更新の必要性

作成日:2002-04-30
最終更新日:

1. 作ればいいのか

「ものづくり」と一口にいうけれど、新しい物を設計し、作るのも大変なことならば、 物を使い続けるのも大変なことである。物といってもいろいろあるけれど、 ここではホームページのことを話題にしてみよう。

「ホームページ」のことを正確には「ウェブページ」というべきなのだろうが、 あえてこの小文では「ホームページ」で統一する。

ホームページは、出版が簡単な本ともいえるが、そうともいえない部分がある。 というのは、簡単であるのは出版だけでなく、修正も含まれるということだ。 そうなると、作ったらおしまいではなくて、その後の修正や更新も大事になる。

2. 更新のされかた

修正や更新は、さまざまな理由でなされる。

これらのタイミングを確実につかむことで、 ホームページを確実にメンテナンスしているという好印象を読者に与えることができるだろう。

私が知っている中小企業診断士で、ホームページを立ち上げている方がいる。 この方は比較的頻繁にページを更新されているのだが、 ある席でふと漏らした言葉を未だに私は覚えている。 「自分でホームページをメンテナンスしていると、 自分の仕事で公開したいものには何もないことに気がつき、愕然となる」 私のように戯文でも書けばいいのだろうが、その方は役に立つ記事を書いているのだ。 このような厳しい姿勢は、ぜひとも見習わなければならない。

3. とはいっても

ちなみに、中小企業診断士(以下、診断士)の方々が立ち上げているホームページを見てみると、 結構更新されていないページがある。 更新されない理由は見当がつく。 まず、初期の創作熱だけでうなされてホームページを作ったのはいいが、 その後何らかの都合で顧みられなり、そのままになっている。ということではないだろうか。

なかなかこの問題に対応するのは難しい。こんな理由が考えられる。診断士の仕事は、 ホームページだけで得るのは極めて難しい。コンサルティングという仕事の性格上、 致し方ない面があり、 それがホームページに対する情熱を継続して持ち得ない理由となっているのだろう。

しかし、一般製造業、サービス業では、ホームページによる露出は費用がそれほどかからない、 重要な宣伝媒体になっている。業態にもよるが、 少なくとも季節に一度は内容を見直すのがいいと思う。

4. 古いホームページの探し方

私は自分の書いた古いページを探すとき、検索エンジンを使っている。 全文検索エンジンで、古い順から表示するようにした。 検索語はhtmlを指定しているので、すべての文書である。 こうして、古いホームページを探している。 古いページは懐かしく、また恥ずかしい思いがする。 現在でも通用することであればそのままにする一方で、 新たに見つかった誤植や、意味のない記述、廃れた技術があれば直し、 新しい技術が出てくれば紹介するようにしている。

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MARUYAMA Satosi