「はじめに」から引用する。
本書が読者の皆様の手元に置かれ、HTML や CSS の進化と共に成長を続けていくことができるなら、 制作に携った者の1人として、これ以上にない喜びです。
HTML について説明しているところはよい。私の理解では次の通りだ。
辞典としての仕様は満たしているように思える。ただ、2019 年 12 月という、 今これを見ている時期から考えると、当然のことながら記述は古い。
HTML5 で廃止された要素
廃止された要素の一覧として本書がいくつかのタグを挙げている。
その後確定したものは計13種類であり、次のとおりである:
acronym, applet, basefont, big, center, dir, font, frame, frameset,
isindex, noframes, strike, tt
これは本書に挙げたものと同じである。さて、上記の通り確定したということを私がどうやって調べたか。
日本語のサイトでは原典確認をするのが難しい。そのため、私は HTML5 を英語の Wikipedia で見て、
Deprecated elements will be dropped altogether:
という箇所で確認し、さらにこの Wikipedia のリンクにある、 W3C の
https://www.w3.org/TR/html5-diff/
の 3.5 Obsolete Elements でも確認した。
私は、上記でいう HTML5 で廃止されたタグを、自分のホームページで使ったり残したりしないようにしているが、 どうしても出てしまう。 自分で分かったところはなるべく直すようにしている。 HTML5 というページに書くようにしている。
自分ならどのような辞典を作るだろうかと考えたときに浮かんだことは、
HTML4 から HTML5 にかけて、どのような移行にあたる問題点が考えられ、
それを新しい HTML5 と CSS3 でどのように解決するか、ということを解説できればいい、ということだった。
たとえば、テキストの強調を表す em 要素を、日本語では傍点で実現することがあるが、
そのときにはどんな CSS3 を使えばいいのだろうか、というような観点だ。
また、傍点といっても、重要なことを表す傍点もあれば、誤解を防ぐため強調用に付す傍点もあるだろう。
そのときに、同じ HTML5 を使うのでも、前者ならば strong だろうし、後者なら em だろう。
たとえば、後者の例ならば、
ここではきものを脱いでください、
というような文がある。
そのような使い分けを明示するための HTML5 と CSS3 を使うにはどうすればいいか、
その解決法となる辞典がほしい。
書 名 | 新標準 HTML5 & CSS3 辞典 |
著 者 | 大月宇美+古籏一浩 |
発行日 | 2012 年 3 月 21 日 初版第1刷 |
発行元 | インプレスジャパン |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-8443-3173-9 |
その他 | 越谷市立図書館から借りた |
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