サモンナイト3

マ  ナ  は〜い、それじゃあゲームに関する基本的な情報から紹介しますね〜。
 えーと、今回のタイトルは「サモンナイト3」です。
 「サモンナイト3」は2004年にPS2で発売されたシミュレーションRPGで、人気シリーズ「サモンナイト」シリーズの3作目にあたります。発売元は「スーパーロボット大戦」などでお馴染みのバンプレスト、制作元は「ブラックマトリクス」シリーズも手がけているフライトプランとなっていま〜す。
 今回主人公は元軍人の家庭教師、パートナーはその生徒という設定です。その2人が船旅の途中嵐に飲まれ、とある島に流れ着きます。しかもその島は、はぐれ召喚獣たちが暮らす謎の島だったのです。そして主人公は島の住人や生徒と信頼関係を築きながら、力を合わせ島で起こる数々の事件を解決していく、というのが大まかなストーリーになっています。
 それから、今回は抜剣覚醒に暴走召喚、専用召喚に協力召喚、ブレイブクリアにパーティ能力などなど、新要素も盛りだくさん。お馴染みのミニゲームや夜会話もバッチリありますので楽しめること間違いナシです。
 それでは、むささび君レビューの方をどうぞ〜。

むささび  はいはい、レビュー担当のむささびです。
 それでは、項目ごとにレビューしていきたいと思います。
★ストーリー★
 今回のストーリーは過去の話と言うことでしたけど、実は1よりも前の話で流れ的にまんま「ドラクエ3」で、実は1に続いてましたというオチ。だから1やってない人は『何じゃこりゃ?』って感じかも。実際、私も相方に教えてもらうまで『誰、お前?』ってのが数人いましたしね。
 でまあ、話の筋はもう王道まっしぐらって感じで熱血先生大奮闘でしたね。ただ、頻繁に信じる心とかをブンブン振り回してくれるんで、私のようなひねくれ者は少々食傷気味になった感はありました。
 夜会話の方は、遜色無しに萌えさせていただきました(笑)。この辺はシリーズ通してほぼ不変だろうから敢えて語ることもないですね。ただ、夜会話の時に表示されるグラフィックで数人『?』と思うのはいました。例えば『カイル正面から見ると細っそいなあ、オイ!』とかね。まあ、これはホントにただの疑問なんで不満ではないかな。
★戦闘★
 戦闘については基本的な部分は変わってなかったし、難易度的にも自分的には丁度いい感じでした。ハードもPS2になってエフェクトも派手になったし、キャラ毎のかけ声なんかも個性があって楽しめました。それと、視点の変更が可能になったので前作より多少マップが見やすくなりましたね。これは非常に良かったです。
 召喚の新要素、専用召喚と協力召喚、これは正直使いづらかったかな。専用召喚はまだしも、協力召喚はわざわざそれを使うために協力キャラの近くまで行かなきゃいけないし、それ自体かなり狙ってやらないといけないから不測の事態に対応しづらいというのが原因かと。
 それからブレイブクリア、これは人によって賛否両論あるだろうけど私は賛成派です。確かに挑戦すると難易度はかなりアップするけど、やるやらないは自由だし、それ自体がストーリーに絡んでくることはほとんどないですしね。それに、私みたいにキャラゲー以外の側面も求める人間には、戦闘部分でやり甲斐があるってのはポイント高かったです。
 パーティ能力は上記のブレイブクリアに密接に絡んでくるけんだど、正直ブレイブクリアを目指さないんだったら特に必要はないかもしれない。確かにあれば凄く役に立つからあれば使うけど、無ければ無いでどうにかなるし。なもんで、ゲームをやり込んでいる人に対してのおまけみたいに考えた方がいいかもしれません。
 で、最後に抜剣覚醒と暴走召喚ですが、正直に言ってこれに関してはあまりコメントすることがありません。何故ならあまり使わなかったから(笑)。私の場合、1周目でも強制的に抜剣してしまう以外はほとんど抜剣覚醒しなかったし、暴走召喚においては未だに使ったことがありません。ただ、戦略的に見るなら抜剣覚醒はかなり有意義でしょう。ただまあ、カルマ値などの考慮もあるので使い所を考えて使って行く必要がありますね。暴走召喚については狙ってやるほどのものじゃないし抜剣覚醒のおまけ程度に考えておいた方がいいかも。
★ミニゲーム★
 今回もし問題があるとしたらそれはミニゲームでしょう。はっきり言って少し難し過ぎます。なかでも問題なのが「マネマネ師匠」、タイミングが取りづらい上に制限時間が短い、さらに始末の悪いことに商品に使えるアクセサリが多いんです。実際これの為に悔しい思いをしている人は多いはず。確かにある程度の難易度は必要でしょうけど、召喚魔法が売りのゲームで肝心の材料が入手し辛いんじゃあちょっとやる気そがれますよね。だから、もうちょっと人を選ばない汎用性のあるミニゲームにしても良かった気はします。
★おまけ要素★
 2から恒例の番外編ですがもちろん3でもあります。ちなみに、番外編は前作のキャラクターが出てくる事で人気のクリア後のおまけ要素です。そんなわけで今回もまあ前作、つまり2のキャラクターが出てくるわけですが、正直少々無理がある気がします。お楽しみ要素なので未プレイの方の事も考えてあまり言及はしませんが。かなり強引です。4が出るとしたらどうなるんでしょうね。
★総合評価★
 上記の事を踏まえた上で「サモンナイト3」の総合評価ですが、客観的に見ても非常に良いゲームだと思います。昨今、いい加減なゲームが多数出る中で「サモンナイト3」は良心的と言えるほど、全体的にしっかり作り込まれています。キャラゲーでもあるのに、そちらだけには傾かず、かといってバランスを崩すほど戦闘に傾いているわけでもなし。心地よい難易度とでも言いましょうか、兎に角バランスのいい作品です。
 ただし、『ゲーム好きの人にお勧めします』という感じでしょうか。ゲームの難易度やストーリー、キャラクター性などを考慮に入れてを考えてみるとライトユーザーにはちと不向きな感があります。なのでゲーム(特にシミュレーションRPG)が好きな方、キャラクターが好きな方には非常にお勧めしたいと思います。
 
追記:4が出るなら今度こそメイメイさんのエンディングを出して欲しいっすね。