ベルガマスクとは、イタリア北部にあるベルガモという都市の名前から来たことばで、 ベルガモ風の、という意味である。 ここからドビュッシーは古風かつ典雅なイメージをふくらませたのだろう、 優美な4曲を組曲として残した。
リズムの緩急とメロディーのうねりが心地良い。 ピアニストの立場からすると、 中間部の右手と左手の受渡しをいかに滑らかに行うかが鍵となる。
メヌエットにしては動きが細かく、かつ音が厚い。 けっこう弾きにくいので、注意が必要。
ドビュッシーの作品で、もっともよく知られている。 ハープ編曲でも有名。 アルペジオの和声のうつろいは、ドビュッシーならではの世界だ。
軽やかに疾走する中に、さまざまな感情の起伏がある。
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