むらこうの 「つぶやき」 コーナー
フッキング ☆ その3
ずいぶん前のお話になっちゃいますが。 ある管理釣場に釣りに行った時のことです。それはそれはとても寒い日で、よくこんな日に釣りなんてやるよなぁ、なんて言うくらいの日でした。そんなもんですから、当然まわりにはあまり人は居なく、の〜んびりと釣りが出来たわけなんですけど。でもでも、人も居ないわりに、なんだよー、魚もいねぇのかよー、なんて言う日でもありました。 私は、シンキングラインでストリーマをせっせと引っ張ってました。でも、ぜっんぜんアタリがきません。まぁ、シンキングの場合はアタリは手で感じるんで、周りをきょろきょろしながら釣りをやってたわけです。 ちょうど、少し離れた右手のほうで、見知らぬおっちゃんがいわゆるルースニングってのをやってました。だいたい管理釣場ではそれをやってる人がほとんどなんですが、ま、そのおっちゃんもそのうちのひとりだったって事で、それ自体は別にそんなに意味が有る訳じゃ無い話なんですが。問題はそのウキにあったんですけど。 で、そのおっちゃんには、時たまアタリがあるんですが、何故だかうまく合わせられないんですね。別にそればっかり見ていたわけじゃ無いんですが、一度気になりだすと、なーんか気になってそっちにばっかり目が行っちゃうです。 しばらくすると、そのアタリも無くなりまた静かな時間が流れました。 私は、何することも無くひたすらラインを引きながら辺りを見回してましたが、やっぱり例の人のウキが気になります。で、結局それをじぃ〜っと見ていたということなんです。 すると、そのウキが一気に引き込まれました。 思わず、何故か私の腕が反応し自分の竿でフッキング!? 『他人(ひと)の竿にきたアタリに自分の竿で合わせても釣れる訳無いか‥‥‥』 以後、二度とその様な事は有りません。念のため。 |