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 初めて釣りをやったときのこと



  初めて釣りをやった時のこと‥‥。実はよく覚えていないんです。海だったか沼だったか。
 多分、沼だったと思うんでその時のことなんかをちょっと。でも、そんな他人の話聞いたってあんまりおもしろくないですよね。無理して読まなくったていいですので。それに、オチがついてるわけでも無し‥‥。

  確か小学校にあがったあたりの時期のことでした。35年くらい前のことですね。
  当時、福島県いわき市小名浜という所に住んでいました。そのころは、自転車でほんの10分も走ると、周りは何も無く何やらわけの分からない沼が沢山ありました。道路脇には小川が流れていて、メダカも泳いでいました。不思議と田んぼがあったと言う記憶は無いんですけどね。
  そんな場所のひとつに、親父と近所に住む「古川くん」と言う2〜3学年上の子と3人で出かけました。
  当時の釣竿は竹とグラスが主流でした。と言うか、グラスに押されてた感じかな?で、私が最初に買ってもらったのは、竹、それも1本竿。店の入り口の片隅に追いやられて、1本50円位で売ってたヤツ。でも、束ねて立てかけてあったやつは、みんなまっすぐだったような、今考えれば、あれは多分1本1本ソリを直してあったんじゃないかと思えるんですけどね。グリップの部分なんかも、ちゃんと持ちやすいように加工してあったし、今だったら、けっこういい値段するんだと思うけど。それを持って、くだんの沼へ。

  ターゲットは『クチボソ』。5〜6cm位のフナを細くしたようなやつ。エサはミミズ。入れるとすぐに群がってくる。水に浮かべた玉浮きがポコポコと動く。それをタイミングよくフッキングする。「古川くん」はじょうずに掛けるんですが、私にはそれが出来ない。いくらやっても出来ない。残念ながら、私はここで釣れたのかどうかまでの記憶は無い。その後、別の沼での記憶が断片的にあり(そう、どの沼に行っても同年代のガキどもがクチボソ釣りをやっていた)、家の水槽には例の『クチボソ』がいた記憶があるので、間違いなくいつかは釣れていたんだと思う。

  今では、あんなちっちゃなガキ達が立派なロッドにリール。そして高そうなルアーでバスフィッシング。でも、気持ちは35年前の私達とそう変わってはいないんだと思うけど。

  あの頃通った沼(が有った場所)には、スーパー、コンビニ、住宅が立ち並び、今となっては見る影も有りません。
  これも時代の流れか‥‥‥。