ADSL の導入 |
作成日:2002-07-22 最終更新日: |
今、となっても2002年の話だが、 家庭でインターネットに接続するときには、電話回線でもなければ ISDN でもなく、 ADSL を使おうとする方々は多くなってきた。ADSL の利点の一つは、 電話回線よりも ISDN よりもデータ転送が速いことである。もう一つの利点は、 たいていは料金が定額制になっていて、いくら使っても値段は同じであることだ (最近の飲み放題・食べ放題で値段が均一というのと似ている)。 私の家では ADSL を導入していない(できない)のだけれど、周りから聞いた話や、 注意すべき話を以下記しておく。
註:2004年、我が家では光フレッツのマンションタイプを導入した。 マンション内は ADSL と同様だから、ここで書いたことは当てはまる。
当然のことながら、申込みの費用と工事の費用がかかる。これらは明示されているので問題はない。 (ISDN の場合は妙な工事代金を後で追加されたが、もうそんなことはないだろう)。 問題は目に見えにくい費用があることだ。 たとえばルーター。これは勢いよく買ってしまう方法と、業者からのレンタルにする方法の2つがある。 あまり機器の設定に自信のない人なら、レンタルがいいかもしれない。 そして、機器設定料。少しネットワークの心得がある人、電気機器の取扱い説明書を見て自分で 配線ができる人ならわざわざ配線に人を頼む必要はない。もしこれを正式に頼むとなると数万円かかる。 誰かコンピュータに詳しい人のツテを頼って、いざとなったときには頼むのがいいと思う。
他にも、ソフトウェアとハードウェアの費用がそれぞれかかる場合がある。 ソフトウェアがかかるというのは、セキュリティに関することである。 常時接続であるということは、 スイッチを入れた瞬間にネットワークで悪いことをする奴らから狙われる状態になっている、 ということだ。そのため、ウィルスや不法侵入からコンピュータを守るソフトウェアを入れなければ ならない。ウイルスを検知し駆除するソフトと、 不法侵入から守るソフトがセットになって売られている。 値段は1万円を超えてしまうが、ぜひとも備え付けておかなければならない。
ハードウェアというのは、ルータとつなぐためのカードとケーブルのことである。 端的に言えば、「イーサネット」という形式のネットワークとつなぐ口を作らなければならない。 最近の「ブロードバンド対応」という名前があるコンピュータなら既に口はある。 しかし、古い機種では新たにカードを買って、ケーブルの口を確保しなければならない。 こちらは、ケーブルと合わせても数千円程度である。
ADSL は高周波を使っているので、雑音の影響を受けやすい。思うような速度が出ない場合は、 雑音を減らす対策を講じるべきである。 詳しくは業者から来る説明書、特に問答集(FAQ)に出ている場合が多いので、熟読するといい。 主に、次のようなことが書いてある。実践して速度が改善された例も知っている。