株式会社ビープラウド: Python プロフェッショナルプログラミング 第3版 |
作成日:2020-08-31 最終更新日: |
Python で仕事をするときの一連のプロセスを網羅する内容となっている。
私は、Python のコーディングを学ぶ本だと思って借りたのだが、 実際には、集団でシステムを開発するときの環境構築と開発手順について書かれた本である。 Python 固有の技術はむしろ少なく、現代的なフレームワークに則って開発する標準といえるだろう。
たとえば、本書では、Python の導入後にパッケージ管理ツール pip を導入したり、 Python 仮想環境 venv を作成したりしている。 Ruby であれば、gem や bundler や rbenv を思い出す人が多いだろう(意味合いは少し違うが)。
こういったことを考えると、書名が少し内容と違うのではないかと思った。 むしろ、Python システムのチーム開発法、のような内容ではないだろうか。
pp.32-33 で Python で Web 開発をするにあたって二つのアプリケーションフレームワーク、 Django と Flask を紹介している。Django には多くの機能があること、 Flask はシンプルに開発できる場合もあることについて言及されている。 そして p.33 では《この章で作成する「乗りログ」アプリケーションでは、 Flask を採用します。》とある。
一方、本書の Chapter 14 は、Django における実務のアプリ開発について述べている。 このあたり、ちょっと接続が悪いかなとも思う。
書 名 | Python プロフェッショナルプログラミング 第3版 |
著 者 | 株式会社ビープラウド |
発行日 | 2018 年 6 月 18 日 第1版第1 刷 |
発行元 | 秀和システム |
定 価 | 2800 円(本体) |
サイズ | 判 |
ISBN | 978-4-7980-5382-0 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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