副題は「日本語の窓を通してみえるもの」。ポーランド語では、表題と副題を合わせて、つぎのように表現されている。
Krajohrazy z języka polskiego widziane preze okno języka japońskiego
この本を読んだのは、著者の渡辺克義さんの名前をエスペラントで知っていたからだ。 また、渡辺さんはドイツ語の単語集も出していることも覚えがあった。 一読して、面白かった。これは、私がほかのそれぞれの言語に関する本を読んでみて感じることである。
p.132 で次のジョークが紹介されている。
- 緑色をしていて、ポーランドの上を飛ぶものは何だ?
- ピーター・パンスキー Peter Panski
- じゃあ、長い傘をさして、ポーランドを飛び回るものは?
- メリー・ポピンスキー Mary Poppinski
これを読んで不謹慎にも笑ってしまったが、俺が知っているポーランド人はほとんどが ski の人だからだ。 初代大統領にもなった作曲家、ピアニストのパデレフスキ、 特異な表現力をもつピアノ曲でピアニストを魅了するシマノフスキ、 やはり作曲家のルトスワフスキ、 詩人のマヤコフスキなどを思い出す。
ポーランドという国に関していえば、地理や歴史で習ったことのうちわずかしか覚えていない。 昔はかなりの国土を有していたが列強に分割された過去をもつとか、 シュレジエン炭田が有名だとか、そんなことである。 ちなみにシュレジエンはドイツ語読みということを、今知った(2014-06-29)。
ポーランド語の言葉遊びのうち、スプーナリズムに相当するものは metagramとして紹介されている。 ということで metagram のページを作った。
ページ | 誤 | 正 | 備考 |
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26 | チョコ語 | チェコ語 | 最下段 |
書 名 | ポーランド語の風景 |
著 者 | 渡辺 克義 |
発行日 | 2005 年 12 月 15 日 第 1 版 |
発行元 | 現代書館 |
定 価 | 2300 円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 4-7684-6916-7 |
その他 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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