45 |
おどり~ピアノと琴のために~ | 唯是震一 | p. 48 | |
フィナーレ | (第1シンフォニーから)Op.21〔連弾〕 | ベートーベン | p. 52 |
ひょっとしたら、井内先生の回は 73 年 4月からの期のテキストももっていたかもしれない 。 というのは、斎藤高順の「ガラスの星座」という曲がピアノのおけいこの1973年4-9月のテキストに載っていたことが下記のページからわかるからだ。 http://handel.at.webry.info/201203/article_2.html
1983 年 4 月からは、番組名が「ピアノとともに」となった。 先生は舘野泉となった。テキストは次のとおりである。
春の歌 | (無言歌集作品62- 6) | メンデルスゾーン | p. 4 |
鬼ごっこ | (こどもの情景作品15- 3) | シューマン | p. 8 |
満足 | (こどもの情景作品15- 5) | シューマン | p. 9 |
トロイメライ | (こどもの情景作品15- 7) | シューマン | p.10 |
こどもは眠る | (こどもの情景作品15-12) | シューマン | p.11 |
七夕 | (ピアノ組曲)から | 伊福部昭 | p.13 |
白い小さなろば | (組曲「物語」)から | イベール | p.16 |
小さい羊飼い | (組曲「こどもの領分」)から | ドビュッシー | p.20 |
舟歌 | (四季作品37b-6) | チャイコフスキー | p.22 |
アリエッタ | (叙情小曲集作品12-19) | グリーグ | p.29 |
春に | (叙情小曲集作品43- 6) | グリーグ | p.30 |
こどもらしい小品 | (13 の小曲作品76-8) | シベリウス | p.34 |
アラベスク | (13 の小曲作品76-9) | シベリウス | p.36 |
とんぼ | (作品 27-3) | パルムグレン | p.40 |
星はまたたく | (3つの夜想的情景作品72-1) | パルムグレン | p.42 |
秋景色 | (6つの小品作品 118-1) | メラルティン | p.44 |
不思議な森 | (6つの小品作品 118-2) | メラルティン | p.45 |
魔女 | (6つの小品作品 118-3) | メラルティン | p.46 |
呪文 | (6つの小品作品 118-4) | メラルティン | p.48 |
鬼火 | (6つの小品作品 118-5) | メラルティン | p.50 |
小人の踊り | (6つの小品作品 118-6) | メラルティン | p.52 |
上記の楽譜部分とは別に、作曲家コーナーと題された解説がある。
メンデルスゾーン | p. 12 | |
シューマン | p. 12 | |
伊福部昭 | p. 27 | |
イベール | p. 27 | |
ドビュッシー | p. 27 | |
チャイコフスキー | p. 27 | |
北欧の国ぐにと音楽 | p. 28 | |
グリーグ | p. 39 | |
シベリウス | p. 39 | |
パルムグレン | p. 54 | |
メラルティン | p. 54 |
メラルティンの曲集として全音楽譜出版社から「悲しみの園」が出ていたと思う。 ついでに、6つの小品が合わせて出ることはなさそうだから、と思って買っておいた。結局弾いていない。
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