ハーバート・シルト:独習C# 第3版

作成日:2020-07-02
最終更新日:

概要

C# の初歩から応用まで説明する。なお、本書(シルトが著者の版)の後で、 山田祥寛:新版独習C# が出版されている。

第1章 C# の基礎

この章を理解できれば、簡単なプログラムが作れるようになっているはずだ。 外国のプログラミングの教科書によくある、気温の換算のプログラムなどである。 私にとっては、日本では摂氏温度しか用いないのだから、あまり実用的な意味はないと思う。

第2章 データ型と演算子

この章を理解できれば、ローンの返済額を計算するプログラムが作れるようになっているはずだ。 なお、C# には decimal 型というのがあって、小数点を含む金利などを正確に計算するために有用な型がある。

第3章 プログラムの制御文

制御文として、if や while 、switch などが出てくる。私が知って興味深かったのは、 switch 文によりある case に分岐して何かの処理をしたあと、 次の case に break せずに処理を継続させること(フォールダウン)は 「できない」としったことである。C ではフォールダウンができるから意外だった。

ただし、switch 文で分岐して何も処理をせずに進めることはできるようだ。

フォールダウンを使う例としては、将棋の駒の分類がある。 kは玉であり、大事なものだから特に分類はしない。 そして、r,b,n,l は飛び道具を表す。 また、g,s, は金気を、そして p は歩兵を表している。 変数 c に今列挙した小文字のいずれかが入っている。

	
	switch(c){
		case 'k':
			Console.WriteLine("玉\n");
			break;
		case 'r':
		case 'b':
		case 'n':
		case 'l':
			Console.WriteLine("飛び道具");
			break;
		case 'g':
		case 's':
			Console.WriteLine("金気");
			break;
		case 'p':
			Console.WriteLine("歩兵");
			break;
	}
	

第4章 クラス、オブジェクト、メソッドの基礎

第5章 その他のデータ型と演算子

第6章 メソッドとクラスの詳細

第7章 演算子のオーバーロード、インデクサー、プロパティ

第8章 継承

第9章 インターフェース、構造体、列挙型

第10章 例外処理

第11章 I/O 処理

第12章 デリゲート、イベント、名前空間

第13章 ジェネリック

第14章 LINQ

第15章 プリプロセッサ、実行時の型の識別、null 許容型、高度なトピック

第16章 C# 4.0 の新機能

章末問題の 20. に、<C# についてさらに探求し、さまざまな機能を検証してみてください。>とある。 この章では C# 4.0 についての機能であるから、さらに C# 5.0 およびそれよりあとの機能も探求しなければならない。 C# 5.0 では非同期処理が付加されている。 C# 6.0 、C# 7.0 、C# 7.1 、C# 7.2 、C# 7.3 、C# 8.0 ではそれぞれどんな新機能があるのだろうか。

C# の本

書誌情報

書 名 独習C# 第3版
著 者 ハーバート・シルト
監訳・改訂 矢島 聡
発行日 2010 年 12 月 2 日(初版第1刷)
発行元 翔泳社
定 価 3800円(税別)
サイズ
ISBN 978-4-7981-2220-5
備 考 越谷市南部図書室で借りて読む
NDC 007.6

まりんきょ学問所コンピュータの部屋コンピュータの本C++, C# > ハーバート・シルト:独習C#


MARUYAMA Satosi