Mourad Diouri:Read and Write Arabic Script |
作成日: 2013-05-03 最終更新日: |
アラビア文字に親しむ練習。
著者、Mourad Diouri 氏はいう。「アラビア文字は神秘的で近づきにくい印象を与えがちだが、実は学びやすく、理解しやすい言語だ」 というのは、英語よりスペリングのしくみがすっきりしていて、音韻も法則性があるからだという理由を示す。 たとえば、英語で s という文字はどのように発音するか、その種類を数えてみるといい、sugar, visual, cars, scene, son, island. 一方、アラビア文字では、ここでいう s の音はすべて一意で異なる文字に対応するのだそうだ。
ここで俺は思う。確かにそうなのだが、それは英語がひねくれすぎているだけの話だ。ドイツ語だってフランス語だって、 みな英語と比べて音韻の体系性ということでは優位を主張する。ここで英語を出すのは大人げないのでは、と思う。 とはいえ、やはり英語と比べてああだこうだというのがわかりやすいのは認める。
そのあと、上記で挙げた s はすべてアラビア文字では異なる文字であらわされる、ということが述べられる。 ここでその文字を掲げたいのはやまやまだが、 俺がふだん使っている xyzzy というエディタではアラビア文字が出ない。すみません。 そこでここだけは、FooEditor というアラビア文字を読み書きできるエディタで作ることにした。 なお、アラビア語は右から左に読む。アラビア語だけからなる段落は右端から見てほしい。
最初の例として、子音として d と r と s からなる単語を作り、それに母音を付加して読むという例がある。 下記は、右から d, r, s を表す独立型である。
درس
これらに母音を与えるには、 短いアの母音を表す Fatha と呼ばれる、子音字の上側の短い斜めの棒を付けることを学ぶ。darasa と発音する文字は、 上記の子音と組み合わせて次のようになる。
دَرَسَ
これはは 英語で to study という意味のようだ。 次に、Damma と呼ばれる短いウの音を表す数字の9のような子音字の下につける記号と Kasra と呼ばれる子音字の下側につける短い斜めの棒のような記号を学ぶ。 durisa と発音する文字は次のとおりである。
دُرِسَ
これは was studied にあたることばのようだ。
このようにゆっくりやっていけば、ひょっとしたら読めるようになるかもしれない。
書 名 | Read and Write Arabic Script |
監修者 | Mourad Diouri |
発売日 | 年 |
発売元 | Hodder Education |
定 価 | 500円(税込) |
サイズ | |
ISBN | 978-1-444-10019-8 |
その他 | Teach Youself シリーズ |
NDC | 829 その他のアジア諸語 |
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