ホーストレッキングでファカタネ川へ
1998年12月31日 今日は日本では大晦日。正月の準備なんかでみんな慌しく過ごしてる中、我々はの〜んびり釣りなんかできていーだろー。なんて思ってたらそうはいかなかった。なにしろ気温30℃以上の炎天下。そんな中を片道2時間も馬の背に揺られ、山を二つも越えての大釣行。次の日は、体はボロボロ状態。背中、腰、腕は筋肉痛。おまけにマタまで。しかも炎天下で長時間過ごしたため、頭はガンガン‥‥。 |
ランギタイキリバーロッジからホーストレッキング屋さんのあるルアタフナという村までは、なんと車で約2時間もある。今日のガイドである高橋さんは朝7時に迎えに来た。 そして着いたのが、広〜〜い高原の牧場。ホーストレッキング屋さんはここの主だったのです。そこで、簡単な馬の操作方法を教わって出発。ホーストレッキング屋さん、まいわいふ、私、ガイドの高橋さんの順番での4頭立てである。 しっかしホーストレッキングだからって、まさか一人に1頭馬を与えられて、片道2時間。しかも急斜面の上り下り。山を二つも行くなんて。観光気分じゃぁ、ちょっときついっす。重労働に近いものがあると言うか。 しかも、まいわいふの乗った馬はなかなか言うことを聞かない。途中で道草を食ったり(本当に道に生えてる草をボリボリやってました)。 |
ここでヤバイことに遭遇。 カメラが‥‥、動かなくなってしまった。いろいろいじってみたけどダメ。結局この日の撮影は断念。馬に乗ってるのはきついけど、原生林の中や、尾根に出たときに見えるでっかい山々、はるかに見えるV字谷を流れる川。ぜーんぶ良い景色なのに。それから、これから釣れる魚も今までに見た事も無いほどの美しさなのに。これらが全て記憶の中にしか残せないなんて。 |
![]() (これは前日レレファカアイツ湖で釣ったものです) |
目的地であるファカタネ川のポイントには、昼少し間に到着。高橋さん、さっそく魚を発見。下流でキャスティングの練習をさせられた後、♯10位のロイヤルウルフでその魚をゲット。44cmのレインボー。 昼食後、炎天下を釣り上がる。高橋さん、魚の気配を感じると急に厳しい顔になり、魚を探す。そして魚を見つけると、足の位置まで厳しく指導。12ftのリーダに3m程のティペットの先には先のロイヤルウルフ。更に約3m先にはヘビーニンフのドロッパーシステム。風があると厳しい。なかなか指示通りの所には投げられない。それでも苦労してヒットさせた時は大きな感動を呼ぶ。強烈な引きにしなるロッド、魚とのかけ引き。 この執念のガイド高橋さん、狙った獲物は必ずゲットさせる。ある時フライが魚の前を通過しても無反応と見るや、即フライをチェンジ。こっちは容赦なく照りつける太陽の下、中腰になり根性のキャスティング。ヘトヘトなのに何度もフライを変える。そしてとうとう4度目でヒット。感心したというか、まいったというか。 ランディングした魚はどれも目を見張る美しさ。当然ヒレは鋭利な刃物のよう(ちょっと大げさ?)。くっきりとした斑点と体側には鮮やかな真紅の帯。しかも、魚影の濃さ。ある淵では4〜5尾のビッグフィッシュが泳いでいるのを見た。 釣果は、59cmのレインボーを筆頭に53cm、44cm、そして40cmのブラウンと4時間程度の釣りでは上々だったんじゃないでしょうか。その他2尾バラしてるし。 川は減水してるし一日歩いてでかいの1本とれれば良い方、などど言ってた高橋さんもけっこう喜んでたみたいです。 |
![]() (これは初日フィリナキ川で釣ったブラウンです) |
あっと言う間の釣りを終えて、疲れた体にまたあの恐怖の?2時間。でも、カメラが無かっただけにこの日の記憶はかなり強い印象として残っています。 ロッジから釣り場まで片道、車で2時間、馬で2時間の合計4時間。往復で8時間。しかししかし、苦労して行く所だからこそ滅多に見られない大自然と、滅多にお目にかかれないすばらしい魚君達に会えるんですよね。 |
実はこの日も、場部さんたちにナイトフィッシングに誘われていて、例のフラキシィレイクへ夜7時出発の約束をしていた。ところが、ロッジに着いたのが7時半頃。当然諦めていたが皆さん待っていてくれた。本当にいい人達でした。おかげでとっても楽しいニュージーランドの釣りが出来ました。この場でお礼を申し上げます。 |
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おっと、まいわいふですが、ファカタネ川で不発だった腹いせなのか、ナイトフィッシングでは大物連発だったことを付け加えておきます。 |