コンプライアンス:ITコーディネータ勉強の部屋

作成日:2010-06-20
最終更新日:

いつぞやの大江戸 ITC の勉強会で、 コンプライアンスについての講義がありました。 その抜粋です。

問題番号 部下からの質問 あなたの回答/説明
1 なぜ、個人情報は適切に扱わなければならないか。 個人情報は個人の財産かつ資産である。 不適切な取り扱いは財産を侵害し、迷惑をかける。
1 なぜ、インサイダー取引をしてはいけないか。 取引は公正かつ公平に行なわれるべきものだから。
1 なぜ、他社の知的財産権を侵害してはいけないのか。 知的財産権(Intellectual Properties, IP)の侵害は泥棒行為である。 秩序を乱す。 他社の IP を尊重することは、社会の発展への寄与。
1 なぜ、契約に違反してはいけないのか。 契約違反は合意を踏みにじること。 信頼関係が損なわれ、ひいては事業活動の減退、評判低下を招く。 Win-Winの関係。
1 なぜ、他社の製品を誹謗中傷してはいけないのか。 正当な競争でのみ経済が発展する。自社が悪くなる(罰当たり)。
1 なぜ、バーター取引(互恵取引)はいけないのか。 適正な条件が経済発展につながるから。
1 なぜ、公私混同してはいけないのか。 公私混同は泥棒と同じ
1 なぜ、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントはいけないのか。 地位の濫用は人権の侵害である。人を尊重することが、 事業活動の基礎であり、すべてであるから。
1 法律にふれない範囲(グレーゾーン)で上手にやるのがかしこいビジネスパーソンだと先輩が教えてくれた。 自分もそう思うが、正しいか。 グレーゾーンは環境や社会、時代で変遷する。 いつもやっているからといって、それが正しいとは限らない。 結局、常識の範囲内で人としての道に適った行いが正しい。
1 副業をしたいと思っている。どういうことに気をつけるべきか。 本業は従来通り行なうこと。 本業の機密情報は副業で用いないこと。逆もしかり。

問題番号 設問 回答
1 自治体のコンピュータに侵入し、住民の情報を改竄した 刑法。電磁的記録の…
1 ウイルスを作成し、これにより他人のハードディスクの内容を破壊した 刑法。電子計算機損壊等業務妨害罪
1 銀行の行員が架空の振込みを行なった 刑法。電子的詐欺
1 偽造・変造カードを作成するための準備として、電磁記録情報を取得した 刑法。不正電磁記録
1 偽造・変造カードを作成した 上と同様
1 偽造・変造カードを所持していた 上と同様
1 偽造・変造カードを使用した 上と同様
1 他人のID・パスワードを盗んで、そのものになりすましてアクセスした 不正アクセス行為禁止法
1 ネットワークのセキュリティホールを突いて内部にアクセスした 上と同様
1 本人の承諾を得ずに、ID やパスワードを第三者に教えてしまった 不正アクセスを助長する行為
1 紹介予定派遣で派遣スタッフを受け入れるにあたり、履歴書の提示、 面接を行なった これは法に触れない。ただし、正社員にするという前提がある。
1 契約書が課税文書であるにもかかわらず、印紙を貼らなかった 印紙税法。3倍返し。
1 購入後に違法プログラムと知ったが、そのまま使い続けた 著作権法

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MARUYAMA Satosi