更新ポイント |
作成日: 2004-05-23 最終更新日: |
以下は 2005 年の話である。現在は変わっているだろう(2014-09-21)。
ITコーディネータ(ITC)の資格を維持するには、ポイントというものを貯めないとならない。 これが飲食店などのポイントカードなら、積極的に集めようという意欲が沸いてくる。 しかし、ITCのポイントはあまり意欲がわかない。後に得られるものがないからである。 とはいえ、ポイントがなければ、資格がなくなってしまう。 ポイントの貯め方について、考えてみた。
ある年度(4月から翌年3月まで)のポイント申請は、翌年4月から5月に行なう必要がある。 これを知ったのが、2004年5月22日に出かけたITCの勉強会で、 これに出なければうっかり入れ忘れるところだった。
ポイント制度はわかりにくい。3年間で100ポイントをとる必要がある、というのが基本である。 しかし、実用的には毎年35ポイントを取る必要がある、と覚えておくのがいいだろう。 そうしないと、ある年はたくさんとって、それで安心していたら翌年、翌々年に困った、 ということが起きないとも限らないからだ。
さて、年間35ポイントであるが、知識と実務を組み合わせないといけない。 企業に勤めていれば、実務はなんとかなる。問題は知識であり、これは年間最低10ポイントが必要だ。 10ポイントの捻出は苦労する。いくつか考えてみよう。
まず、自主勉強会の参加がある。8時間で1ポイントである。私は2003年度16時間参加した。 1日4時間勉強会に4回参加したのだ。しかし、ついたのは2ポイントである。 あまり率がいいとはいえない。 金額は1回1000円前後であろう。飲み会もくっつくと合わせて数倍になる。 飲み会ではざっくばらんな話が聞けるから、これはこれで価値がある。
勉強会なら、インストラクターの方がいうには、地域のITCに参加するのがいいという。 普通の自主勉強会より、単位時間あたりのポイント数が増えるからだ。 私は埼玉県在住だから、ITC埼玉に入るのがいいかなと思っている。 昔入ろうとしてホームページを見てみたが、あまり更新されておらず、 怪し気な広告が入っていたので、参加を断念した覚えがある。 しかし、今見たら更新もされており、怪し気な広告もなくなっていた。これなら安心できる。 どうしようかなと思っている。
次に、関連資格の取得がある。これは10ポイントがつくのでおいしい。 その中で、比較的取得しやすいのは情報処理技術者だろう。 といっても合格率は数%であるから、リスクは高い。 しかし、受験料は税を含めても6000円程度である。おまけに拘束時間は1日で済む。
私はたまたま2003年度情報処理技術者(システム監査)に合格したので、これがついた。 しかし、もともと特認コースだったため、何もしなくてとも10ポイントがついていた。 最低線を選ぶ、という意味では、この2003年度に取得したのは却ってまずかったかもしれない。 もっとも、2004年度以降取れるという保証はないから、 関連資格はとれるときに取っておくべきだ。 なお、対象となる情報処理技術者のうち、同じ分野を複数回とったとして、 そのたびごとポイントがつくのだろうか。これはITCAに聞かないとわからないだろう。
他の資格、たとえば中小企業診断士とか、技術士(情報、経営、総合監理など)は、 難度が高い。また、費用もかなり要する。ポイントのためにとるというより、 その資格の取得そのものが役に立つのではないだろうか。
雑誌の講読ということもできる。私は「企業診断」誌をもともと書店で購入していたが、 これを発売元からの定期購読に切り替えた。これで2ポイントを確保している。 他にもいくつかある。年間購読料は、12000円くらいだ。リスクはないかわりに、 効果も低い。
書評の提出というのも、時期によってある。 合格すると1ポイント取得、という案内があったので、700ページで6000円の本を自腹を切って購入し、 20時間かけて4000字程度の書評を書いた。書くのは苦にはならなかったが、 書評としての体裁を整えるのに苦労した。のべ20時間ぐらいかけただろうか。 提出したら、2ヶ月ほどして添削委員によってかなり修正されてきたので、 ほとんど受け入れて再提出したら受理された。これで1ポイントである。 ポイント数だけでいえば割に合わないが、勉強になることは確かだ。 なお、書評の添削を行なうと4ポイントになる。ただし、添削をするためには条件が高いから、 このポイントを使える人は限られるだろう。
金と時間の余裕があれば、ITコーディネータ主催のセミナーに参加するのが一番割がいい。 私は8月末のITCコンファレンス(全国大会)に1日だけ出たが、後は余裕がなかった。 最初から余裕を持って計画するのがいいと思う。
他には、論文を書くという方法がある。こちらは試していないが、 なんでもホームページに掲載するのでもOKらしい。本当だろうか。
協会とのコネを強くすれば、いろいろな協会活動が回ってくるかもしれない。これが、 一番よい方法だと思われるが、私のような弱小ITCでは、実現には至っていない。(2005-04-13)
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