ベートーヴェン ピアノ名曲解説

作成日:2006-09-17
最終更新日:

ソナタ集

一般的には 32 曲と数えられる。そのほか、ソナチネや選帝侯ソナタという番外を含めるともう少しある。

世の中ではピアノ音楽の新約聖書といわれる。ドイツ・オーストリアの音楽なので精神性を強調してもいいが、 面白いから聴くというのもあるだろう。

一般的に有名なソナタには名前がついている。第 8 番「悲愴」、第 14 番「月光」、 第 17 番「テンペスト」、第 21 番「ワルトシュタイン」(読み方はヴァルトシュタイン)、 第 23 番「熱情」、第 29 番「ハンマークラヴィア」などが代表的だ。

その他名前がついているものは、第 12 番「葬送」、第 13 番「幻想風ソナタ」、第 15 番「田園」、 第 24 番「テレーゼ」、第 25 番 「かっこう」、第 26 番「告別」などがある。 実は月光も「幻想風ソナタ」という名前がついている。

私が好きなのは、第 1 番、第 9 番、第 12 番、第 21 番、第 22 番、第 27 番、第 30 番だ。 第 22 番はハンマークラヴィアと熱情との間に挟まれて人気がない。また、ある音楽辞典では、 「この時期の作品としては極めて不出来な作」とまで断じられている。 しかし、脂の乗り切ったベートーヴェンでさえ、こんな曲を書いたと。この事件自体が愛すべきことだから、 作品も好きになってしまう。

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MARUYAMA Satosi