副題は「システム開発の現場で知っておきたいアドバイス」。私が思うに、開発だけでなく、企画や保守、運用という場面でも本書の知識は求められると思う。
p.269 に、ログの監視コストがインフラのコストの一部として必要であることが説かれていて、次のように続けている:
インフラのコストの一部として、明細として別に予算を明記する場合にも通信費のように(削られにくい名前に)してきちんと予算を確保し、 運用開始後に慌てないようにしましょう。
このカッコの注記が泣かせる。著者らはシステムの現場で痛い目にあったのだろうか。
p.249 の脚注は次のとおり書かれている。
†2 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
この脚注を参照しているのは、p.249 にある、
鳥のシルエットマーク(補足など)がついている文にあるトークンバケットアルゴリズム†2
という単語だ。
ひょっとして、《https://ja.wikipedia.org/wiki/トークンバケットアルゴリズム》と打てばいいのだろうか。
試しに打ってみたところ、Wikipedia にはないと叱られた。しかし、「トークンバケット」という見出しはあるようで、これを打つとうまくいった。
それなら、《https://ja.wikipedia.org/wiki/トークンバケット》と書いてほしい。
場所 | 誤 | 正 | 備考 |
p.24 下から 6 行目 | プログラム中で使うことの多い apeend()で | プログラム中で使うことの多い append()で | |
p.171 脚注 | encoding/json パッケージの内部的な処理では reflrect パッケージを用いていており、 | encoding/json パッケージの内部的な処理では reflect パッケージを用いており、 | 用いていておりは誤植ではないかもしれないが、《用いており》で意味は充分通じる |
p.269 上から 1 行目 | ログはサービスを運用する上で須といえますが、 | ログはサービスを運用する上で必須といえますが、 | |
p.370 本文下から 4 行目 | 上記のコード書き直したものです。 | 上記のコードを書き直したものです。 | |
p.404 上から 3 行目 | // 数値同志の変換は、かっこでくくり型を前置します | // 数値同士の変換は、かっこでくくり型を前置します | |
p.405 上から 14-15 行目 | コピーなどは参照飲みがコピーされます。 | コピーなどは参照のみがコピーされます。 | |
p.409 リスト A-8 上から 1 行目 | // スライスやマップの書く要素に対してループ | // スライスやマップの各要素に対してループ | |
p.409 リスト A-9 上から 1 行目 | // 1 変数だけ書けばインデックス飲みを受け取れる | // 1 変数だけ書けばインデックスのみを受け取れる | |
p.411 下から 1 行目からp.412 上から1行目 | 同じ型の返り値が続く場合は型を省略できます。 | 同じ型の引数や返り値が続く場合は型を省略できます。 | 直後の p.412 のリスト A-15 は同じ型の引数が続く場合の省略のみ。 |
p.419 本文上から 7 行目 | 情報へのアクセス方法を知っておく | 情報へのアクセス方法を知っておくことは重要です。 | 補足は一例 |
書名 | 実用 Go 言語 |
著者 | 渋川よしき、辻大志郎、真野隼記 |
発行日 | 2022 年 4 月 20 日 初版第1刷 |
発行 | オライリー・ジャパン |
発売 | オーム社 |
定価 | 3600円(税別) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-87311-969-4 |
備考 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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