副題は「計算モデリングとデータサイエンスの応用とともに」
昔の MIT でプログラミングを教える本といえば、SICP こと計算機プログラムの構造と解釈だった。 さすがは MIT だと思ったのだが、いつのころか、 MIT でもプログラミング言語を Scheme から、Python に変更したという話を聞いた。 きっと、SICP のあとがまがこの本なのだろう。なお、本書の著者は SICP の著者たちではない。 おそらく Guttag 氏はまったく SICP に関係なく本書を書いたのだろう。
p.364 を見た。おもしろい。本文には、成人のアメリカ人を 1 人,ランダムに選び,その人物が男性で体重が 89 kg(197 米ポンド)である確率を考えてみよう.13)
とある。脚注も引用する。13)この数値は高すぎるとあなたは感じるかもしれない.しかし,アメリカの成人平均体重は,日本人よりも 18kg 重いし,アメリカ人より平均体重が重い国民は地球上に 3 カ国しかないのだ.
それはナウル,トンガ,ミクロネシアだ。
最初、ミクロネシアは地域のことで国家ではないと思っていたが、ミクロネシア地域に「ミクロネシア連邦」という主権国家が存在し、この連邦が通称「ミクロネシア」と呼ばれていることを知った。
ちなみに、ナウルもミクロネシア地域に属する主権国家である。トンガはポリネシア地域にある。
p.371 を見た。「図は人をだますもの」まったくその通りだ。棒グラフの縦軸の取り方が誤解を招く例である。
書名 | Python 言語によるプログラミング イントロダクション 第3版 |
著者 | John V. Guttag |
監訳者 | 久保幹雄 |
発行日 | 2023 年 1 月 31 日 初版第 1 刷 |
発行所 | 近代科学社 |
定価 | 5500 円(税別) |
サイズ | B5 版 |
ISBN | 978-4-7649-0646-4 |
その他 | 越谷市立図書館にて借りて読む |
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