篠原 啓一、藤原 聡:ドキュメント 大気汚染 |
作成日: 2016-06-19 最終更新日: |
以下は帯の宣伝文である。
公害病患者の新規打ち切り、NO2の環境基準緩和など、 “公害”が社会の表面から消し去られようとしている。 千葉川鉄公害訴訟を端緒として、日本の環境行政の実態に迫り、 大気の危機を訴える気鋭のルポルタージュ。
私は以前、川崎製鉄千葉製鉄所の中にある研究所に勤めていた。 住んでいたのはこの製鉄所から歩いて 10 分、当然被害にあってもいいはずの近さである。 しかし私自身は、症状に会うこともなく、大気汚染ということを感じたこともなかった。 ところがこの記録によると、被害に遭う方がいたのである。
ここで出てきている被害にあった場所というのは白旗と書かれている。白旗は私が住んでいた寮から坂を上って5分のところだ。 ということは地形による影響が大きいということなのだろう。
このルポルタージュは地方裁判所の判決後、原告、被告とも控訴したところで終わっている。 その後は東京高等裁判所で1992年に和解が成立した。被告は原告患者に和解金を支払うというものであった。
その後、私もすっかりこの事件のことを忘れていた。確か、この事件に関連した記事のあった、 岩波書店の「公害研究」のある号を買ったのだが、写しも取らず捨ててしまった。全く困ったことだ。
書 名 | ドキュメント 大気汚染 |
著 者 | 篠原 啓一、藤原 聡 |
発行日 | 1990 年 2 月 20 日 |
発行元 | 筑摩書房 |
定 価 | 1750円(本体) |
サイズ | 20cm |
ISBN | 4-480-85531-9 |
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