SVG (Scalable Vector Graphics) は、コンピュータで図形を描く方法として知られている。 ここでは、パス要素を使った図形描画方法を考える。
パス要素は SVG で扱える図形すべてを描画できるが、その指定は複雑である。 パス要素の主要属性は d 属性だ。d 属性で表わされる文字列は、それ自身がコマンドの連鎖である。 以下、コマンドを掲げる。コマンドの大文字は絶対位置指定を、小文字は現位置からの相対位置指定を表わす。
コマンド | 動作 |
---|---|
M, m | 指定位置に移動 (Move) する。 |
L, l | 直線 (Line) を引く |
H, h | 水平線 (Horizontal Line) を引く |
V, v | 垂直線 (Vertical Line) を引く |
Q, q | 2 次ベジエ曲線 (Quadratic Bezier Curve) を引く。制御点を指定する。 |
T, t | 2 次ベジエ曲線を引く。制御点は前の位置の制御点と対称の位置を使う。 |
C, c | 3 次ベジエ曲線 (Cubic Bezier Curve) を引く。制御点を指定する。 |
S, s | 3 次ベジエ曲線を引く。制御点は前の位置の制御点と対称の位置を使う。 |
A, a | 円弧 (Arc) を引く |
Z, z | M コマンドで指定された位置まで直線を引き、線を閉じる (Zip) 。 |
下記に d 属性の文字列を入れ、一度フォーカスをはずすと、パス要素の d 属性で指定された図形が描画される。 座標は絶対座標で x 座標、y 座標とも 0 以上、200 未満を指定できる。
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