部下の反乱

作成日:2000-12-29
最終更新日:

1. 約束

これから書くことは、特に部下の反乱を呼び起こしたことではない。 少なくとも、表立った反乱というのはなかった。 しかし、メンバーの私に対する不信感が高まったという事件である。 プロジェクトの成否を握る事件だったのではないかと、 今でも気になっていることである。

私は、職場の仲間である P 君、Q 君と合わせて、一緒に飯を食う約束にしていた。 その場にはP君かQ君かが誘った、社外の人も来る予定になっていた。 その晩は、午後から会議があった。Q 君は私と一緒のプロジェクトの一員であるが、 P 君は別のプロジェクトである。

2. 会議

さて、私もQ君も参加していたプロジェクトの会議は長引いていた。 私は約束があるのを理由に途中で退席した。 しかし、Q君は会議の最後まで残っていた。 Q君が飯の席に来たのはもうぎりぎり帰ろうかと していたころだった。私は Q 君に合わせる顔がなかった。

その会議は、Q 君にとって大事ではなく、むしろ私にとって大事だったのだ。 今でも当時のことを思い出すと心が痛む。

今では、会議はせいぜい 2 時間止まり、 議題も事前に 1 週間前に電子メールで通知する、 ということが習慣になった。 また、今は特定のプロジェクトの責任者ではないため責任が軽い、 ということもある。それでも、あのときの会議をどのようにまとめるべきだったか、 考え続けている。

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MARUYAMA Satosi