グループウェアの導入

作成日:2002-04-22
最終更新日:

1. 人を結び付けるもの

IT を活かす一つの道具に、グループウェアというものがある。 グループウェアを一口で説明するのは難しいが、集団でものごとを行うときに必要な 道具立て全般を指すものと思ってくれればいいだろう。

2. グループウェアのいろいろ

グループウェアにはどんなものがあるかというより、集団で仕事をするときに どのようなことをしているかを挙げてみるといい。

たとえば、決まったメンバーで会議を召集したいとする。いつ開けばメンバーの都合が付くか。 メンバーは各自の予定を手帳につけているが、 各自の予定が公開されていれば、空き時間をみつけるだけですむ。 こんなことが、グループウェアで可能である。

そして、会議をするときには、会議室を押さえておかなければならない。 そのようなときに、施設予約ができる仕組みもまた、グループウェアの機能の一つである。

もし仮に、メンバーの都合があわず、会議の時間が取れないとしよう。 そのようなときも、電子掲示板、あるいはディスカッションという名前の 質疑応答を記録できる場所がある。これで、必ずしもメンバーが同じ時間に 同じ場所にいる必要がなくなる。

3. グループウェアの実例

大規模企業では、Lotus Notes や Microsoft Exchange Server などがある。 小規模なものでは次のものが有名である。

などがある。無償のものでは例えば次のものがある

また、ハードウェアやソフトウェアは外部の資源を活用し、 サービスのみを利用するASP 的なものもある。

雰囲気を味わうには、広告入りのサービスに加入するのもいい。 Yahoo! グループ (http://groups.yahoo.co.jp/) がその代表である (以前はYahoo! e-group だった)。 eグループは主にメーリングリストを開設するために使われているが、 ほかにも予定表や、共通のデータを保管する場所、リンク集があり、 そこそこ重宝である。難点は広告が入ること、遅いことである。

あるいは、無償で一定期間内使える試用品を使ってみるのも一つの手である。

試用版を試してみて、これは使えるとわかったときには、いよいよ本格的な導入となる。

そこで、自社のサーバとネットワークに商用のグループウェアを導入するか、 無償のグループウェアを導入するかの選択に迫られる。 ASP を使うという方策もある。これらの中でどれがいいかは、一概には決められない。 自社でサーバ・ネットワークのメンテナンスに自信がない場合は、 ASP を使うのがいいだろう。月々の費用が発生するのはやむを得ないが、 メンテナンス要員を新規に雇うよりは安上がりである。

まりんきょ学問所情報技術と経営 > グループウェアの導入


MARUYAMA Satosi