「はじめに」から引用する。
(前略)本書では CSS は簡単に触れるだけにとどめ、基本的には HTML だけにフォーカスした内容となっています。
なかなか役に立った。特に、セクショニング・コンテンツに関する解説は参考になった。pp.334-335 で、「かつてのセクショニング・コンテンツ」という COLUMN がある。
ここで「かつての」という形容詞が使われているのは、以前の仕様ではセクショニング・コンテンツの要素が適切に階層化されていれば、
見出しの階層にかかわらず適切なアウトラインが形成された、ということを意味している。現在の仕様(2022年7月以降の仕様)では、セクショニング・コンテンツにかかわらず、
見出し要素のレベルによってアウトラインが決められることになっている。なぜ過去の仕様をページを使って解説するのか不思議だったが、著者のページ
なぜHTMLだけなのか。拙著「武器になるHTML」の執筆を通して伝えたかったこと(shibajuku.net) を読んで理由がわかった。
入稿直前の2022年の7月にセクショニング・コンテンツによるアウトラインの生成が仕様から消えた時は、泣きそうになりました。
とあるので、
著者はセクショニング・コンテンツによるアウトライン生成機能があるということを本書で伝える予定だったのだろう。著者の心中を察するに余りある。
書名 | 武器になる HTML |
著者 | 柴田宏仙 |
発行日 | 2022 年 12 月 9 日 初版第1刷 |
発行元 | 技術評論社 |
定価 | 2720 円(本体) |
サイズ | 422ページ |
ISBN | 978-4-297-13132-6 |
まりんきょ学問所 > コンピュータの部屋 > コンピュータの本 > インターネット、WWW、HTML、XML > 柴田宏仙:武器になる HTML