コンピュータ日誌(2002年)

作成日: 2002-01-29
最終更新日:

2002年、コンピュータとのおつきあいの日誌です。


再インストール

先に iMac での Bフレッツ速度が遅いと書いた。これは、OS が 8.6 と古く、 デフォルトで PPPoE プロトコルに対応していないからだと私は思った。 NTT から提供されたソフトをインストールしたのが今の状態でこれはこれで使えるのだが、 OS に直接そなわった機能ではない。だから、デフォルトで対応している最新版の OS に比べて性能で劣るだろう。 そこで、NTT の工事の人たちが私に見せてくれた20Mbps近い速度にするにはどうすればいいか、考えた。 要はデフォルトで備わっている OS にすればいいわけだ。

まず、手持ちのマシンに入っている Windows XP で試してみようと思った. ところが、このマシンは調子が悪く、PPPoE に対応するドライバが見つからないというだけで準備ができない。 そこで、iMac の OS バージョンアップを検討した。秋葉原の Macintosh を扱う店で聞いてみると、 メモリが 256 MB ないとバージョンアップはつらいという。私の iMac には 256MB のメモリはない。 少し考えてあきらめた。

Linux で試すことも考えたが、残念ながら PPPoE が入っているかどうかがよくわからない。 それに、ネットワークカードが 10Mbps タイプである。これでは意味がない。 結局、Windows XP を再インストールすることにした。 まず、必要なデータをバックアップした。しかし、よく考えてみると必要なデータはコンピュータにはないのだった。 自分はコンピュータで何をやってきたのだろうかと情けなく思った。 さて、再インストールをしたが、問題なく終了した。そして、PPPoE の設定も順調に終了した。 最後に、フレッツスクエアや、プロバイダを介したインターネットにもつなげることができた。 フレッツスクエアでの値は20Mbps 以上あった。これで問題ないことがわかった。

残りの宿題は、Macintosh でどのようにスピードをあげるかである。

さてこう書くと全く問題ないようだが、実は問題が一つだけある。つれあいが怒るのだ。 つれあいが一生懸命掃除をしたり食事の準備をしたりするときの動線上を、 私がこういった作業で塞いで邪魔をしているからだ。


B フレッツ

私は新しいものには飛びつかない。 しかし、今住んでいるコンクリート長屋で Bフレッツが導入されるという話が来たとき、 これはいいと思って申し込んだ。そのときはフレッツ ISDN を使っていたが、もう少し速いといいなあと思っていたからだ。 それに、話の種にもなる。 しかし本当のことをいうと、どれぐらいネットワークが速くなるか私にはわからなかった。

12 月 19 日、Bフレッツの工事が来た。NTT が行った家の中の作業は、 ISDN を抜いて二股のコネクターをはさみ、片方はスプリッターを介して電話器へ、 もう片方は VDSL 装置につなげただけだった。

彼らは自前の SOTEC のノートパソコンを持ち込んできて、フレッツスクエアへの速度を計っていた。 それだと、20Mbps以上の通信速度が出るようなのだ。工事後、「パソコンへの接続は御自身で行って下さい」 と言って、帰った。

いざ、iMac で試してみると、全くつながらない。 考えること十数分、原因は、ユーザとプロバイダを表す名前が違っているからではないかと睨んだ。 私は ASAHI ネットと契約していたので、 xxxxxx@asahi-net.or.jp (xxxxxxは私の ID 名)でつないだのだが、 この@マーク以降の名前が違うような気がした。 どんな名前かを調べようとした。ASAHI ネットのホームページにはあるはずなのだが、 肝心のインターネットにつながらないのだから見えない。つれあいが「ASAHI ネットに電話したら」というので、 電話してみると「電話番号が変わりました」と言われ、その変わったあとの番号にかけると話し中である。 つれあいが見かねて「携帯で調べたら」と助言した。なるほど、その手には全く気がつかなかった。 ASAHI ネットのホームページを辿っていくこと5分、やっと、プロバイダを表す名前が atson.net であることを知った。この名前に変えて接続を試みたら、成功した。

もっとも通信速度は3Mbps(フレッツスクエアでの測定による)。iMac のスペックによるものなのだろうが、 がっかりである。(2002-12-20)


ウィザード

朝、父から電話がかかってきた。珍しいことだ。 聞いてみると、実家で今年の夏買ったパソコンを使っていると、Word で 「はがき印刷ウィザードが見つかりません」と言われて困っている、ということだった。 それもついさっきまで出ていたというのだ。 こちらで再現しないかと思ってやってみたが、うまくいかない。 おまけに、環境も微妙に違う。 実家のコンピュータも私のコンピュータも同じ Windows XP であるが、 むこうは Office XP(たぶん)、こちらは Office 2000 であり、 メニューが違う。結局あきらめてもらった。

父は、年賀状を出すときに備えて、差し込み印刷の練習をしていたらしい。 本を見ながらその通りにやったのに、最後でうまくできずに「ウィザードが見つかりません」といわれてしまったようだ。 残念な気持ちは察するに余りある。しかし、父親とは離れた場所にいるのと自分が経験不足なものとで、 どうしようもない。 もっとも、その場にいてもどうすることができるのか。インストールをし直すしかなさそうな気がする。

私のもっているコンピュータで、Word のイルカ君に「ウィザードが見つからないときどうするか」 というのを聞いてみたが、適切な答は帰って来なかった。 イルカ君はマイクロソフトで開発された人工知能の高度な機能を搭載しているというのだが、 役に立たなければ同じである。


全文検索

しばらく前に中小企業診断士の部分をすべて「まりんきょ学問所」に移した。 そのために不具合が出ている。一つはリンク切れであり、確かにみっともない。 しかし、リンク切れの多くは過去の変更履歴にあるので、実害はないと予想している。 従って、しばらくはそのままで様子を見ようと思う。 もう一つは検索エンジンの索引である。今まで通りに検索をした結果、表示されたリンクをクリックしても、 「ファイルがない」エラーになってしまう。こちらはまずい。そこで、まりんきょ学問所からの索引も用意して、 「まりんきょの部屋」と「まりんきょ学問所」の双方を一つにまとめて検索できるようにした。

実験をやってみて、検索そのものは問題なくできるようになった。しかし、検索結果のページに、 ****.html と ****.html.ja.sjis の両方がまじっている。これらは全く同じである。 この理由は次の通りである。

検索の対象となっているページは、トップページからリンクでたどれるページに限っている。 このようにリンクをたどってインターネットからコピーするツールがある。 ところが、私のページのところどころでリンクするファイルの書き方に統一がとれていない。 本来は abc.html.ja.sjis というファイルへのリンクを書くべきところを、abc.html ですませているところがある。 すると、コピーするツールは、abc.html ファイルでコピーしてしまう。 abc.htmlファイルはサーバー上には存在しないが、 サーバー上で動く ASAHI ネットのhttpソフトはabc.html という名前によるアクセスを abc.html.ja.sjis であると認識するので、 abc.html.ja.sjis を abc.html という名前でもコピーしてしまう。以上、わかりにくい説明でごめんなさい。

でもなぜ、わざわざインターネットにつないでやっているのか、家の中で http のサーバソフトを立ち上げればいいのでは? と思った方もいるだろう。私もそう思った。しかし、 以前Namazu のための準備で述べた問題点がいまだに解決できないのだ。 仕方なく外につないだらこれが意外と速かった、という次第だ (2002-10-20)。


敬老の日

敬老の日である。私を敬ってくれる日であるが、誰も私を敬わない。困った。 とにかく、昨日始めた英語の奇怪機械翻訳を今日も続けて行うことにした。 昨日、私のコンピュータにたまたまもれなくついてきたおまけソフト「翻訳これ一本エッセンシャル版」で、 途中まで翻訳をやらせてみると、訳の質はともかく、途中まではすいすいといったのだった。

そうして、今日も味をしめて昨日の続きを行わせてみた。 そうすると昨日とはうって違って、いろいろなエラーが出て、どうしてもうまくいかない。

こんなものばかり続くと、がっかりする。ソフト自体が壊れたのではないかと思って、 試しに次の文を入力してみた。

Time flies like an arrow.

すると、これは待ってましたとばかり、こう訳してきやがった。

光陰矢の如し

おいおい、そんなことより最後まで訳し通せるソフトを作ってよ (2002-09-15) 。


内田百けん

購読しているメーリングリストで、内田百(けん)や里見(とん)の字を出すにはどうすればよいか、 という議論があった。Windows であれば、これらの漢字は登録されているらしい。 しかし、Macintosh では見えない。JIS 第3水準、第4水準のフォントがあれば見えるのだろうか。 そう思って、 Macintosh 用 JIS X 0213 フリーフォントのページに行き、「Habian」フォントをダウンロード、インストールした。しかし、見えない。 どうすればいいのだろうか。

今更ながらの後記(2011-10-02)

今は内田百閒や里見弴と表示できる。

Namazu のための準備

私の部屋のトップページでは、全文検索ツール Namazu による検索ができるようになっている。 最近その索引の更新を行っていないので、久しぶりに行うつもりでいた。 更新と言うのは、一度 Windows マシンに自分のホームページをコピーして、それから索引を作るのである。 私のホームページは iMac で更新しているが、iMac (Mac OS 8.6)では Namazu の索引の更新ができないからだ。 そこでホームページをWindowsマシンに対してコピーした。 ところが困ったことが起きた。 ネットワークを経由して行ったのだが、たかがコピーだけで 2 時間以上もかかるのだった。 なお、構成図は次の通りである。

	+----+ +------+ +-------+
	|iMac| |デスクトップ| |ノートパソコン|
	+--+-+ +---+--+ +-------+
	   |       |        |
	   |   +===+==+     |
	   +---+ ルーター +-----+
	       +===+==+
	           |
	           □インターネットへ

原因は何か考えてみた。

  1. ルーターが変なことをしている。あるいは 10 Mbps なので邪魔をしている。
  2. iMac にパーソナルファイヤーウォールを入れていて、このチェックでパフォーマンスが落ちる
  3. ネットワークに必要のないパケットが流れている
  4. iMac の Web 共有のプログラムがタコである
  5. Windows マシンのコピーツール wget の性能が悪い
  6. その他(天罰など)

まず、第一の理由を疑って、ルーター経由をやめて一対一接続を行ってみた (このときネットワークはクロスにする)。こうすれば 100 BaseT となるので速くなるはずである。 ところが、全く速くならなかった。

次に、パーソナルファイヤーウォールを疑って、この設定を一旦解除した。 一対一接続だから、外部から狙われる心配はない。しかし、速さは変わらなかった。

ネットワークのパケットを調べてみて、TCP/IP だけにしたのだが、事態は変わらなかった。

Web 共有のプログラムの性能を疑ったので、コピー元を iMac ではデスクトップ (Kondara 2.0) の Apache にしてみた。しかし、全く変化がない。

Windows で wget の代わりになるものを見つけるのに苦労した。結局、Perl で書かれた lwp-rget を使うことにした。 このオプションに、 --hier (階層構造を保って保存)を使ったらほぼ wget と同じことができるのではと考えた。 実際やってみたら速い。200 近くのファイルが 1 分足らずでコピーできた。 これは wget の性能がよくないということなのだろう。あるいは私が知らないオプションがあるのかもしれない。

lwp-rget の問題点は、コピーしたファイルがすべて .html の拡張子に化けることである。 これはサーバの問題かもしれない。明日また調べてみる。 (2002-05-04)


カウンター

あるところから依頼があり、Nifty のホームページにカウンターをつけてほしいということだった。 Nifty の作り付けのカウンターには欲しいタイプがない。 所望のものはnpc という名前であり、 http://www2.biglobe.ne.jp/~nir/npc/npc.html からダウンロードできるから、 お願いします、ということだった。

まず、上記の場所に行ってみた。どうやら、Perl では動かないらしい。 動かせるのは、C言語をコンパイルしたバイナリの実行形式のみである。 上記のページで対応しているプロバイダは公式には biglobe だけである。 CGI が動かせるプロバイダでもバイナリも可というのはめったにない。Nifty は大丈夫だろうか。 あまりわたしは Nifty のは知らないので、次には Nifty の CGI はどのようになっているかを調べた。 恐れていた通りだった。Nifty の CGI もPerl のみの対応で、 C 言語コンパイルの CGI には対応していないと書いてある。

ここであきらめて白旗を掲げようかとも思ったが、その CGI がどの OS で動いているかがわかれば 対策のとりようもある。事実、上記の npc のページでは、各種 OS でコンパイルした実行形式がある。 そこでダメでもともと、google (http://www.google.co.jp/) で検索キーワードに Nifty npc.cgiと入れて、日本語に絞って検索してみた。 最初に出てきたページには次のようにあった。

perlかshellのスクリプトのみ使用可能となっていますんで、 npc.cgi は残念な がら使用できないんじゃないかと思います。 @nifty提供のカウンタを利用す るのが一番早いのでは?

私もそう思う。しかし、頼まれたら最善を尽くすしかない。もう少し調べてみたら、 次のページが見つかった。
http://homepage1.nifty.com/~pgo/npc.htm
ここでは、Nifty で npc.cgi を動かした実績が書いてある。これだ。ちなみに、 Nifty の CGI サーバは Solaris 2.5.1 である。 早速ダウンロードした。ところがダウンロードしたファイルが展開できない。 なぜなら、私が使っているのは Macintosh で、あまり gzip 形式の解凍や、tar ファイルの展開を することがないのにダウンロードすべきファイルは tar.gz の形式なのである。 そのため、 gzip 形式の解凍ができるソフトを見つけてダウンロードするとか、 tar ファイルの展開ができるソフトがどれであるか見つけるのに(これは Stuffit Expander でできることが この日初めてわかった)苦労した。Macintosh だけで万が一うまくいかなかったときのために、 最近買った Windows XP のコンピュータまでバックアップに持ち出したほどだ。

こうしたことを行い、ページに合うように設定を変更し、CGI の常としてファイルのパーミッションを 変更したりした。おまけに、Macintosh から Nifty の CGI サーバにアップロードできずにいらいらしていて、 その原因が最近 Macintosh に入れたファイヤーウォールソフトのせいとわかって気が抜けたりした。 そんなわけで優に2時間を使ってしまった。依頼主の方からは 「既存の流用なら手軽にやれるものと思い込んでいました」という感想を頂いた。 私の要領が悪いのも多分に事実であるが、CGI は流用するだけで手間がかかるのも事実である。 ただ、検索ソフトを駆使すればかなりのことができる。 他の方々にも役に立つことを願う。 (2002-03-18)


ワクチンソフトを入れる

家でメールのやりとりをしたり Web ページを見たりするのは、マッキントッシュを使っている。 今となってはすっかりマッキントッシュの位置が低下したためだろうか、 あまりウイルスに感染したという報告は来ない。しかし、だからといって手を拱いていてはいけない。 それに、私は仮にもコンピュータ技術者である。 家のコンピュータがウイルスにかかってしまっては恥ずかしい。 それに、インターネットによる外部からの攻撃を受けるかもしれない。 そんなわけで、重い腰をやっと上げてワクチンソフトとファイヤーウォールソフトを買った。

これらのソフトをインストールする前に、別のソフトでディスクファイルにウイルスがないか事前に確認するのだが、 そのチェックの途中でなんらかのアーカイブファイルを突き当たるとフリーズしてしまう。 どのアーカイブファイルが悪いのか全くわからないので、アーカイブファイルをすべて捨ててしまった。 その結果やっと、ファイルにウイルスがないということが確認できた。 そうしてやっとワクチンソフトとファイヤーウォールソフトをインストールした。

さて、導入した翌日、手もとのコンピュータで更新したページを公開ページに転送しようとしたが、 公開ページが更新されない。もしやと思ってファイヤーウォールの履歴を見たら、 更新しようとした時間のタイミングで「アクセス試行を拒否しました」という履歴があった。 やはり、このファイヤーウォールが効いていたのだった。更新に必要なホストを調べ、 そのホストとの通信だけは可能となるよう設定したところ、無事公開ページも更新できた。ふう。 (2002-01-29)

多重後記

2016 年 7 月

当時は B フレッツのことを書いているが、その後は変更し、現在は「ASAHIネット auひかり」を使っている。

以上は 2016 年 7 月 10 日に記す。

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MARUYAMA Satosi