副題は「ゼロから考える単語のしくみ」
なるほど、と思うことしきりだった。英語は難しい。この一言につきる。 もっとも、私に言わせれば、英語だけが難しいのではない。日本語だって難しいし、ドイツ語だって難しい。 エスペラントは無用な不規則性こそ少ない(皆無ではない)が、よりそれだけことばそのものが難しいことをわからせてくれる。
なお、この本は加筆されて、講談社学術文庫に「日本人のための英語学習法」として現在出版されている。 この学術文庫版の Amazon レビューに「題名から学習法を期待したのだがはずれていた」という批判があった。 もし、この新書からの加筆がそれほどでもないと仮定すれば、確かに学習法というものではない。 しかし、疑うことが学習につながる、といえば正しいともいえる。
書 名 | 「英文法」を疑う |
編 者 | 松井 力也 |
発行日 | 1999年3月20日(第1版) |
発行元 | 講談社 |
定 価 | 640円(本体) |
サイズ | 190ページ 18cm |
ISBN | 4-06-149444-9 |
NDC(8版) | 835 |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 松井 力也:「英文法」を疑う