ブレンターノ・フッサール |
作成日: 2007-01-16 最終更新日: |
ブレンターノとフッサールの著作から、訳出されている。
私が 20 歳台のころ、哲学をかじってみようと思ったことがある。哲学にはいろいろな考え方があるが、 そのなかで現象学という考え方を提唱したのがフッサールだ、ということを聞いた。では、 フッサールの書いた本を読んでみたい、そう思って買ったはずだ。
ブレンターノはフッサールの師である。そんなことから一冊に収められているのだろう。
この世界の名著で、編集者はとりあげた思想家の生涯をまとめ、とその著作の梗概を述べている。 これによれば、ブレンターノは観念論を否定し、経験主義の重要性を主張した、という(少なくとも私はそうとった)。
この書物に収められているのは一篇「道徳的認識の源泉について」のみである。目次の最初は次のようだ。
イェーリングといえば、「権利のための闘争」の著者である。この本も買って読んだということしか覚えていないが、 またいつか読んでみたい。
さて、イェーリングとの対立点が出てくる。次の問 「自然本性そのものによって教えられる道徳的真理が存在するか」について、イェーリングは「存在しない」という立場であるのにたいし、 ブレンターノは「存在する」と答える。この質問ももっと突っ込んで考えなければならないし、本にはいろいろな説明があるのだが、 私にはこれ以上考えられない。私は、ブレンターノに賛成するが、 せいぜいそれは「人を殺すな」というのがその真理にあたるのではないか」というほどの考えでしかない。 もちろんブレンターノは事例を出して収めるのではなく、もっと先に「承認」(Sanktion)という考えを出して先に進めている。
もう、こうなると私にはお手上げである。(2015-02-07)
書 名 | 世界の名著 ブレンターノ・フッサール |
著 者 | ブレンターノ・フッサール |
発行日 | 年月日 |
発行元 | 中央公論社 |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | ページ |
ISBN |
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