文と絵 |
作成日:2002-03-30 最終更新日: |
読みやすいホームページの条件とは何か、しばしば考えてきた。そうして気付いたことは、 誰にとっての読みやすさか、どのような場合の読みやすさかがわからなければ、 これはという回答が出ないのではないかということだった。少なくとも、 自分を基準に考えていてはいけないということ、これは確実であることがわかった。
私が考えている、読みやすく、役に立つホームページの基準とはざっとこんなところである。
しかし、これらがすべて、万人にとっての読みやすさではないことは明らかである。
特に最初の5項目などは、むしろこの逆が読みやすいのではないかと思われているフシがある。 これらの項目は、人目を引くのには必要であろう。 しかし、人目の引きやすさが即読みやすさにつながるとは限らない。少し考えてみよう。
別のページで、絵ばかり使っていると落とし穴がある、と書いた。 もちろん、必要なときの絵まで否定しているのではない。 来店してもらいたいお客さんに対するホームページで、地図がなければ致命傷である。 また、仮に地図があったとしても、正確でなかったりすれば、 それは失格である。 また、店の名前はロゴタイプを使うことで、その店の魅力をお客さんに訴えることができる。
ただ、絵だけでは文にはかなわないことがある。それは、使い回しということだ。
絵だって、使いまわせるじゃないか、と言われるだろう。その通りである。しかし、 使い回しのされかたが違う。文は、正確にはコンピュータのテキストデータは、 コンピュータ検索の対象となることができるが、絵はできない。
検索エンジン、と呼ばれているサービスがある。これは、お客さんが単語や文を覚えていて コンピュータ上で表現できるからこそ成り立つサービスであって、 絵ではぴったりとはいかない。再利用、再活用のレベルが全く違う。
言い方を変えれば、よい文章を作ることは、 不特定多数のお客さんからホームページを引き込むために不可欠である、ということだ。
そして、引き込んだお客さんを定着させるためには、よい文章に加えてよい絵が必要になる、 といえる。
翻って自分のページを考えてみるに、文章のよさはさておき、よい絵はどうかというと、 実践できていない。センスのいい図柄を選んで、ぼちぼちと披露したいと思っている。
今まで絵といってきたが、図という概念については触れなかった。 図には絵と文の両方の側面がある。図でできることはこんなことだ。
今までのホームページでは、絵の側面か文の側面を捨てるしかなかった。 すべて文としてしまうと、HTML では絵の持つ直観性が失われるし、 すべて絵としてしまうと、使いまわし性や検索性が失われる。
最近では両者の側面を生かした SVG という規格がある。これを生かすことができるだろう (本章、2012-09-23)。