数学セミナーという雑誌を知ったのはいつのころだろうか。大学生の時は知っていた。高校生の時は知っていたかどうか。
ときどき単発で購入していたのが大学生のときだった。 そして、勤務先の業務から逃れたい一心で買った 20 歳代から 30 歳代前半までは欠かさず毎月買っていた。 その後は雑誌の置き場所がなくなったことや金がなくなったことを理由に買わなくなったが、2018 年 4 月から 2 年間だけ再開した。
若いころに継続購入した号は既に処分して手元にないが、特に印象に残っているのが、1988 年 4 月号 SYSTEM 5 による「13人の女王」だ。 いわゆる 8 クイーン問題を `n` クイーンに拡張したとき、基本解の個数はいくつか、という問題である。ここで基本解とは、 回転・鏡像により重なる解は1つとみなす、という制限のことをいう。
普通にコンピュータプログラムを作ると、回転・鏡像による重なる解を1つとしてみなすという条件を考慮するのに苦労するという。