本書の「PROLOGUE」 から引用する。
本書は Go 言語を学ぼうという方のための入門書です。
要再読である。
CHAPTER 01 を読むと、当時の Go のバージョンは 1.4 であることがわかる。現在(2025-08-02)は 1.24 である。
CHAPTER 02 p.58 の「◆虚数リテラル」での記述を読んでいて気になったことがある。
虚数リテラルは、複素数の値を表します。
という文である。その次に、
複素数は「実数部」と「虚数部」から構成されますが、虚数リテラルで指定できるのは虚数部のみで、実数部は常に「0」です。
と解説されている。私の理解では、まず、「実数部」と「虚数部」という用語は数学ではあまり使われず、「実部」と「虚部」が使われるということだ。
そして、複素数の実部は 0 であっても、0 でなくてもよい。すると、虚数リテラルは実部が常に 0 の複素数しか表されないから、
虚数リテラルは複素数(すべての)値を表します。ということはできない。それどころか、虚数の値を表せますともいえない。というのは、
虚数というのは虚部が 0 でない複素数すべてを表すからだ。実部が 0 に限られた複素数は純虚数と呼ばれるから、私が引用した記述は《虚数リテラルは、純虚数の値を表します。》
とするのが正確だろう。
p.28 中ほど、基本的な文法(記述のルール)のついては、
とあるが、正しくは《基本的な文法(記述のルール)については、》だろう。
p.58 下から2行目、虚数リテラルは、複素数の値を表します。
とあるが、正しくは《虚数リテラルは、純虚数の値を表します。》だろう。上の感想を参照。
p.219 下から3行目、浮動少数点
とあるが、正しくは《浮動小数点》だろう。
書名 | 改訂2版 基礎からわかる Go 言語 |
著者 | 古川昇 |
発行日 | 2015 年 7 月 24 日 初版 |
発行 | C&R研究所 |
サイズ | A5 版 |
ISBN | 978-4-86354-188-8 |
備考 | 川口市立図書館で借りて読む |
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