コンピュータ日誌(2000年)

作成日: 1999-03-14
最終更新日:

1999年から2000年にかけて、コンピュータとのおつきあいの日誌です。

人工知能学会誌を読む

この学会誌もずっと積んだままになっていたが、 2001 年 1 月号に「ナレッジマネジメントとその支援技術」という特集があったので、まじめに読んでみた。 野中郁次郎氏と梅本勝博氏による「知識管理から知識経営へ」と題する記事であった。 野中さんの名前は、形式知と暗黙知の提唱をした方として知っていたぐらいである。 まことにごもっともということですばらしいお話である。 この記事には、SECI モデルということばが頻出する。共同化、表出化、連結化、 内面化の様式を合わせて指すことばということである。 ああなるほどと思うのは、英語で言わないと広まらないのだろうなということだった。 他の特集記事を見ていて「ああ、みんなかっこいいことをやっている」と妬んでいる。でも、 知識獲得って、負の事例がないと実につかないんだよなあ。負の事例なんて、 学術雑誌では期待しても仕方がないんだろうなあ。

設定エラー

設定の書き込みにエラーが発生しました。保存されません。というメッセージが出て、 御丁寧に次のウィンドウでエラー:-108 が出る。これはなんだろう。 結局、Netscape Preferences というファイルを作り直すことによって解決したが、 このファイルを一度消してしまうと、各種の設定も消えてしまう。 設定すべき項目を調べるのに時間がかかってしまった。 それにしても、どうして保存されなくなってしまったのだろう。不思議だ。 (2000-12-10)

再燃、ftp

以前の日誌で書いたように、 ftp クライアントをどうするかというのは悩みの種である。 今使っている Transit はたまに転送中止まってしまうこともあり、 これ以上は使いたくない。以前調べた結果も変わらないようである。 そこで自分で作る可能性をもう少し検討することにした。自分で作れる可能性がある言語で、 ネットワークをまがりなりにもサポートしているのは次の言語である。

    >
  1. perl
  2. python
  3. Tcl/Tk
  4. Java
  5. Ruby

どれで行うかは未定である。

今のところ必要な機能は「前回アップロードした時刻以降に新設・更新されたファイルのみを アップロードする」ことである。ではこれをどのように実現すべきか。

    >
  1. 前回アップロード時刻をファイルにもっておき、アップロード時にファイル記録日時と比較する。
  2. 前回アップロード時のファイル一覧をもっておき、アップロード時のファイル一覧と照合し、 新しいものを持っていく

1. のほうが易しいが、ファイルが消えてしまった時などの処理ができない。 2. はよりよい解だが、どのようにファイルスタンプを持つかが大変かもしれぬ。 今回は1.でいく

情報処理試験受験の顛末

前に「準備をして受ける」と大見得を切ったが、実際は碌な勉強ができなかった。 だいたい、準備のために出した原稿用紙は計 20 枚もあったのに、そのうち埋めたのはたったの 3 枚であった。 今さらいいわけがましいことを言うのもしゃくなので、何も言わない。

さて、時は10月15 日。場所は青山学院大学理工学部、京王線千歳烏山駅から歩いて 20 分弱のところにある。 午前中の試験は昔程きちんとはできない。おまけに、前日飲んでかなり喰ったため、 試験開始後 30 分して急にお腹が緩くなった。なんとか括約筋をなだめすかして事なきを得たが、 このままでは試験終了まで持たない、と危機感を抱いた。残りの問題を歯を食いしばって解いた。 傍から見れば鬼のような形相をしていただろう。かくして試験開始後 1 時間 10 分ほどで私は 退室した。

午後1の試験は、試験に慣れているか、よく勉強したか、実務が豊富であるか、 どれかにあてはまる人ならばすいすいといっただろう。私はどれにもあてはまらなかったし、 鉛筆を動かす気力はほとんど一週間前の試験で果ててしまったから、自信のない答になってしまった。

午後2も同様。準備のない小論文は苦しい。真実7割、虚妄3割の論文を書き上げたのが3分前、 このときには他の受験者はすでに平然とした顔で自分の論文を見直しているではないか。 これはだめだと直感で思った。

帰りは雨が降ってきた。傘をさしながらとぼとぼと歩いていた。 実は今日の本当の目的は試験を受けることではなくて散髪屋に行くことだった。 この週大事なお客さんを迎える予定だったので、あまりにむさ苦しい髪をしていると 心証を悪くするだろうから、ということだった。 それにつれあいの小言もますますうるさくなるのだった。 帰り道に一件の小さな床屋を見つけ、1時間半を超える丁寧な散髪をしてもらった。 試験後に感じた嫌な気分が吹き飛び、さわやかに夜を迎えることができた。 (2000-10-21)

情報処理試験を受ける

ばかなことに、また試験を受ける。今度はシステム監査である。 たいした勉強もしなかった、といいつつ合格されたすばらしい方もいらっしゃる。 私は凡俗なので、勉強をした結果として合格したい。 しかし、これはどうも無理そうである。 きのう空いた時間があったので練習問題を解いてみた。全く解けない。 しかも午前中の多肢選択問題が解けない。 ということは常識がないことを暴露したようなものだ。 仕方なく間違った問題に印をつけて、その問題だけは間違わないようにしようと思うのだった。 それから、昨晩は「システム監査基準」を音読して、それをヴォイスレコーダーに吹き込んだ。 これを聞きながら勉強しようという試みだが、果たしてうまくいくのやら。 ついでに原稿用紙も出していくつか論文を書く準備をしようと思っているが、きょう書けるだろうか。

Namazu のことなど

珍しく勤務先のことを書こう。 全文検索システムとして有名な Namazu を評価している。なかなかすばらしい。 この Namazu を使うには、一度インターネット上のページをローカルディスクに保存しておく必要がある。 そのためには wget というツールも用意しておかねばならない。これらについて、とまどったことを記す。

wget でファイルについての取捨選択をするオプションがもっとほしい。 たとえば、600 KB を超えるファイルはコピーしないとか。また、特定のディレクトリ配下のファイルを排除するコマンドについて、 ディレクトリ指定にグロブ(ワイルドカード)を使えるといい。

Perl をインストールする

Perl 5.005 をインストールした。しかし、zip がない。どうしたものかと思ったが、lhasa が lha にも zip にも対応していることを思い出した。無事解凍が終わり、なんとか jperl もインストールできた。 で何をするのかというと、CGI.pm の使い方を勉強するためである。

デジタルデバイド

最近デジタルデバイドということばをよく耳にする。デジタルはいいとしてデバイドは何だろう。 差別のことだろうか、それなら「デバイディッド」というのじゃないかな、と思って不思議に思っていた。 ある雑誌で、デジタルデバイドに関する記述を見つけた。もとは米国情報通信庁(NTIA)の造語で、 「デジタル世界における分水嶺」ということだった。 devide を辞書で引いてみたら、なるほど名詞で分水嶺の意味だった。


IT 革命

「日本は IT では勝てない。だから外国の株を買っている」とある方はいう。その方はこう続ける。 日本は国民一丸となって IT を推進すべし、と。私はため息をついた。 私は情報システムの専門家のつもりであり、また情報システムの分野の仕事をして、 情報システムの会社に勤めている。しかしながら困ったことに、積極的な進取の気性などまるでない。 困ったことだ。今はどうしているかというと、締めきりが近付いているコンピュータのパズルを解くプログラムを 作っている。関係あるようにみえるが、全く関係ない。

うんうんうなって答が中々でなかった。確定版と信じたプログラムを走らせたが、一つとして答が出なかった。 苦吟すること 30 分、やっと気付いたこと。 ある式で不等号に等号を入れずにおいたが (i < n) これに等号が入るのではないか ( i <= n ) 。 これを直したら答が出た。これでは IT 革命もへったくれもあったものではないだろう。 どうもすいません。

あるコンピュータ将棋ソフトの申し込み用紙が来る。中を見ると「あなたの敗着を指摘する機能」が 付け加えられているそうだ。私もこのようなソフトを開発したかった。


作成者

私はホームページをマッキントッシュで作っている。 自分のマッキントッシュにあるホームページを見直していたところ、 どのアプリケーションでも開けられないファイルがあった。 何かの拍子にファイルタイプとクリエータが失われてしまったのだろう。 マッキントッシュはこういうところがいやらしい。ファイルタイプとクリエータをファイルに付与するのは どうだったかなと考えた。File Buddy を使う手もあるが、わざわざインストールするのもばからしい。 ResEdit でできたはずだが、使おうとしたらエイリアスが切れていて使えなかった。 結局、Applescript を使うことにした。次のようなスクリプトを書いた。


tell application "Finder"
	set the file type of file "yaesu.html" of desktop to "TEXT"
	set the creator type of file "yaesu.html" of desktop to "YoED"
	move file "yaesu.html" of desktop to folder "f" of desktop with replacing
end tell

これは、デスクトップにある"yaesu.html"というファイルに、ファイルタイプ"TEXT"を、クリエータ"YoED"を 付与し、ファイルをデスクトップにある"f"というフォルダに移す、というものである。 最初は3行目を忘れたので、なぜファイルタイプが"TEXT"なのにうまく開けないのか、と思ったものだ。

そうそう、私はマッキントッシュのエディタには YooEdit を使っている。このクリエータを知るために 適当なファイルをセーブしてみるついでにクリエータを確かめた。セーブのダイアログでは、 「作成者」という項目になっていたのが渋かった。

もう一つ、私が持っているただ一つのアップルスクリプトの本は、スクリプト表現形式が日本語であることを 前提にして書かれていた。しかし、私の目の前のマッキントッシュは、表現形式が英語しかない。 これもとまどいの原因だった。 (2000-05-21)


コンピュータ本を買いに行く

あるところから、コンピュータ関係で自由に使える金が少し手に入った。 しかし、使える店が限られている。雨の中その使える店へ出かけた。 結局ハードやソフトは買わずに、本だけを買った。 ちょっともったいなかったかなあ。


コンピュータを買いに行く

5/2 にコンピュータを買いに行った。音楽用 CD を作る環境が必要になったからだ。 事前準備が十分ではなかった。どの店でどんなカードが手に入るとか全然考えていなかった。 秋葉原のいくつかの店を回ったが所望のカードがなかった。 考えたのは、デスクトップミュージック(DTM)の雑誌の広告を探すことだった。 一件だけ所望のカードを備えて、なおかつショップ組上げのコンピュータを売っている店があった。 そこへ行って一式を注文した。まだまだ勉強不足ですね。


プロジェクトマネージャの試験

標記の試験を受けるため、平日より早く起きて試験会場に向かった。会場は早稲田大学理工学部、初めて行く場所だ。 高田馬場駅で降りた。ナップザックを担いだ連中がぞろぞろ進んでいく流れに着いていくと、いつのまにか 試験会場に着いていた。 部屋は視聴覚室で広かった。ロビーが小便臭いのには参ったが、構内が禁煙であったので幸いだった。 受験者は私の前の人を除き、すべて男性だった。前の女性は、最近流行りのジージャンを羽織っていた。

午前中はある試みをしてみた。答をすべて問題用紙にのみ記入する。解答用紙にはすべての問題を解いてから おもむろに転記する、というものだ。 これをやってみたら、残り20分になっても問題が1題解き終わらないので焦った。 あわてて転記を始め、10分間で転記を終えた。残る1題も冷静に計算して、なんとか答を出すことができた。

午前の途中、問題が難しかったので挫けそうになった。そのときふと思い出したのが、この試験に受かった 最年少が27歳だということだった。そりゃ、年齢制限があるのはわかるけれど、よりによって その年で受かることはないよな、俺の立場はどうなるんだ、という前近代丸出しの考えだった。

昼休みは鮭弁当を食った後、しばらく庭をうろついた。職場の N 君も受けているはずだが、 ひょっとしてさぼったのだろうか。教科書を売るための生協の仮設小屋があるのを見て、 まだ初々しかった大学生の頃を思い出した。

午後 I の問題は(いつもそうなのだが)最初ゆっくり考えているとどんどん時間が経ってしまって 最後にアップアップして終わり、といういつものパターンに陥った。

午後 II の問題は、すべて予想が外れてしまった。それでも仕方なく、「プロジェクトの見積もりのリスク 管理について」を選び、書いてみた。途中、答案用紙の表に、選択した番号を○で囲むのを忘れて 冷や汗を書いた。なんとか最後まで書き上げて、最後に業務経歴書を張り付ける段になって、 心の中で悲鳴を挙げた。それは何かは言わない。


ビデオを借りる

私は何を隠そう、貸しビデオ屋に行ったことがない。知人からビデオを借りたことはあるけれど、 自分からむりやり借りたい、といったものではない。あまり動く絵に興味がないのだ。 しかし、この一週間前から故あってビデオを借りている。貸しビデオ屋からではない。 勤務先からである。その名も「ソフトウェアプロジェクト管理」、全6巻である。

説明してあることは、プロジェクト管理の本一般に書いてあることだ。 それをビデオで言われると、本当にそうしなければならないような気になる。 借りた目的はただ一つ、プロジェクトマネージャの試験に受かるためである。


パズルを解く

Cマガジンの4月号に、正解者として私の名前が載っていた。

この4月号のパズルを解くために、いろいろプログラムを作っていた。あるプログラムを走らせたら 暴走してしまった。Linux 上でやっているにもかかわらず、画面がフリーズしてしまい、プロセスを 殺すことができない。仕方なく電源ボタンを切ってしまった。あああ。


パズルを解く

本が10日に送られてきた。11日,12日は忙しかったので、13日に解いてみた。しかし、久しぶりにやるもので コツがつかめなかった。

某社から送られてくる宣伝紙に、Microsoftの技術が宣伝してあった。これはマイクロソフトの技術に 関する本の宣伝であるので、某社がMicrosoftを宣伝しているのではないことは承知の上だった。 で、宣伝文句に書いてあるのは、Microsoftに「悪いイメージをもってしまうのはいかがなものでしょうか」 ということだった。で、私がもっている悪いイメージが

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  1. ビル・ゲイツは不当に高い報酬を得ている
  2. 品質が悪い

の2点である。1.についてはまあ八つ当たりである。2.はじっさいそうなのだ。オペレーティング・システムが ああも簡単に落ちていいわけがない。

さて、この宣伝文は、Microsoftの高い技術に注目しましょう、といっている。そのテクノロジーが COM+であるといっている。ここでまた私は悪いイメージをもってしまう。だいたい、Microsoftは これこそが画期的な技術でこの技術をもとにして以降の我々の製品を作っていきます、なんて毎年 別の概念でいっているのではないかな。かりに百歩譲って高い技術力をもっていたとしても、 その結果が頻繁に落ちるオペレーティングシステムではかなわない。


パズルの本

あるアンケートに答えたところ、パズルの本が当たった。久しぶりにパズルを解くことができる。 早く本が送られてこないかな。


新たなパズル

今月のパズルのコーナーを見たが、私の名前は正答者にはのっていなかった。うーむ。 新たな問題に挑戦しよう。

PC SUCCESSはなんとか2集を手に入れた。

コンピュータの本の、「プロジェクト管理」に関して感想を述べた。 今度、情報処理技術者のプロジェクトマネージャーの試験を受ける。それにあたっての宣言だ。


パズル

Cマガジンのパズルをずっと考えていた。なんとか解が得られたので、送ることにした。 下のルーターの問題は本格的には解決していない。きょうとった方法は次の通りである。
WindowsとMacintoshで転送をするために、まずmacintoshでBetter Telnetを起動する。 このソフトはftpのサーバーとしても利用できることを某メーリングリストで知ったのである。 この状態でWindowsからftpのログインをしたところ、見事ファイルをやりとりすることができた。 それにしても、まだUNIXではつないでいないのだ。もったいねー。


百科事典

某メーリングリストから、特価500円の新刊雑誌PC Successの創刊号についている付録ソフトの百科事典が お得であるとの情報が入った。早速買ってみたところ、確かに役に立つ。第2号からは定価が あがるからどうしようかな。


ルーター

せっかくのダイアルアップルーターも、まだルーターとしては使っていないありさまだ。 今日こそはコンピュータ2つをつなげて、ファイルを転送しようとした。

ふだんルーターにつなげているのは iMac だけだ。もう一つ、ノートパソコンをつないでみた。 こちらには Linux (Plamo 1.4) が入っている。さて、Macintosh側からftpができるかと思って ftp のクライアントソフトを iMac で立ち上げたが認識できない。しかし、ping は iMac 側からできる。 どうしたものかわからなかったので、Linux ではなく Windows を立ち上げてみた。こちらは お互い ping ができたが、ホスト名でもなく、hosts ファイルで記述されたIPアドレスでもなかった。

種を明かせば、このルーターは DHCP サーバーになっているので、勝手に IP アドレスを割り当てるのである。 だから、ルーターが割り当てた IP アドレスはそれぞれ更新できたということなのだろう。 Linux には DHCP のサーバーもクライアントも立ち上げていない。一方、WIndows でも iMac でも、 ネットワーク設定では DHCP をONにしていたのだ。

今回の Linux には、DHCP のクライアント は入っていなかった。そのうちもってこよう。これが原因なのかな。

さて、ftp はできないとわかったので、これで引き上げてはもったいない。 Windows からインターネットに接続できるかどうかを確かめた。ばっちりだった。 気をよくして Netscape Communicator で自分のホームページを見たら、なんと最終更新日が1900年になっている。 困ったな。ブラウザのバグをしりぬぐいするのは気が進まないが、手当てはしておこう。

多重後記

2016 年 7 月

ウェブページは現在 Windows 10 で作っていて、そのためにアップロードするツールはフリーウェアの ffftp を使っている。

以上は 2016 年 7 月 10 日に記す。

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MARUYAMA Satosi