明日葉高校で将棋同好会を再設立した三人組の奮闘を描く。
主人公の沢村尽（さわむら じん）は概要で挙げた三人組の一人で大将である。あとの二人は武藤正宗と福岡和範である。 そして沢村のライバルが佐野恵介である。そして、沢村たちの前、かつて明日葉高校には将棋部があった。 その将棋部の部員だったのが伊藤と天野である。天野は将棋部の部長であった。将棋部はある事情で廃部となったが、 天野が元将棋部部長としての責任を取ったことで明日葉高校に将棋同好会が再設立された。
さて、伊藤と天野と聞けば、あの江戸時代の将棋指しの名前である。伊藤家は伊藤宗看、伊藤看寿らを輩出した名門である。 また天野宗歩は江戸時代随一の強豪である。
この漫画はセリフが面白い。主人公の沢村尽は高校入学後、保護者面談の案内を捨ててしまう。 沢村の母はそれを承知で自分から学校に電話をして保護者面談の日時を尋ね、担任と面談する。 担任はこういう。
まあ沢村くんの場合
まあ協調性がすこし
……
いやもちろん
個性は大事ですが
度がすぎるのも
少し……
母はハア…とため息をつき、内心でこう思う
小学校から
高校まで
同じセリフ……
台本でも
あるのかしら
俺にはこのぐらいのユーモアがちょうどいい。
| 書名 | アップ・セット・ボーイズ（上） |
| 副題 | 明日葉高校将棋物語 |
| 漫画 | 柳葉 あきら |
| 発行日 | 2014 年 3 月 10 日 |
| 発売元 | 筑摩書房 |
| 定価 | 950円（本体） |
| サイズ | 文庫本 |
| ISBN | 978-4-480-43151-6 |
| その他 | ちくま文庫 |
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