日本応用数理学会誌1994年3月号

作成日:2006-09-18
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ベナール問題

論文誌に、熱対流に関する論文がある。 この論文は、ベナール問題、 すなわち下面加熱の熱対流問題を扱っている。ベナール問題を、 少し調べてみた。 定義としては、 不均一な温度分布をもつ水平な平板間の流体における対流を扱う問題、 のようである。 ベナール(Bénard)が1900年に発見、 レイリー(Reyleigh)が1916年に理論を打ち立てたので、 レイリー・ベナール問題とも呼ばれている。 対流そのものは、ベナール対流、 あるいはレイリー・ベナール対流といわれている。 身近なものには、味噌汁に現れる。 実験的に作られた美しい例は、かつてあるページにあったが、現在はリンク切れである。 の項を参照。現象を理論的に調べるには、 流体の粘性を考慮した流体方程式である、 ナヴィエ・ストークス方程式の解析が必要となる。

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MARUYAMA Satosi