主人公の少女は父を殺し、自分も焼身自殺する。原因は何か。少女の恋人、 その恋人の知人らをめぐる様々な関係が明らかにされる。 全部で4部からなる。
ラテンアメリカの文学を読む度に、日本の文学とは違う濃密さに疲れる。 残念ながら憑かれるところまでいかない。
この本の圧巻は、第3部の「闇に関する報告書」である。 主人公の父は盲へ異常な関心を持っていた。 この執念から作られた報告書は、おどろおどろしく、恐ろしく、こわい。
書 名 | 英雄たちと墓 |
著 者 | エルネスト・サバト |
発行日 | 年月日 |
発行元 | 集英社 |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | A5判ページ |
ISBN |
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