英語では、時刻を表わすときは at が、日付や曜日を表わすときは on が、年を表わすときは in が用いられる。
エスペラントではどうか。
Hodiaŭ mi ellitiĝis je la naŭ (|horo). きょう私は 9 時に起きた。
La legomvendejo estas fermata (en merkredo|merkrede). その八百屋の定休日は水曜日だ。
Granda tertoremo okazis en Toohoku regiono en la 11-a (|tago) de matro, 2011. 2011 年 3 月 11 日、巨大な地震が東北地方で発生した。
Ili geedziĝis en la jaro 2000. 二人は 2000 年に結婚した。
なお、(|horo) や (|tago) とあるのは、カッコ内の単語が省略可能であることを示している。 (en merkredo|merkrede) は、en merkredo または merkrede のいずれの言い方もできることを示している。
以下、until は till と同一視する。
肯定文で until とともに用いられる動詞は、 stay, remain, waitなどの持続性・継続性の意味をもった語である。 否定文では一度だけの動作を表す動詞でも、その動作をしなかったということで継続性をもつ。 したがって、until を用いることができる。
一方で、 by とともに用いられる動詞は、be home, finish, return など、「完成する、終了する」などの意味をもつ。
これをエスペラントでは、前者には線動詞という用語を、後者には点動詞という用語で説明している。 言語学では、動詞の相(aspect)という概念を用いて表す。
英語の例でいえば、put on は点動詞、wear が線動詞である。それぞれエスペラントでは、meti al si , porti が対応する。
なお、点動詞と線動詞の違いについては、§165 動作を表す動詞と状態を表す動詞を参照のこと。
まりんきょ学問所 > ことばについて > ことばと文法 > 第19章 前置詞 > §336 時を表す前置詞