最終更新日:2004-04-10 更新ポイント

更新ポイント

作成日: 2004-05-23
最終更新日:

以下は 2005 年の話である。現在は変わっているだろう(2014-09-21)。

1. 更新ポイントについて

ITコーディネータ(ITC)の資格を維持するには、ポイントというものを貯めないとならない。 これが飲食店などのポイントカードなら、積極的に集めようという意欲が沸いてくる。 しかし、ITCのポイントはあまり意欲がわかない。後に得られるものがないからである。 とはいえ、ポイントがなければ、資格がなくなってしまう。 ポイントの貯め方について、考えてみた。

2. 更新時期について

ある年度(4月から翌年3月まで)のポイント申請は、翌年4月から5月に行なう必要がある。 これを知ったのが、2004年5月22日に出かけたITCの勉強会で、 これに出なければうっかり入れ忘れるところだった。

3. ポイントを取る手段について

ポイント制度はわかりにくい。3年間で100ポイントをとる必要がある、というのが基本である。 しかし、実用的には毎年35ポイントを取る必要がある、と覚えておくのがいいだろう。 そうしないと、ある年はたくさんとって、それで安心していたら翌年、翌々年に困った、 ということが起きないとも限らないからだ。

さて、年間35ポイントであるが、知識と実務を組み合わせないといけない。 企業に勤めていれば、実務はなんとかなる。問題は知識であり、これは年間最低10ポイントが必要だ。 10ポイントの捻出は苦労する。いくつか考えてみよう。

まず、自主勉強会の参加がある。8時間で1ポイントである。私は2003年度16時間参加した。 1日4時間勉強会に4回参加したのだ。しかし、ついたのは2ポイントである。 あまり率がいいとはいえない。 金額は1回1000円前後であろう。飲み会もくっつくと合わせて数倍になる。 飲み会ではざっくばらんな話が聞けるから、これはこれで価値がある。

勉強会なら、インストラクターの方がいうには、地域のITCに参加するのがいいという。 普通の自主勉強会より、単位時間あたりのポイント数が増えるからだ。 私は埼玉県在住だから、ITC埼玉に入るのがいいかなと思っている。 昔入ろうとしてホームページを見てみたが、あまり更新されておらず、 怪し気な広告が入っていたので、参加を断念した覚えがある。 しかし、今見たら更新もされており、怪し気な広告もなくなっていた。これなら安心できる。 どうしようかなと思っている。

次に、関連資格の取得がある。これは10ポイントがつくのでおいしい。 その中で、比較的取得しやすいのは情報処理技術者だろう。 といっても合格率は数%であるから、リスクは高い。 しかし、受験料は税を含めても6000円程度である。おまけに拘束時間は1日で済む。

私はたまたま2003年度情報処理技術者(システム監査)に合格したので、これがついた。 しかし、もともと特認コースだったため、何もしなくてとも10ポイントがついていた。 最低線を選ぶ、という意味では、この2003年度に取得したのは却ってまずかったかもしれない。 もっとも、2004年度以降取れるという保証はないから、 関連資格はとれるときに取っておくべきだ。 なお、対象となる情報処理技術者のうち、同じ分野を複数回とったとして、 そのたびごとポイントがつくのだろうか。これはITCAに聞かないとわからないだろう。

他の資格、たとえば中小企業診断士とか、技術士(情報、経営、総合監理など)は、 難度が高い。また、費用もかなり要する。ポイントのためにとるというより、 その資格の取得そのものが役に立つのではないだろうか。

雑誌の講読ということもできる。私は「企業診断」誌をもともと書店で購入していたが、 これを発売元からの定期購読に切り替えた。これで2ポイントを確保している。 他にもいくつかある。年間購読料は、12000円くらいだ。リスクはないかわりに、 効果も低い。

書評の提出というのも、時期によってある。 合格すると1ポイント取得、という案内があったので、700ページで6000円の本を自腹を切って購入し、 20時間かけて4000字程度の書評を書いた。書くのは苦にはならなかったが、 書評としての体裁を整えるのに苦労した。のべ20時間ぐらいかけただろうか。 提出したら、2ヶ月ほどして添削委員によってかなり修正されてきたので、 ほとんど受け入れて再提出したら受理された。これで1ポイントである。 ポイント数だけでいえば割に合わないが、勉強になることは確かだ。 なお、書評の添削を行なうと4ポイントになる。ただし、添削をするためには条件が高いから、 このポイントを使える人は限られるだろう。

金と時間の余裕があれば、ITコーディネータ主催のセミナーに参加するのが一番割がいい。 私は8月末のITCコンファレンス(全国大会)に1日だけ出たが、後は余裕がなかった。 最初から余裕を持って計画するのがいいと思う。

他には、論文を書くという方法がある。こちらは試していないが、 なんでもホームページに掲載するのでもOKらしい。本当だろうか。

協会とのコネを強くすれば、いろいろな協会活動が回ってくるかもしれない。これが、 一番よい方法だと思われるが、私のような弱小ITCでは、実現には至っていない。(2005-04-13)

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MARUYAMA Satosi