藤沢 周平:漆の実のみのる国(下)

作成日: 2016-10-29
最終更新日:

概要

米沢藩を立て直すために力を尽くした人たちの物語。

名前の読み方

歴史小説や時代小説は苦手だ。漢字が読めないからだ。特に、固有名詞が読めない。関係がわからない。

ページ名前よみがな説明
餐霞館さんかかん治憲の隠居御殿
丸山平六蔚明まるやまへいろくもちあき御用人
p.255牆をはみ出すかきをはみだす囲いから外に出る。牆は垣に同じ。
p.260膚に粟を生じるはだえにあわを生じる鳥肌が立つ

人のよいところ、悪いところ

主人公は上杉治憲(のちに隠居して鷹山)だが、私の印象ではむしろ、上巻は竹中当綱に、下巻は莅戸善政と、二人の重臣に焦点が当たっているように思えた。 治憲から見て、竹中にも、莅戸にもよいところと悪いところを見ている。そして治憲は、前の藩主重定に対して基本的には暗愚を見ているが、 ときにはよい点を見ている。そして作者、藤沢周平も、上杉鷹山を手放しで称賛しているかというと、どこかでさめた目があるのではないだろうか。 それがどこにあるかははっきりしないけれど。

書誌情報

書 名漆の実のみのる国(下)
著 者藤沢 周平
発行日2000 年 2 月 10 日
発行元文藝春秋
定 価476円(本体)
サイズ315ページ
ISBN 4-16-719233-0

まりんきょ学問所読んだ本の記録藤沢 周平:漆の実のみのる国(下)


MARUYAMA Satosi