先生が「紙で人間の乗れる自転車を設計し、試作せよ」という課題を与えた。 日本人学生は困った。 紙とは折り紙になるような薄い紙しか思い浮かばなかった。 アメリカ人学生に「ファックスの芯」や「ピザの箱」はどうか言われて、 やっと納得したという。
しかし、ただで材料を提供してくれるところがない。 ヒントをアメリカ助教授からもらった。近くの製紙工場にあるよ、と。 厚いロールは紙であるとは頭では理解していても、 意識にはまったく上ってこなかった。
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