画像処理の思い出:日本応用数理学会誌2011年6月号

作成日:2011-07-04
最終更新日:

X線CT画像の解析

マウスのX線CT画像から、体脂肪を分類し、定量測定する解説が出ている。 昔はこういった研究開発をしていた、否、しようと試みていた。しかし、できなかった。 というのも、自分でプログラムするだけの知恵は働かず、体力もなかったためである。

臓器の形状や位置関係の情報はアトラスと呼ばれるデータベースで整理されている。 さて、X線CT画像に写っている臓器がアトラスで記述できるか、というとそうではないようなのだ。 ここで画像処理を駆使して情報をとらえ、定量化するという試みである。

生物のデータはは工業製品のデータとは違い、多様性が高い。そのため解析は難しい。 ここでは動的輪郭法という手法でマウスの体の領域を識別している。この方法は Snakes という人が提唱したようで、 輪郭が曲線になるとヘビのようになるのか、と感心した。これは冗談である。

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