フィンランド語は面白さ満載のことばである。 フィンランドの魅力に迫るための出発点になること、 そしてなによりもフィンランド語そのものの面白さに出会うことを目的として、 書かれている。
ちょっと見ただけだがおもしろそうだ。 なお、著者の吉田氏の吉の字の上部は、正確には土であり、士ではない。すなわち、正確な著者の氏名は、𠮷田 欣吾、である。 いいかえれば、牛丼の吉野家の吉と同じである。
硬い本で「母音調和」と訳されている現象は、この本では、 「母音の仲間割れ」ということばで一貫して説明している。 これはわかりやすい。
それから、フィンランド語の学習者を悩ませる各種の格についても、 格ということばを出さず、名刺に「印をつける」ということを説明し、 次に目的語の印を説明する。そのあとで各種の格を説明するが、 それも場所を表すには2種類あり、何かの「中に/で」か、 「表面に/で」かがわかれる、というように、 ゆっくりとていねいに解説されている。 (2010-05-19)
書名 | フィンランド語のしくみ |
著者 | 吉田 欣吾 |
発行日 | 2007年2月28日(初版) |
発行元 | 白水社 |
定価 | 1600円(本体) |
サイズ | 判 |
ISBN | 978-4-560-06773-4 |
その他 | 草加市立図書館で借りて読む。 |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 吉田 欣吾:フィンランド語のしくみ