Zoot Money

 60年代のクラブ・シーンにおいて、ビッグ・ロール・バンドを率いて
一世を風靡した人物。そのギグは「ズート体験」とまでいわれた。1967年、
ダンタリアンズ・チャリオットを結成。「Mad Man Running Through The Fields」
はサイケデリックな名曲。しかし、それまでと路線の異なるアヴァンギャルドな
アプローチを酷評され、演奏の場を失う。1968年、かねてからのエリック・
バードンの要請を受けてニュー・アニマルズに加入。3枚目の『Every One Of Us』
には本名のジョージ・ブルーノの名でクレジットされている(ズート・マネーの名
を使うことを避けたのだろうか?)。名盤の誉れ高い『Love Is』は、彼の協力が
あったからこそ生み出された傑作。ズート・マネーはその後、1968年と1983年
のアニマルズ再結成に参加。1977年のエリック・バードンのソロ・アルバム
『Survivor』にも新曲の共作者、キーボード奏者として名を連ねている他、アラン・
プライスのElectric Blues Companyにも参加するなど、アニマルズとは縁の深い人物。
もちろん、彼自身アニマルズのメンバーだったわけだが。その他には、ピーター・
グリーンの初ソロ・アルバム『The End Of The Game』にも参加している。大ヒット
はないものの、渋めの良作を作るまさに通好みのミュージシャン。ぜひともその
作品のCD化を望みたい。

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