兄妹で会話中?


ともだちのWA

 遥が生まれてから、本当に色々な事が有り過ぎるほどあったけれど、新太郎の時には無かったことがひとつだけある。
 それは、色々な人に出会えて、しかも “お近づき” になれたことである。それは新太郎の時も、かかわった人たちは沢山いたけれど、この “お近づき” と言うのはさすがに無かったのである。 
 遥と誕生日が同じ、つまり同じ日に赤ちゃんを産んだ(大人を生む人はいないか)お母さんのうちのひとりの方とは、家内は親しくしてもらっているようである。
 それともうひとり、NICUで毎日顔を合わせていたお母さんとも、すっかりお友達になってしまったのである。そう、いわゆる “ 家族ぐるみのお近づき ” なのである(ん?家族ぐるみのお付き合い、かな?)。今では家庭菜園(などと大げさに言うほどのものではないけれど)のご指導まで頂いて・・・・。この人は何でも知っているスーパーおかあさんなのである。
 一般の人は一生のうちに何人の人と言葉を交わせるのだろうか?人口一億何千万のうち、おそらく1%、いや0.1%、いやいや0.01%にも満たないだろうと思うのである。そんな中で遥が生まれたおかげで、病院の先生方や看護師さんたち、そしてご家族の方など、より多くの人たちと接することができたのである。これはとてもいいことなのである。せっかくの人生、ひとりでじっと生きていくより、より多くの人たちと係わり合いを持って過ごしたいものである。
 ともだちのWAは、『輪』なのである。そして『和』なのである。
2002.06.15 真夜中