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更新記録 2005年10月1日から2005年11月30日まで


10月 2日

土曜日は録画しておいた「第一容疑者ー姿なき殺人」PRIME SUSPECT 6 を見た。

とても内容の濃いドラマで重い。 そこらへんにある日本の刑事ドラマとなんと違うことだろう。 主人公の女性警視のリアルな造型が全く違う。第一線で働く女性が得るものと失うものを 冷静な目で見つめていて、見終わった後はしばらく椅子から立てなかった。 わたしはこのシリーズを見るのは初めてなので、ヒロインが警部だった頃の話を知らないのだが、 今回の話は、女性二人の殺人事件が、民族闘争や内戦、国家とテロリズムに関連して、 正義とは何かを問い掛けるものだった。「大義の前に正義無し」なのか・・・ 親子や男女の愛情問題も胸をしめつける切なさだが、自分の生き方と折り合わせることが できない悲しさが泣けた。。

友人から勧められなかったら、気にもとめなかったドラマだったので、本当に感謝!

日曜日は「セレッソ大阪 vs 浦和レッズ」3−1
招待券をいただき、長居まで行ってきた。
いやぁ〜、、暑かった。前半はカンカン照りに頭がくらくら。 今期セレッソを観戦するのは初めてだったので、これほどしっかりした守備をする チームに変身しているとは想像もしなかった。 センターバック、ボランチ、サイドのブラジル人選手が実に頼りになり、まわりの日本人選手も 献身的に上下動を繰り返す、何気にイケメンも増えているし、見ていて楽しい。 対するレッズは動きが鈍い。どーしたのかなぁ?と思うほどパスした後の動きが少なかった。

HQは、コーベルもソマーズも読了。
「Parchance to Dream」は物語の冒頭と上手い具合に呼応する山場の詩的な美しさ、ヒーローと ヒロインそれぞれの心の傷の癒しなど、完成度の高いストーリーだったが、ラストのアマアマ部分が 邪魔かなぁ〜。ピリっとしたまま終わっても良かったのに、でれでれだもんなぁ(爆)。
「ごちそうさま」は、延々と食べつづける母親や妹を受け入れがたいとか、くそ真面目に 考えたりもするんだが、主人公たちのストーリーがナイスなのでまぁいいか(笑)。 この本のBGMは絶対に、アル・ヤンコビックの「Eat It」だよね〜。
本の原題も「Losing It」だし、近いじゃん。イ〜ティイ〜! あのプロモーションビデオは ほんま笑ったねぇ〜。って84年?うひゃ、もう20年も前の事だ・・・
他にリンダ・ラエル・ミラーの「ラスト・チャンス・カフェ」。 ま、過不足無しってとこで、楽しく読んだ。昔のSIMと同レベルって感じかな。

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10月 4日
今朝のわが心の旅(再放送)は河合雅雄先生のシートンを訪ねる旅だった。
「オオカミ王ロボ」を熱く語り、イエローストーン国立公園で狼の群れを探し、
シートンが描いた「狼の勝利」という絵を前にして人間と自然の相克を語る。
あぁ、シートン博物館にわたしも行きたいなぁ。
狼の遠吠えを模写するシートンの生声を聞いて背筋がぞくっとした。

幼い頃の刷り込みっていうか、読書体験って影響が大きい。
シートン動物記のなかでもおおかみ王ロボは格別で、、
青臭いかもしれないけれど人間のエゴと文明に疑問を抱かせたし
ブランカを守るロボがロマンスベクトルの元じゃないか、とさえ感じるし。

河合先生の書かれた「少年動物誌」(福音館書店)も名作。豊かな自然と
腕白でいて繊細な少年と彼をとりまく家族の、温かくて切ない物語だ。
先生はライフワークで「河合雅雄の動物記」 草山万兎 (フレ−ベル館)を
書かれているのだが、わが心の旅の番組中でつぎは「おおかみ」だとおっしゃって
いた。だが、2005年に出たのは三羽の子ガラスだった。先生の描くオオカミが
読めるのを楽しみに待とう。

古本HQ読書は
ビバリー・ソマーズの「ティーチャーズ・ペット」「ママは保安官」
この二つの本はカップルの雰囲気がちょっと似ている。ものぐさ系とでも言おうか(笑)。
ふたりで居る時が一番気が楽って思える実に幸せなカップルである。
読んでいてすごく楽しいんだが、例によって、脇役のほうが面白い。特にヒーロー。
あんたじゃなくて、あっちの彼の行く末が知りたいわ、なんて思ったりするんである(爆)。
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10月 5日

地味な更新だが「Less than perfect」にあらすじなどを付け加えている。

さて、並行して読んでいるHQ古本が、どっちも身がよじれるほど辛い。 こっちを読んで、胸がしくしく痛み、あっちを読んで、胸がぎゅうっと痛み、 といった感じ。

キャスリーン・コーベルSIM「Soldier's Heart」(1994)は、カテゴリーロマンスには 勿体無いほどの完成度を備えた物語で、正直言ってこれはロマンス本じゃないわ。。
ベトナム戦争下で野戦病院の看護婦だったヒロイン。悪夢にさいなまれ、罪悪感に苦しみ、 絶望に打ち負かされる姿を、子供たちや周囲の人間には見せずに生きてきた苦悩の戦後20年。
PTSDヒロインが自分のベトナム体験を受け止められるようになるまでの物語なんだが、 脇役すべてのキャラが優れているし、(唯一の難点は13才の娘が出来すぎってトコだが) 苦悩な日々ばかりというわけじゃなくて、普通の生活風景や 捉えがたくて説明しがたい感情が、ちょっとしたセリフで伝わってくる。  その上、過去のベトナムの影ばかりでなく、その時起きているアフリカ北部の内戦といった 現代社会の問題も絡んでいて、真面目で優しくて切なくて、、はぁ・・
ラストシーンなんて、上手すぎるっっ。
かつてはこれほどの物語をSIMで出せていたんだなぁ・・・

もう一冊の涙本、ローリー・キャンベルSSE「Unexpected Family」(1999)。
とんでもなく辛い辛い辛い。
中米の内紛に巻き込まれ、4年間壮絶な獄中生活をおくったジャーナリストヒーロー。 彼が、50ヶ月にも及ぶ獄中生活を生き抜いたのは、愛する女性の元に帰りたい一心だった。
内紛の地で銃撃を受けたヒーローは、美しい現地の女医に治療してもらい、愛し合うようになったのだ。 ところが、ようやく自由な身になって彼女を探すと、既に死亡していると告げられる。
そして、身も心もぼろぼろになってアメリカに戻った彼は、友人の家で静養させてもらい、、
で、その友人の妹がヒロインだが、 物語は彼らが結婚して4年たった時から始まる。

彼が異国の地で愛した女性を忘れられないのを分かっていたが、彼女は彼と結婚した。 なぜなら彼女は兄の友人だったヒーローをずっとずっと前から好きだったのだ。 いつかは自分の愛をわかってくれると彼女は信じていた。(お約束の設定だね〜)
ヒーローは今はフリーランスのレポーターとして活躍しており、おだやかな二人の生活に満足していた。 ヒロインは心優しく、家庭的で子供好き、庭の手入れが大好きといった女性だが、 輸卵管癒着で妊娠できず、養子縁組を申請していた。子供がいて本物の家族になれば 彼は自分から離れてゆかないだろう、彼の愛を手に入れられない不安が密かにヒロインを むしばんでいた。
そんなふたりの前に、9歳の男の子が現れる。
カソリックチャリティ団体が保護していた少年は、あの女性とヒーローの子供だった。 彼女は昨年夏に死亡するまで、実は生きていたのだった。 (女性も、ヒーローが獄中で死んだと伝えられていた)

母親の死を悲しむ9才の少年は、ヒロインを受け入れがたい。
彼女がブラウニーを焼いて少年にすすめ、
「彼女のつくるブラウニーは最高なんだよ」とヒーローが言うと、
「ぼくのお母さんは、ブラウニーなんか作るよりももっと大事な事をしてたよ」
言葉を失うヒーローだったが、ヒロインは
「まぁ、あなたはお母さんが誇らしいでしょうね」(えらいぞっ、ヒロイン!)

あとからヒーローは少年を外に連れ出し、
「メグを傷つけるようなことを言うのは許さないぞ。彼女はとても優しい女性で ぼくの命を救ってくれたんだからね。ぼくはとてもリスペクトしているんだよ」
「命を救ってくれた、って、あの人は医者じゃないよ」
「お母さんのように治すのではなくて、気持ちを楽にしてくれるんだ」
「それがあの人と結婚した理由?」
「・・・」

少年の存在は、ヒロインとヒーロー、それぞれの心の奥底をひっかきまわす。 なんとか前向きにがんばっていたヒロインだが、養子の申請が却下され・・・
いやはや、米アマゾンの読者レビューを見ればわかるように、とんでもなく切ない話に みんなウルウルなんだ。中にひとり、自分ならヒーローをぶん殴ると書いている人がいて(笑)
ヒロインが「出来すぎ」さんで、「こらぁ〜、もっと怒れ〜っ」とか思わなくもない。 だが、ラストがこれまた良いんだわ〜。。。うるる。
この作家のはなしは次作から日本では翻訳してるんだが、、、かなり勿体無い。

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10月 6日

夕刻の西空に猫の目のように細い三日月と美しい金星。
こんな夕空の日は自転車をこぐのも楽しい。
急いで夕飯の支度をし、8時すぎにまた家を出る。
今日と明日の夜それぞれ1回のみのアンコール上映。
「永遠のハバナ」を見に行く。

ハバナで暮らす数家族の24時間を追ったドキュメンタリー映画だ。 インタビューも無いし、セリフも無いし、会話もほとんど無い。説明も全く無い。
港の灯台の明かりが、ハバナの一日を見守る。ゆっくりと回る灯台の明かりが 明・暗・明・暗・・街がもやの中から目を覚ます。

道路、車のクラクション、自転車のベル、工場、学校の教室、鉄道工事、 家の中のテレビ、公園、空港、、ばらばらに見える彼らの一日を追ううちに、 なにか物悲しい人間の暮らしが切々とせまってくる。
老婆、若者、恋人、親子、港の汽笛、ダンスホール、屋根の上。 はげた塗装、セピア色の写真、しわだらけの顔、 革命の成果が朽ちていくような貧しさがある。
それなのに、映像と音楽が胸をつくほど美しい。
不幸と幸せを誰もが持ち合い、小さな夢を抱いて今を生きている。
ドキュメンタリーという形を借りた「詩」のような映画だった。

家に帰ると11時半、頭上の夜空は薄い雲がきれぎれとたなびき、 火星が赤く輝いている。 派手な星座が無い時期である。
ペガサスがぼんやりと見える。 こんな映画を見た夜にぴったりの夜空だった。

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10月 7日
ナビスコカップ決勝のチケットをガンバファンの友人が朝からぴあに並んで
まとめて取ってくれました。大感謝! ありがと〜。
10月 8日

のんびりとHQ古本読書。
ダラス・シュルツェA「スピード結婚」
これは前作の「Together Always」を読んでいるか、読んでいないかで 印象がかなり変わるよねぇ。
前作で深く心に残ったマイクとジョン。心を通わす事ができずに家出した息子ジョン、 それぞれが悔恨を胸に抱いていて、でもどちらも頑固者で、結局マイクが 生きているうちは再会できなかった。
トレースとリリーという主人公たちとジョンとマイクは絶妙な巡りあいだったから、 ジョンにも幸せになってほしいと、読者は願ったんだよねぇ。。
そういう背景があるので、新たに本作でヒーローとなったジョンが、 子持ち女性ヒロインと結ばれて、父親となることの重みを考えたりするのが、 しみじみするんだよねぇ。
ま、はっきり言って「Together Always」のほうが断然出来が良い。 トレースとリリーの話を日本の読者に読ませてくれないなんて、カバカバカバ。

レイ・マイケルズ2冊 I「パートタイム・ベイビー」
とぼけたヒーローと丁々発止はいつものお手並みなんだけど、イマイチ感があるかなぁ。
I「飛び込んできた恋」
ひっひ、こんな風に気の利いた無駄口たたくロマンスって好きなんだなぁ〜。
ヒロインの友人達の続きも気になるところ。

タミー・ホウグ「心ふるえる夜に」(1992)
ひゃ〜・・・一気読みしてしまった。ぐふふ、いいっすね〜。
あとがきを読むと分かるように、作者はロマンス作家からサスペンス作家になりたいと 願って、このあとそちらの方向に進んだようだが、私としては、このままこくのある ロマンスを書き続けてくれていたら、と、残念に思う。
作家というのは、ジャンルにこだわりがあって、エンターテイメントとして 割り切れないもんなのかなぁ・・

サッカー親善試合、日本ーラトビア 2−2
松井くんが交代させられるまでは見ていたけど、交代と同時にTVを消してしまった。
いかん、熱意が下がっている・・・
で、後から結果を知ったけれど、う〜ん、相手もそれほどのチームじゃないと感じたが、 追いつかれちゃったのか。

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10月10日

自分でも呆れるが、よくも飽きずに同じような本を読んでいる。

マギー・シェイン SIM「The Littlest Cowboy」(1996)
洋書古本一括で買った中に入っていた本で、とんでもなくボロい。色鉛筆で落書き?も あるような本だ。
テキサス牧場主、ブランド兄弟シリーズの1冊目。5人の兄弟に1人の末妹 (男ばっかり生まれて最後に女の子ってのは牧場モノの定番だね〜)
戸口に届けられた赤ん坊、身に覚えが無い!というのに、 一番上の兄ちゃん(保安官)宛てだ。 そこにやってくるのが、姉が産んだはずの子供を捜しているヒロイン。
真相はすぐに判明して、赤ん坊はギャング親分と姉の間に出来た子供だった、 男から逃げていた姉は実は殺されていた。
 ヒロインは父親による虐待体験から男性を信頼することができないのだが 限りなく優しい熊ヒーローの兄ちゃんが、心をほぐしてゆく。

と、最後近くまでは平均以上の出来で、悪くない話だったのだが、、山場が、、
をいをい、
FBIやDEAも奴をひっとらえる事ができないでいる、とかいうギャング親分が ヒロインと赤ん坊を探しているから物語は緊迫していたはずなのに、最後の最後に この5人兄弟と1人妹がスーパー戦隊になっちゃうんだよねぇ・・・ずばしっっ!

こんなに強いんだったら、あんなにおびえる必要なかったゾ(笑)。

途中で加わった謎の助っ人あんちゃんが次の本のヒーローだ。 ヒロインはもちろん末妹。
で、調べてみると、この兄弟シリーズは5冊までは普通の設定なんだが、 末尾を飾る末弟エリオット君の話はタイムトラベルだっちゅうんだから、 びっくりである。
100年だか前のご先祖さまの時代に飛んでしまうらしい。。

レベッカ・ヨーク U「天使に捨てられて」(1991)
うへ〜・・こわっ。ロマンティックサスペンスとは思えない、恐いよ、これ。
シリアルキラーに狙われたヒロイン。
てっきりヒーローがもうちょっと手助けするのか、と思ったら、 じぇーんじぇん頼りにならない(爆)。

で、レベッカ・ヨークを読んだのは初めてだったので、他の作品を調べてみると、 FictionDBで5つ星になっているものがある。おや、なになに?
なにやら人狼に弱いわたしを刺激する表紙絵(笑)。
「Killing Moon」(2003) Berkley Sensation Contemporary Romance
失踪人探しや追跡に特殊な才能をもつ私立探偵で、実はwerewolfらしいヒーロー。 アマゾンの評価も悪くない。
どうやら彼女はバークレー社からwerewolfシリーズを5冊だしているが、最初の Killing Moon が一番評価が高そうだ。未読の山を横目で見ながら悩む・・

人狼と言えば、Donna Boyd の「The Passion」を越える人狼ものは無いっ!と 思ってるんだけど、こちらはPromiss に続く3作目が2006年に出るらしい。
おぉ、シリーズを止めないでくれて嬉しい。
っていうか、どこかの出版社でPassion 翻訳してくれないかなぁ〜。
まじで、まじで、胸が張り裂けるほどの深い感動をもたらす人間?ドラマ、 愛と裏切り、貴賎、喜びと悲しみに満ちた人狼ロマンスなんですよねぇ。

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10月11日
ロマンティック・タイムズの選んだ200冊が、いつの間にか400冊となって、
以前張ったリンク先とは違うところに移動していた。
ということで、もう一回1982年から2000年までのフェイバリット400を
翻訳されているかどうか調べなおしてみたが・・

ひぃひぃ、こりゃ大変だ。それほど作家の名前に詳しくないので、
翻訳されたことがあるのか、とか、名前にカタカナ名がついているのか、とか、
すごく時間がかかってしまった。
なにやってんだか。
でも、一回作っておくと後で本を探す時便利なんだよね。ま、リスト好きだから(爆!)。
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10月12日

先週ネットで注文したHQ古本が6冊届いたんだが、船便料金(8−12週)なのに 1週間で届いてしまった。こういう事もあるんだなぁ、ラッキー。
いつも、ロマンス古本を探すときは最初にこの古本屋さんから探すことにしている。 1ドル前後の値段のわりにとても綺麗な古本が多く、船便で送ってくれるのでそれほど ふところが痛まない。
ってわけで気楽にポチポチしちゃうから、未読本が一向に減らないんだ・・。

サッカー「日本ーウクライナ」0−1
シェフチェンコが出場しないと聞いた途端に集中力が途切れ、途中で眠ってしまった。
「途」ばっかり。
気がついたら中田コ君が退場していた、ってことは、つまり半分以上寝ていた(爆)。 ま、最後の箕輪のファール&PKは審判のミスジャッジだと思うが、その前に ペナルティエリア内のヒデのラフプレイを流した時点から、 審判はカードを出そう出そうとてぐすねひいていた。
次のペナルティエリアで何かあったら、そのときゃ絶対に出すぞ! って感じだったから、箕輪のプレイをPKと判断されても仕方なかったね。

4年前の自分を振り返ると、あの当時はチケットがいつ届くか、とか、 チームの仕上がりは? とか、とにかくわくわくしていたのに、今や代表戦の途中で寝てしまう有様。
とほほ。

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10月13日

魅惑のロマンスならぬ「未訳のロマンス」、
いまどきこんなの読んでる人いないよと世間からは180度ずれてるんだが、 相変わらずネット古本屋さんで ポチポチと注文してしまう。

いかにもって感じのアメリカ西部ものヒストリカルが好きなんだが、 たまたまネットでHH「クリスマスの奇跡」('92)の表紙絵を見かけて、 ツボだ、と欲しくなってしまった
ルース・ランガン
ほかに、「エンジェル」('94)、「マラカイト」(ジュエル姉妹の兄ちゃん)
 えーと、めんどくさいので勝手に英題を直訳しとります。
エリザベス・ローウェルのアメリカ西部ヒストリカル HH「向こうみずな愛」('93)も ポチ。
ランガンと同じ作家の表紙絵で、 ヒロインはまるで同一人物みたいだが(笑)好みよ。
マギー・オズボーンはワーナー社から出た「ジェニー・ジョーンズの約束」 ('97)もポチ。
これはRTレビュアチョイスとRITAを同時に取っているんだよねぇ。

他は、、同一の古本屋さんからまとめて買う方が賢いと思って、つい、つい、、
シェリル・レビス SSE「パトリック・ギャラガーの未亡人」('90) 、 パトリシア・G・エバンズの SIM「なんとしても」('88)、 ポーラ・デトマー・リグスのSIM「絶対絶命」('89)

読み終わったのはデロレス・フォッセンHI「Peekaboo Baby」
お得意の「無理やり同じ屋根の下」ストーリーだが、毎回違うアイディアに感心する。 そろそろネタも尽きたろうと思っていたが、今回のは生殖医療ークローン・ベイビー騒動に 巻き込まれた二人だった。だが、、
惜しい!
2年前に妻と息子を亡くした富豪ヒーローと、半年前に出産したばかりのヒロイン。 ふたりは面識はないが、ヒロインの父とヒーローとの間には仕事上の諍いがあった。
失踪した医者。調査をはじめる倫理委員会。
彼女の生んだ赤ん坊はヒーローの亡き息子のクローン・ベイビーなのか?
誰かがクローン・ベイビーだと思い込ませようとしているのか? だとしたら何のために?

と、いろいろな背景があって、導入部分はワクワクしたんだが、アイデアを活かしきれず 平凡な結末となった。。
もう一回練り直して、長編サスペンスで書き直してくれないかなぁ〜。

読んだのは、アン・スチュアートHAR「One More Valentine」('93)と ビリー・グリーンのLoveswept「To See The Daisies...First」('84)。

アンの作品は、うっきぃ!お得意の「あんたに惚れたくなかったんだ」とぬかすヒーロー。

64年前、シカゴ暗黒街のギャング闘争で、バレンタインデーに死亡した男達。
彼らはなぜか、その翌年も、その翌年も、バレンタインデーの前日と当日、この2日間だけ 地上に姿をあらわす。そして恋に落ちた者はそのまま現世で老いてゆき、一人減り、二人減り、、 1993年2月13日(金曜)、今生きている(?)のは3人だけになった。

シニカルヒーローは60数年変わらず2日間だけ醒めた目で生きて(?)いる。
あとの二人は数年前に恋の相手と遭遇し現世に残った。その中の一人は一番凶悪だった男で、 よもや彼が恋をするとは、という男だったのだが、その男が最愛の妻を事故で失ってしまった。 そして、恨み悲しみ怒りの矛先を検察官ヒロインに向ける。ってわけで、
「俺は紳士なんて柄じゃねえぞ」
「いいか、世の中を変えられるなんて思わないこった」
ちゅうヒーローが運命に抵抗して悪態つきながらヒロインを助けちゃうってわけだね〜。

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10月15日
「ガンバーヴィッセル」4−1
神戸ウイング、夜の試合だったので、残念ながら行けず、TV観戦。
今のガンバの得点力は抜群だが、守備が危なっかしくて、シジクレイがボールを持つと
ハラハラしてしまった。判断遅いんだよねぇ・・・
後半、神戸のカウンター攻撃でガンバの左深くに入られて、やば、大ピンチ!って時、
よく戻りましたねぇ、とアナウンサーが言ったのがフタだった。
しかし、、フタは後半は右サイドなんだよ。。
次は絶好調の大分トリニータが相手なので、ほんま、心配だなぁ。

ビリー・グリーンLoveswept「To See The Daisies,,, first」('84) 読了。
わくわくする出だし、まるで古き良きハリウッド映画を見ているような気分になる。
実はこの題名に深い意味があるの。明るいロマンスなのに色々と考えさせられるのよ。

今日は、先日ポチしてしまったオークションの落札通知が届いた。
サンドラ・ブラウンとケイ・フーパーの80年代から90年初期の古い本ばかり8冊。
ラブスウェプトとキャンドルライト・エクスタシーの作品だ。
1冊だけFANTA Cは「熱き夜の香りに」で翻訳されているんだけれど、まとめて3ドル
ちょっとだったので、構わないわ。っていうか、「熱き。。」を読んでいないし。

ミステリーにさほど傾倒していない、熱くて、荒唐無稽でも勢いがある古い作品の方が
好きなんですよねぇ・・わたしも年ですねぇ・・
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10月16日
今日はシンフォニーホールにて金聖響指揮のウィーン古典派3回目を鑑賞。
ハイドンの交響曲88番はわたしの頭の中を知らぬうちに通り過ぎてしまったんだが、
はっと気付くと、となりのご婦人も同様だった(爆)。
続くモーツアルトの交響曲40番はなかなかの好演、すがすがしかったな。
最後はベートーヴェンの交響曲7番。
この曲好きだわ〜。特に第2楽章は泣ける。ヘンデルのサラバンドと似てると思うんだけど、
どちらもお葬式にぴったりの曲だ(ってこれは誉め言葉なのか?! 笑)

帰宅してから例によってベートーヴェンの7番第2楽章についてネット検索し始め、
これのアカペラ演奏があるということでたどり着いたのがなぜかデンマークのサイト!
アメリカのTVミニドラマ「Julius Caesar」のサントラが試聴できるんだが、
それの一番Maximusというのがそれだった。

日本アマゾンでサントラCDを探したがお目当てのものは見つからず、探している間に
つい、カルロス・クライバー指揮のベートーヴェンの交響曲5&7をポチ(汗)。
で、サントラCDの方はというと、アマゾンUKでポチしてしまった(大汗)。

書き忘れていたが、ロマンスミニレビュー・作家別のサンドラ・ブラウン、キャスリーン・
イーグル、クリスティン・ジェイムズ、テレーセ・ラミン、デロレス・フォッセン、
ポーラ・D・リグズ、ジェイン・A・クランツ、ノーラ・ロバーツを若干更新した。
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10月18日
パトリシア・セアーSSE「Nothing Short of a Miracle」('97)。
FictionDBで5つ星だった作品で、いやいやいや、ハナマル。
切ないロマンスと、真面目に泣かせるテーマがあって、一気読み。
ヒロインはベテランの看護婦で、2年前に夫と2才の娘を交通事故で亡くしている。
夫は即死だったが、娘はしばらくして脳死と判定され、ヒロインは臓器移植に同意する。

ちょっとね、あの「オールアバウトマザー」とかを思い出しちゃうよね。
このヒロインもシアトルの病院を辞めて、カリフォルニアにやってくる。
過去をすべて振り払いたいと思ったのだが、実は何かを探しているんだよね。
心臓病専門病棟を持つ新しい病院に就職した彼女はそこで心臓移植を2年前に
受けた4才の少年とその父親に出会う。
少年が手術を受けた病院、手術の時期など、だんだんとドナーは自分の娘ではないか、と
ヒロインは考え出す。
よくあるストーリーかと思ったら、これが途中から様相を変えて意外な展開、
喪失と生きる営みを真面目に語るんだよねぇ。
少年のお気に入りの本が「ビロードうさぎ」だってとこで、既にぐっときたんだが
ラスト近くの章なんてホロホロと泣ける。ま、エピローグはHQだから大甘だけど。

この作家も、ローリー・キャンベルと同様、注目に値する作品を書いたからか、この次に
発表したSSEから翻訳されているんだが、この作品は翻訳されていないんだよねぇ。

他にKeren Whiddon「DESERT FIRE」(プレシャスジェムロマンス'97)
薄くて数時間で読めてしまうような話なんだが、けっこう笑えるのだ。
ずっと西部にあこがれていたお金持ちヒロイン、とっても素直なナイスヒロインなんだが
長いこと放っておかれた牧場を譲り受け、自分で馬牧場をやってみようと考える。
このヒロインは、ひたすら本が好きで、「誰でもなれる牧場主」「名馬の育て方」
「西部生活の手引き」なんて本を山ほど読んで、自信満々(笑)。
隣接する牧場のオーナーがもちろんヒーローで、「シティガールは早くヒューストンに帰れ」
牧場を自分に売れ、はよ出ていけ、と言いながら、なぜかヒロインを世話しちゃう。
馬に乗ったことも無いのに、通販で馬を買っちゃったりするヒロイン(笑)。
こんなのを副読本にしたら高校生も英語の勉強が楽しくなるって感じかな。
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10月20日

久しぶりに「Interview」を買う。
別にジョージ・クルーニーを見たかったわけじゃないんだけど、ちょいと危ない感じのこの雑誌は たまに買いたくなるんですよねぇ。洒落てると言うか、いかがわしいと言うか。 コマーシャルページ、POLO BLACKのモデルの男性が、あらま、素敵ねぇ〜・・
最初、わたしはクリスチャン・ベールかと思ったら、Ignacio Figuerasっていうのね。
本物のポロ競技の選手でアルゼンチン人なんだ。あらま、ペネロペ・クルスがつばつけたって? そうか、トム・クルーズ系の顔か。人の好みって変わらないのねぇ。

先日号を買っておくんだった。先月号ではヒュー・ジャックマンがレイチェル・ワイズに インタビューしたんだわ。それによると、ヒューはロンドンでウッディ・アレン監督の映画を 撮ってる最中で、超かっこいい貴族の役でシリアルキラー?らしいが、これでは全然 意味不明(笑)。

Loveswept 15冊をなんと0.9ドルで落札。100円ちょっと。デボラ・スミスやタミー・ホウグ、 スザンヌ・フォースター、ケイ・フーパーなどが入っていて、それほど悪くない感じ。 船便で送ってくれるというので郵送合わせても全部で1700円くらい。。。
って問題は値段じゃなくて、そんなに買ってどうする?!
先日のと合わせてLovesweptを23冊も買ってしまったわけだ。

読んでいるのはイングリッド・ウィーバーSIM「Cinderella's secret agent」
ひっひっひ、なかなか面白い。SPEARシリーズ「The Year of Loving Dangerously」の中の 1冊だが、日本では6冊翻訳して途中で終わってしまった、これの11冊目。
ヒーローはひたすら輝く鎧の騎士、呆れるほど尽くし君だ。 秘密エージェント中1番の射撃の名手ってわけなのに、まぁまぁ家庭的で(笑)。
正体をばらせないし、明日はどこへ行く身っつうわけで、寄る辺ないヒロインに 手を出しちゃイカンと悶々とするんだが、これを大学教授然とした相棒が高尚にからかう。
この相棒がまたいいんだ。しょっちゅうシェイクスピアの戯曲を引用するディレッタントぶり。 SPEARって一体何をやってるの?(笑)

シリーズものを調べるのにいつも利用させてもらってる大変ありがたいサイトはこちら

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10月23日

「ガンバ大阪ー大分トリニータ」1−2
土曜日の万博は寒かった。
試合前に、フタが練習中に怪我したことを友人から聞いて愕然。全治3週間。
そして試合もトリニータに点差以上に完敗した。守備は固いし、カウンター攻撃も鋭いし、 なにより自信に満ちていて迷いがない。ガンバは終始押されっぱなしだった。 不運は重なるもので、ツネさんが負傷退場し、こちらは全治4週間。
う〜ん。。
わが栄光が指の間からこぼれてゆく・・・orz

この日はガンダムデーとか言って、シャア少佐が選手紹介をすると宣伝していたのだが これがまた悲しいほど盛り上がらない紹介で、
「え?これだけ?」
貧弱な企画倒れに、はっきり言って『やらない方がマシだった』。

ハーフタイムに、張子のガンバボーイが黒マスクに黒マントで登場したが、 あんた、そりゃシャアではなくて、「怪傑ゾロリ」でしょ。
(ゾロリを知らない人は原ゆたか先生のホームページへどうぞ。)
ま、とにかく、試合も企画もしおしおのぱ〜というか、しょぼすぎるというか、orz
この試合の慰めは、シャムスカ監督の男前!!のお顔だけ(爆)。
いやぁ〜、びっくりするほどいい男じゃないか、っくしょ〜。

読み終わったのはTerese RaminSSE「Accompanying Alice」(1991)
RTレビュアチョイス。35才のシングルマザー・ヒロインと38才のヒーロー。
勤めてた本屋は経営難で店をたたむとか、娘Aが子供ができたから結婚するとか、 娘Bが男友達と旅行するとか、突然昨日までの世界が崩壊して、自分って一体何なの?と 人生見つめなおしに追い込まれるヒロイン。
失望や怒りや悔恨と、再発見、再出発という 定番なストーリーだけれど、行動や感情を分析する鋭さと心慰められる優しさがある。
ま、ソウルメートに出会うなんて、基本は夢物語だけどさ、本を読んでまで暗くなるのもね。

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10月24日

とほほ・・関西ハイランドゲームズが昨日あったことに今頃気付いた。
9月の頃は日程を気にしていたのに、肝心の10月に入ってからすっかり失念してたわ。 去年もこんなに寒かったかなぁ。

飛ばし読みをした「Accompanying Alice」をもう一回読み返している。
ちょっといい話なんだが、電子辞書をひく回数が多い。やだやだ、もっと単語力が あったらなぁ。SSE250ページが最近の根気の限界だ。
テス・ジェリッツェンの 外科医の続きを読もう、読もうと思うのに、365ページか、と思うだけで嫌になって しまう。情けない・・・
「外科医」で一番気に入ったのが脇役のリゾーリだから、リゾーリのその後が読みたいわけだが、 考えてみると面白い。
なぜなら、あとから知った事だが、「The Apprentice」が出たあとの インタビューでテスはこう言っている。
「自分は中国移民の子で、サンディエゴの小学校ではアジア系は自分ひとりだった、
あの頃の、受け入れてもらいたいという気持ちと、差別される苛立ちなどを、 外科医を書いているうちにリゾーリにこめていた」と。

なるほど、読者が感じたリゾーリの強い存在感には、理由があったのね。

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10月25日

夜に自転車こいで「コープス・ブライド」を観て来た。
ジョシュ・ルーカス主演の「ステルス」にしようかどうしようか迷ったんだけど ジョニー・デップの声だというし、ま、こっちに。
いやぁ〜ん、よかったわ〜。ロマンティックで切なくて、かなり好みよ。
でも、観客9人でした。

「エリザベスタウン」の予告編でまたもやオーランド・ブルームにどっきり。。 えーと、前に「キングダム・オブ・ヘブン」の予告編を見たときもドッキドキだったんだが、 こんな美少年風だったっけ?彼。
予告編にどきどきするわりに本編は見ていないというわたしなんだが(笑)。

今日は「tangoriki 単語力」のHPにはまって、ずっとやっておりました。
やみつきになりそうだ。。

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10月26日

今朝の世界わが心の旅(再放送)は宗教学者、植島啓司氏のブエノスアイレスだった。

一週間とひとところにいられない、という放浪者で無類のギャンブル好きの植島氏。
尊敬する人が色川武大さんだというのも頷くしかない。
彼が彷徨うブエノスアイレスの街は、わたしがアルゼンチンに惹かれるものをなぞっていた。

猥雑なポルノ雑誌の横に並ぶフロイトやラカンの著作。駅の小さなキオスクにもフロイトや ボルヘスが置いてある。肉体や情熱の肯定と同時に、人間の存在とは何だ?自分とは何だ?を 問うような、青いインテリな気風。
ヨーロッパ移民が流れ着き、南米のパリと呼ばれる街ブエノスアイレスが生まれた。
アルゼンチン映画にいつもいつも登場する「生と死」「自分探し」。
戻る故郷の無い「根なし草」な思いが、生きる事の分析へとせきたてるのだろうか。

彼はブエノスアイレスをあとにしてアルゼンチン最南端の町ウシュアイアへ向かいフェリーに乗る。 これもまた、私が行ってみたい所だった。
わたしはどこかにbelong to している気持ちになったことが無いのだが、同じようなものに 惹き寄せられるのはそれが原因か?

気質って面白い。好きなものが似ていたりする。
植島氏のHPを覗いてみたところ、大庭みな子さんの「三匹の蟹」が紹介されていた。 はるか昔、わたしも「三匹の蟹」を読んで、衝撃を受けた高校生だった。
彼女もどこか故郷を失った「根なし草」なところがあった。

閑話休題。
テス・ジェリッツェン「The Apprentice」を読み始める。
おやま、意外と読みやすい。っていうか、ミステリー系の原書は読んだことが 無かったので、ロマンス系との違いに驚いた。
ロマンス系では心理描写と人間関係が必須だ。最初に関係ありき、なのである。 別に肉体関係など無くてもいいが、とにかく濃い人間関係がすぐに始まる。
ところが、ミステリー系はストーリーありき、なわけで、事件の進行抜きには 話は進まない。で、わたしのように事件の進行にさほど関心が無い人間は そこらへんはパッパと読んでしまい、「えぇいっ、いつになったらアイツと もっと意味のある会話をするんじゃいっ」とか思っちゃうわけだ(笑)。
まだ3分の1だから、アイツは全くどういう奴だか分からん、いけすかない男である。
ほんまにこんな男がリゾーリとラブラブになるの?
脇役のゴリラ男のほうがよっぽど良いと思うんだが(笑)。

それにしても、いつのまにやら外科医の彼は、羊たちの沈黙のレクター博士のように なってしまった。リゾーリはクラリスか?

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10月28日

あややや、読んでしまった。TESS GERRITSEN「The Apprentice」
これは100% リゾーリ本だった。

確かに本格ミステリーやクールなサイコサスペンスを求める人には不評だったろう。
まんまとSurgeon ホイトが脱走できる、そのやり口はどう考えてもほころびが多く、 どうやってデカドロンの錠剤を入手したのか?どうやってDominator と病院でうまく 落ち合ったのか? 難癖をつけたくなるし、最強最悪のDominator の最後があれ? とか、実にやばい神経生理学者Dr.ジョイス・オドネルはどうなっちゃうだ〜っ!とか、 Queen of the Dead のニックネームをもつ検察医モーラ・アイルズが前半むちゃくちゃ 目立ったのに、後半ぱったりと消えちゃうじゃないかっ!(ま、この次の本で 主役らしいけど)、とか、色々あるんだけれど、でも許すわ〜(笑)。

我が強く、とても不器用で、必死にがんばってる労働者階級ヒロインの物語って ナイスよ。「火災捜査官」ヒロインに似てるかもしれないけど、火災捜査官のほうは 同性の友人もいるし、母親や子供に癒されるし、ずっとめぐまれている。
こっちのリゾーリときたら、友人は居ないし、母親や兄は最低だし、うっうっう・・ ほんま、肩肘張って生きてるんだよねぇ。

最後まで自分の力で生き抜くとこが、リゾーリらしくて良かったわ。えらいぞっ!
し・か・も! アヤツ、ひひひ、なかなかいいじゃないか。
火の玉のように行動するリゾーリと、決して感情を顕わにしない灰色スーツ男(^m^)。
文春文庫、「外科医」の後に訳してくれたって良かったのになぁ〜。ちぇっ。

サイコサスペンス風味だが実は警察を舞台とした女性小説と言えなくも無い。 ブルーカラー系リゾーリに組み合わされるホワイトカラー美人に、クールなモーラと マッドなDr.オドネル、2人を配している。
お次は「The Sinner」検察医モーラが主役級に躍り出て、リゾーリが妊娠って
・・をっと、彼には言わないつもりなのか。
ありゃりゃ、ロマンス本のお約束だが どういう経過をたどるのか、ロマンス部分だけを飛ばし読みする特技で、とりあえず 最後まで読んでしまった(爆)。
なんと、あのゴリラ男も泣かせるし、モーラとリゾーリの間も何かが生まれるし、
いけ好かないと思っていた母親が名セリフ。あぁ、そういうわけがあったんか。
んでもって、灰色スーツ男がクリスマスの朝に、まぁまぁまぁ・・・(^m^)

テスはハーレクインで書いた頃よりロマンスが上手くなってるんじゃない?(笑)

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10月29日
矯正視力もたいして良くないんだけど、それでもやけに火星が明るいと思ってたら
ほぼ最大接近なのね。次に大接近するときは、もう自分は生きていないんだ。
こういうロングスパンのものを見ると、寿命を身近に感じて、自分がいなくなっても
世界は存在し続けるんだと思い知らされるわね。

久々にTV観戦で圧倒された「大分トリニーター千葉ジェフ」0−1。
好勝負でしたねぇ〜。集中が一瞬でも切れたほうが負け、すごい緊張感。
トリニータの攻撃をしのいだジェフの魂のこもった守備に感心したが、やばい、やばすぎる。
来週のナビスコ杯決勝、ジェフに比べてガンバはあまりにも分が悪い。

今日はだらだらと掃除したり単語力をしたり。
読んだのは、アン・スチュアート「One More valentine」の再読のみ。
凄惨な死体の山のサイコ君を読んだあとは、ロマンティックなバッドボーイ君で
ちょいと一服しないとねぇ。。
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10月30日
休日出勤。
途中、時間が空いたため古本屋さんへ。
フェイ・ケラーマンを立ち読みし続けてしまった。知らないうちに7巻まで出て、
ピーター・デッカーはリナと結婚して9ヶ月の子供までいるのねぇ〜。
「水の戒律」は面白かったけど、それっきりその後を全然フォローしなかった。
なぜフォローする気にならなかったか、と考えてみると、結局デッカーがユダヤ教義を
2年間学び、ユダヤ教に改宗し、ユダヤ名もつけた行く末が想像できたからだろうな。
偏見なんだけど、、「歩み寄るのはコッチじゃない、アチラだ」というユダヤ世界観が
感じられて窮屈なんだ。それにピーターは養子で実の母親はユダヤ教徒だという「血は
水より濃し」ってところが苦手だったんだな。

ガンバはFC東京に負けてしまった。2連敗・・orz

ロマンス作家別ミニレビュー更新、アン・スチュアートイングリッド・ウィーバーダラス・シュルツェテレーセ・ラミン、デロレス・フォッセン、ビリー・グリーン
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11月 1日

薄いHQを立て続けに読む Lフィールディング I「妻という名の契約」(2004)
 う〜ん、ごめん、好みじゃないみたい。
 良く似た設定ならカーラ・キャシディの  「運命のパートナー」のほうがずっと好きだにゃ。
Cキャシディ L「永遠を刻むキス」(2000)
 う〜ん、これまたなんとも・・
Cジェイムソン I「やさしい説得」(1985)
 いやぁん、胸きゅん。。題名のとおりのお話でした。
Bニールズ I「花嫁の誓い」(1980)
 読んでいる途中で、前に読んだことがある気がして不安になった。
 読書歴を調べてみて、未読だったことが判明しホッとした。
 っていうか、記録を確認しないと未読かどうか分からないってのが大問題(笑)。

テス・ジェリッツェン、飛ばし読みした「The Sinner」を最初から読みなおす。
あぁ、モーラって40才なんだ。彼女のいろいろも泣けるなぁ。 働く女の孤独が沁みるよ。ほんま、リゾーリといい、モーラといい、なんつうか 女たちの物語プラス「クローズアップ現代」って感じで、第1作より2、2より3、と どんどん良くなってゆく感じだ。
イギリス警察ドラマ「第一容疑者」と似たところがある。
少数の先進諸国の栄華と、紛争たえまない多数の貧困国、世の中の矛盾に無関心では いられないが、さりとて出来ることは限られている。
作者が中国系アメリカ人であるから、なのかもしれないが、 アメリカ万歳、イエスキリスト様ばんざいじゃないトコ、ここがすごくいい。

2005年に読んだ本のところにちょっと感想をいれました。

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11月 3日

今ごろになってしまったが、ようやく肌がけ布団を洗う。洗う。
シーズンが終わった鉢やプランターの整理もしないといかんなぁ。

レイチェル・リー SS「Imminent Thunder」(1993)を読む。
シルエット・シャドウの作品でRTレビュアチョイスを取った作品だ。
う、うっ、こわい。ものすごく不気味で鳥肌がたってくる。悪霊の棲む家に 引越ししてしまったヒロインと、隣家に暮らす謎のヒーロー(目が緑色に光る)なんだが、 夜にトイレに行けなくなってしまったじゃないか。
日常と非日常のはざまが危い、影と悪意に満ちた雰囲気だけじゃなく、ストーリーも しっかりしていて、悪霊退散!なんて単純な事でない少し重いラストがまた良い。
ロマンス部分はサービス満点(笑)。

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11月 5日
これから、ナビスコカップの決勝戦を見に、国立競技場へ行ってきます。
フタやツネさんの怪我、大黒君の不調、
ガンバはかな〜り分が悪いんですが、意地をみせてくれることを祈って。

2週間ほど前に注文したロマンス古本が昨晩どっさと届いたんですが、これがまぁ
汚いのなんのって。0.01ドルという値段だから文句なんて言えないんですけどね。
台所用洗剤と、シール剥がし用スプレーとで、全部の本をよく拭いて、出来る限り
きれいにしてたら、もう手は荒れてくるし、本を読むには疲れちゃって。
でも、これほど汚れていても古本として商売に扱うというのには逆に感心しました。
本たちも余生を日本で過ごせて本望かと(笑)。
11月 6日
昨晩放送したETV特集「生きていてくれて、ありがとう 〜夜回り先生・水谷修のメッセージ2」
録画したものを今日見た。
実は、わたしは新聞のテレビ欄でこの番組を見たとき、水谷先生亡くなったのか、と
思ったのだ。既に医者が「もって3年」と言ったとかいう時間をとうに越えている。
不謹慎にもわたしは、だから、特集番組が組まれたのかな、と思ったのだ。
ごめんなさい。

やつれていらしたけれど、先生の目の光は少しも弱っていなかった。
ディレクターが「なぜ命を削ってまで」と言いかけたとき、「削ってなんかいませんよ、
逆に命を貰っているんです。もし子供達と関わっていなかったらとうに死んでいたと
思います」。そのとおりなんだろうな。ディレクターの発想はわたしと同じだな。

顔が塩だらけになるほど泣いてしまった。何十年も前にこのような人に出会えたら、、
わたしのいとこの一人は何十年も前に死んでいる。
リストカット、顔カットなど世間であまり話題に上らなかった時代だった。
叔母はうつろな人になってしまい、その後亡くなった、叔父も亡くなった。
いろんな事をみんな抱えているんだよね。

凡人は能天気に生きよう!
昨日のナビスコカップの観戦記をみーはーに書きました。

観戦記のなかで書いたことだが、読んでいた本は

ルース・ランガンHH「Christmas Miracle」(1992)
アメリカンヒストリカル
いやぁ〜、お約束の世界だが癒される。
南北戦争後のニューメキシコが舞台。戦争ですべてを失い、ジョージア州から
カリフォルニアを目指して旅を続ける一家。祖父と孫娘2人と孫息子1人。
降り始めた雪に道をあやまり、馬車の車軸が壊れる。ヒロインが馬で助けを
探しにでるがオオカミに襲われ、それを救うはもちろん、ヒーロー。
町から30マイルも離れた山間地にひとり暮らすヒーローは、
一家を温かく助けてくれるが自分の事は何も話そうとしない。
南軍の捕虜収容所に入れられていた間に妻と幼い息子を失ったヒーローと、
北軍に家と農場を焼かれ、両親も失ったヒロイン。

「大草原の小さな家」をネアンデルタールだと言ってしまうと乱暴かもしれないが
アメリカンヒストリカルは、一種のネアンデルタールロマンスなんですよね。
屋外での汗水たらした重労働をいとわない男。女子供を守りぬく男。
家事の苦労をいとわない女。ライフルだって手に取るが、美しいレディとして
男から大事にされることも素直に喜ぶ女。
献身と労働の価値がわかりやすくて心地よい。

働き者で一家の大黒柱のようなヒロインがいいんですよ〜。
当然ヒーローを愛してしまうんだけれど、ヒーローは、彼女にこんな過酷な荒野に
留まってくれ、と頼む事ができない。一家が彼女を頼りにしてるって事もあるから
ふたりだけの問題じゃなくて、一家のメンバーの成長や理解も必要なんだ。
ま、ハーレクインですから、ハッピィエンドなんですけど、いいんです(笑)。
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11月 8日
お祓いでもしてもらいたいツキの無さ。
油揚げと人参を買いに立ち寄ったくらいで、自転車を盗まれてしまった。
レジを終えて外にでると、マイちゃりんこが無いっ。
鍵をかけずに置いたわたしが悪いのだが・・・
荷物を持ってとぼとぼ歩いて帰る気分の最悪なことと言ったら。

それが昨日のことで、今朝はバスに乗り遅れ、タクシー通勤。
で、この運ちゃんがすごい遠回りをしたんだ。げっ!なんでそこ直進するの!と
進言した時は既に遅し。さらに渡る橋を間違えて、また遠回りをする。
仕事は恙無く終えたが、
帰宅すると、今度はマンションの宅配ロッカーのカードが紛失してることが判明。
あんたが最後だ、いいや、お母さんが最後だ、なすり合いも空しくカードは見つからない。

毎度のことながら逃避行動(爆)。

読み終えたのはルース・ランガン HH「Angel」(1994)。
これもアメリカンヒストリカルのクリスマスもの。
南北戦争ですべてを失った後家さんヒロインと娘2人ヒロインの実母、計4人が
雪深いモンタナの山中の小さな家で暮らしている。
そこにやってくるは、元南軍兵士ヒーロー。
北軍の捕虜収容所で「ギャンブラー」というあだ名で呼ばれていた男。
収容所でヒロインの夫の命を救い、以来親友となったのだが、その彼が
親友から貰った手紙を頼ってやってきたのだ。しかし親友は半年前に病に
倒れ亡くなっていた。。

お約束!ってもんだが、ヒロインの一家は戦争で荒廃したアトランタの土地を
後にしてモンタナに鉱脈の夢を求めてやってきた。夫は古い鉱山の地図を信じて
あたりをずっと掘っていた。志半ばで死んでしまったわけだが、どうも宝の山を
掘り当てたようなのだ。強欲な町一番の牧場主が土地を売れとヒロインを脅し、
嫌がらせをする。

そう、ヒーローはヒロイン一家を守り、亡き親友が見つけた幻の鉱脈を探さねば!
無頼者(実はBJヒーロー)と美しい未亡人、、、ははは、なんてありがちな話なんだ、と
わかっちゃいるんだけど、時代劇ってのは、このお約束世界が心地いいんだよね。クリスマスイブの夜に、うっひっひ。
アメリカン・ヒストリカルとしてまとめてみました。
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11月10日
我が心の旅、今朝の再放送は椎名誠さんのパタゴニアだった。
ひとつの牧場が千代田区の7倍の面積、なんていう広大さ。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」や「運命を分けたザイル」を思い出させる湖、空、山。
「パタゴニアあるいは風とたんぽぽの物語」の元になった旅から20年経って
再びプンタアレーナスからLaguna Azul 青い湖へと向かう。
湖畔の三角石をペンダントに加工した話に、少し泣けた。
なんていうか旅をする人の業を感じてしまったね。

ネットでチリ、パタゴニア、青い湖、などと検索すると、、いやはや、
呆れるほど多くの人がこんな所まで!という所まで旅しているんだねぇ・・

Loveswept8冊が届いた。落札してから一ヶ月。船便が予想よりも早いのでびっくり。
表紙絵は揃いも揃ってちょいと恥ずかしい。サンドラ・ブラウンの「Fanta C」なんて
ヒーローの胸が泥で汚れてるのかと思うほどむにゃむにゃ。。だ(笑)。

読み始めたのはポーラ・デトマー・リグス「Desperate Measures」(1989)。
元FBI捜査官ヒーローと、裁判官ヒロイン。
おりしもドラッグ組織のボスの公判が始まろうとしている時、ヒロインの娘が
誘拐される。娘の命と引き換えに無罪を勝ち取るための脅しだ。
ヒーローはその昔、行き過ぎた捜査で殺人罪に問われ、FBIを辞めた男。
当時その裁判を受け持ったのはヒロインで、ヒーローの暴力的な捜査を
ひどく嫌った過去がある。だが、今娘の救助を頼めるのは彼しかいない・・

「大変な裁判ですから、娘はとある場所に預けていますし、私自身もボディガードを
頼んでいます」と、マスコミに対しては公正な裁判のポーズを取りながら、
犯罪王へは、そちらの要求を飲むと伝えたヒロイン。
だが、すべては、娘を探しだす時間を稼ぐためだった。

ってわけだが、3分の2読んだ時点で、全く手がかりが無い。
犯罪王は裁判に出廷する以外の時間は余裕でゴルフなんてやってるし。

悪がのさばる世界を見過ぎて、力でしか解決できない事もあるんだという
信念のヒーロー。
ヒロインはそういうヒーローの力を借りなければならないことに当然
葛藤があり、ヒーローの捜査を邪魔しちゃったりする。。
娘の命を選ぶか、法の信念を貫くか、、
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11月11日
おとといの話で恐縮ですが、アクターズスタジオの「ケイト・ウインスレット」
落ち着いた役柄が多いのに、実物は喋りだすと止まらない感じで意外でしたね〜。
前にも書いたことだけど、タイタニックを見たときはフケた女、と思ったのに
今見るととってもカワイイんでびっくり。

明日は万博へ。ガンバはかなりダメージ大きい。先週の土曜に続き、水曜の天皇杯も
延長120分を戦い、もうボロボロなんじゃないだろうか。。orz

「Desperate Measures」読了。
こういう緊迫した話だと、作者もラストに困ってしまうわね。
裁判は3週間目に入り、ますますヒロインは追い詰められてゆく。
手がかりを掴んだかに見えたヒーローは、はめられて逮捕されてしまう。
やばいなぁ、どうなっちゃうんだろう。。と気を揉みながらも
ページをめくるのが段々遅くなる。
もしかしてしょーもないラストだったらどーしようか、と気が重くなってくるのだ。
う〜むむ。
ラストに近づくと途端に脇が甘くなってしまう犯罪王。
よく出来ていると余計にがっかりするのがハーレクインの辛いところ(爆)。
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11月13日
まずは昨日の「ガンバー浦和レッズ」2−1
意外なほどの好天で、最初は暑いくらいの天気だったが、日が落ちてからは
さすがにぐっと冷え込む。4時からの試合はちょっと遅い。
しかしレッズサポはほんまにすごい。ゴール裏は立錐の余地がないほど赤、赤、赤。
半分以上が半袖ですからね〜。
聖杯を抱いているかのようにレッズフラッグを握り締め、腹の底から蛮声を上げる。
あぅっ、まじでレッズの逆ホーム状態。

いつもは寒いとサポユニの上からジャンパーを着てしまうわたしも、今回は
万博の青色が減ってはイカン!と、ハーフタイムにジャンパーを着た時、ちゃんと
サポユニを一度脱いで、再び上から着るぐらいの献身をする気になった(爆)。

肉を切らせて骨を絶つ。ほんと、痛い痛い勝利。山口(智)さんの負傷に続き、今度は実好さんが負傷・・・
疲労が溜まっている感じで、満身創痍のガンバ。
はぁ、わたしなんてフタが全力で走るだけで、じわ〜と涙腺が緩みそうだった。
やばいなぁ。もう頼れるDFが残っていない。勝ったのは嬉しいけれど、ちょい暗い。

読んだHQは、パトリシア・G・エバンズのSIM「Whatever It Takes」(1988)。
いやぁ〜、すっごく良かった。この頃のシリーズロマンスって読み応えがあるなぁ。
読んでいて勢いを感じるわ。
ステルス機にて偵察中にトラブルがあり墜落。ベトナムの牢獄にスパイ容疑で投獄され
3年、地獄のような苦しみの果てに本国に戻るが、顔も家族も名誉も失っている。
夫は死んだと思っているヒロインと正体をあかせないヒーローのロマンスなんだが、
インドシナ紛争や未帰還兵問題が背景にあって結構シリアスで、政治の冷酷さが
生々しい。獄中生活の述懐も真に迫っていて恐いほどだ。
ロマンス部分はというと、ホットなのに厳しい(うるる)。二人とも3年前と同じ人間じゃ
ないし、女側の自己中な感情も醜いけどすごくよく分かる。
でも、こんな男は滅多にいないよ〜。ヒロインが目を覚ますのが早くてホッとする。
この人の作品は独特の官能性があって、空気の密度が濃くてうぶ毛がたつ感じ。

ヒーローの話を信じないすごく嫌なEisleyという名前の男が海軍情報部にいて、
ちょー感じワルっ!って思っていたら、「Quinn Eisley's War」(1993)のヒーローだった。
有能だが誰も信用しない男、君が5年後に主役になるなんて、この時点では想像できないよ(笑)。
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11月15日
隔日が習慣になってしまいそう?

京都はこのところ一気に紅葉がすすみ、もみじはぱっとせず、枯れたような赤茶色だが、
鴨川べりのイチョウは黄色一色で目にもあざやか。とはいえ、ブッシュ大統領訪日の
ために道路は警官だらけで、紅葉を楽しむ雰囲気に欠けている。

首と肩のコリがあまりにひどいので、本を読む姿勢も椅子に座ったり、正座したり、
しだいにうつ伏せ、仰向け、ありとあらゆる格好をして、さながらもだえる昆虫か、
手に持つ本が無いと、最後はまるでチョークで縁取られた犯罪現場のひとがただ。
そんなにまでして読むなよ〜って感じなんだが、読んでしまうんだよねぇ・・
マッサージチェアを買おうかと真剣に考える日々。

そんなわけで読むペースが落ちたかも、、
今半分まで読んでいるのはパトリシア・G・エバンズのSIM「Summer of the Wolf」(1988)。

好きだわ〜。なんていうか、リンダ・ハワードを初めて読んだ時と感じ方が似てる。
っていうか、リンダの方がエバンズに似てるのか?
ストーリーも海辺に打ち上げられ意識を失っているヒーローを助けて介抱する、とか
ちょい似てるし。
とにかくヒーローのオーラが強い。
「俺の女だ」っていうあのむんとするフェロモン。実際はなかなか手を出さないんだが
もうね、「はい、あんたのもんですよ、どうぞどうぞ」と、あらがえません(笑)。
ヒロインは女性的だけれど、しなやかな強さでなよなよしてないから気持ちがいい。

アリューシャン列島でクジラの言葉の研究をしているヒロインと、密かにヒロインの
身辺保護の命を受けた元エージェント・ヒーロー。
島に向かったヒーローは、ガソリン漏れで操縦していたセスナ機が墜落し、冷たい海に
投げ出される。海岸にたどり着いたのは奇跡か・・(実はわけがある)。

ヒロインが海岸で意識を失っているヒーローを救助するシーンから始まるのだが、
それがすごく上手い。ヒロインの行動に読者は、このキャラクターなら信じて読むぞ!って
思わされちゃうのよねぇ。
クジラの言語研究部分が、これまた面白くて、クジラの言語なんて知らないから
ホントか嘘か分からないけど、クジラの思考体系がまことしやかに語られる。
わたしはすっかり信じてしまったわ(笑)。
まだ半分だから、これからヒロインたちに魔の手が忍び寄る・・・
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11月18日
最近なぜか立て続けに「男女共同参画」に関係するいろいろな集まりに出た。
私はすべて単なる付け足しというか人数集めの一人にすぎないのだが、会自体は
そうそうたる顔ぶれ。
いわゆるスーパーウーマンが多くて、隅の方で小さくなっていたわけだ。

雇用機会の均等、ロールモデル、啓蒙活動、夜間保育や病児保育、育児期間の
補助員の手当てなど大半の提案が、男が働くのと同じ時間を女も働けるようにする、
みたいな基本方向があって、なんか悩んでしまった。
『寝る間も惜しんで仕事をしたい』人のための補助って感じなんだ。
競争社会から女性がドロップアウトする時って、夜間保育があればドロップアウト
せずに済む事だったんだろうか。そういう生活自体に疑問やら罪悪感やらを感じたから
ドロップアウトしたんじゃないだろうか。
みんな6時くらいには家に帰ろうよ、なんて発言する雰囲気は全く無かったのだった。

相変わらずのHQ古本読書。
パトリシア・G・エバンズのSIM「Summer of the Wolf」(1988)は読了。
前半の方が良かったかも。後半はかなりお約束展開だった。
愛をかわすようになった後でヒーローの正体を知り、だましたとなじるヒロイン。
う〜ん、ナイスなヒロインだったのに少々ヒステリックで残念だ。
ヒーローが命をかけてヒロインを救い、死んだりしないで!愛してるわ!という
定番ハッピィエンドなんだが、ちょいと面白いのが脇役Eisley。
「感情の無い男」と呼ばれ続けてきた彼だったが、「これほど女に愛されるってのは
どんな感じなんだろう」と思ったりする(^m^)。

ストーリーがクジラに関係するので、日本はもろに悪役だ。まるで人肉かペットを
食べるごとくに描かれてちょっと辛い。低脳なブタや牛なら食べて良いって理屈も
どうかと思うが。


優しくしみじみ系が読みたくなって、SSEを読む。
サリー・テイラー・ヘイズSSE「Magic in a Jelly Jar」(2001)
バツイチカップル。ヒロインは歯科医。
子持ち男性と結婚したのだが、彼が別の女性と関係ができ、離婚。
血は繋がっていなくとも彼の娘をとても愛していたヒロインは、
義理の娘たちから切り離されとても傷ついている。
ヒーローは建設業。妻が1年半前に家出して離婚。6才ルークと4才ダニがいる。
ルークは母親が恋しくてならず、抜けた歯を集めて願をかけている。
100個集められたらTooth Fairy が願いをかなえてくれて、お母さんが
家に戻ってくると信じている。
学校でクラスメートのぐらぐらした乳歯を無理やり引っ張って取ろうとしたことから
ヒーローとヒロインは知り合うのだが、ヒロインは子持ち男性と関わる事に
慎重にならざるえない。だが、最初からふたりは惹かれあって、、、ひひ、よござんす。
ゆっくりとふたりの愛は育ってゆくのだが、そこに家出した元妻が帰って来て・・
深い愛情を子供に寄せるヒーローが出色。できすぎダディだった。
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11月20日
うぇ〜ん、ガンバが負けてしまったぁ。orz
もう、だめかも・・・と、かなり弱気っす。

昨日は友人らと食事で牡蠣尽くし。お店の雰囲気はとてもお洒落だったが、お味の方は
ちょっと塩気が強いかなぁ。ボジョレヌーボで流し込む(笑)。
待ち合わせに遅れそうだったのでタクシーを拾ったが、観光シーズンで
メインストリートは大渋滞。夜間照明の寺院が増えたせいかな?

今日は夕食後、ためにためていたYシャツを何枚もアイロンがけ。
アイロンがけって苦手だ。始める前から気が重くなる。
せっかくがんばっても、上手な仕上がりじゃないから、余計にやった甲斐が無い。
それなのに手洗いで済むようなブラウスよりYシャツが好きで、アイロン下手には
厄介なのについ買ってしまう。
アイロンを出したついでに、たたんでしまっていたセーター類をたんすから
出してきて、折りじわをスチームでのばしたりして、、
大仕事をやったような気になった(笑)。


読んだHQは、Marilyn Tracy SS「Something Beautiful」(1995)。
RTレビュアチョイスに選ばれているし、2001年に再版もされている。
(オリジナルの表紙絵の方がずっと良いゾ あの短パン姿はいかんやろ・・)
一度は挫折しかけた本で、知らない単語が多くて気分がつまずき、ほっておいたが
今回再挑戦してみたら、、をぉぉ、すごく良いじゃないか!
どきどきしながら読んでしまった。わたしの英語力も少しは上達してるって事かな?

これはストーリーもさることながら、物語の織り成す雰囲気が見事で、秋分の日までの
2週間の物語なんだが、、ただよう空気に首すじの毛がたつ。
無差別な殺人事件で父親が射殺された。後部座席にいた8才の娘はトラウマに
苦しんで笑顔も忘れてしまう。ところが、ある時から、娘はひとりの友人ライルの話を
し始め、少しずつ明るくなってゆく。
いつもライルと話している娘、、、だが彼は他の誰の目にも見えない。
心理カウンセラーや教師は、こういう事はよくあることで、トラウマからの回復期なのだ、
心配することは無いというが、娘が話すライルの話はあまりにリアルで、
想像の産物だと自分に言い聞かせても何か不安になってしまうヒロインだった。
「ライルはね Something Beautiful なのよ、ライルが触れてくれると、嫌な事は
全部消えるのよ。ママも触ってもらって」
だが、ヒロインはどうしてもライルに触れられたくない。

ちょうど同じ頃、一人の男スティーブンが仕事を求めてやってくる。暗い目をした
その男は本とナイフと上着しか持ち物がない。ヒロインは庭番として雇うが、
何か落ち着かない。娘は「ライルはスティーブンが嫌いよ。どんなことがあっても
家の中に入れたらだめだって言ってるわ」
だが、ヒロインはスティーブンが怪我をした時、家の中にひっぱって入れてしまう。

秋分の日にライルは友達をいっぱい連れてくると言う娘。
何かがこの家で起こっている。。
SF的なテーマと、悲しみや苦痛からの再生がうまく調和していてハナマル。
しかもホットシーンがぁ(^m^) 下に続く・・
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11月22日
見よう、見ようと思っていた「理想の女」をようやく見に行った。
最初は「おやっいつものヘレン・ハントとは随分違うのね」と思ったが
途中から、あぁ、やっぱりヘレン・ハントだぁ、って感じの映画だった。
いや別に文句を言ってるわけじゃないんだ。かなり満足したんだ、だけれども、
最後まで孤独をしょって行って欲しかったかなぁ〜。
ヘレン・ハントにはそんな惨い事できません!って感じ?(笑)。

文句を垂れてはいるが、惚れました〜、タピィ。君は愛すべき人だねぇ〜。
この映画は、誰がなんと言おうと、タピィ(トム・ウィルキンソン)が最高。
これぞ「女の夢」!な彼でした。
で、このタピィうんぬんは原作には無いそうだ。ワイルド原作はヘレン・ハント的では
なかったのだ、やっぱり。
で、わたしのある部分は、この甘い砂糖衣をむむむ、と思ってるんだが、脳みその
かなり大きなHQ部分はこのハリウッド的なタピィをものすごく喜んでいる。

Marilyn Tracy の SS「Something Beautiful」を再読してしまう。
いい、ほんま、いいなぁ〜。
ひどい喪失感から立ち上がり、再び人生のリスクをしょうゾと決意するまでの
ヒロインの再生が、寓話的に描かれているわけだけど、なんていうか、
静かな緊張感がいいんだよねぇ。
危険な何か、安全を保証してくれないもの、苦痛をもたらすかも知れないもの、
それは言い換えれば「未来」「新しい一歩」だ。それを象徴するスティーブンと、
美しい何か、癒しや永遠や安心を保証してくれる象徴のライル。

言葉で説明しちゃうと、夫を亡くしたヒロインものによくある構造なんだけど、
生きるリスク、愛するリスクをこういう形で物語にしてみせる、
そこが作家の腕の見せ所だ。

日常と非日常の境のトワイライトゾーンに放り込まれたような感じでどきどきする。

夫の死後、絵を描きたい気持ちが全く起きなくなった画家ヒロインだったが、最近
何かに突き動かされるように絵を描きだした。黒く渦巻く雲と、忌まわしい緑色の目と、
どこに通ずるかわからない扉。
そんな時、秋の清冽な光の中、金色に耀く髪と緑色の目をもったスティーブンが現れ、
時を同じくして娘は目に見えない友人ライルの事を話し出す・・

この前読んだ、レイチェル・リーのもすごく良かったし、シルエット・シャドウシリーズって
結構いいのがあるんだよねぇ。ごくわずかしか翻訳されなかったのが残念だねぇ〜。
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11月23日
東芝のgigabeat MEG203 旧型の20GBを買ってしまった。約5000曲ってヤツね。
それほど音楽人間じゃないので、手持ちのCD(200枚くらいか)それを全部
入れられる容量であればよく、別に再生中の画面がきれいだとかカラー表示だとかには
興味がないし、動画なんか見れなくてもいい。ジョギングしながら聴くわけでもない。
アマゾンで買うと15%引きでしかも送料無料なので、本当に安い。
1万6千円でおつりがくる。こんなに安くなってしまって、いいのだろうか。

で、買ってみて分かった事がいくつかあった。

まず、普段パソコンに音楽を取り込んでる人と、そうじゃない人で大きな手間の差がある。
gigabeatの専用ソフトは、PCにあるmp3やWMAファイルを圧縮してギガビートに
コピーするだけの機能なので、大変シンプルで、基本的には私好みなのだが、
普段PCに音楽を入れてない人は、いちいちCDからいったんPCにダウンロードして、
それをgigabeatに移さなければならない。
専用ソフトに、CDドライブから直接gigabeatに入れるメニューもあれば良いのになぁ。
たぶん、旧型なので今のgigabeatは違うのかもしれないが、この点はちょい痛かった。
ま、専用ソフトを使わず、ウインドウズメディアプレイヤーを使えば、デバイスに直接
コピーできるのでいいんだけどね。

良かったのは音。これは予想以上に良くてびっくり! クラシックを聞いても不満がない。
CDの半分はクラシックなので、ほんと、ホッとした。大半をWMAにして移したが、
高ビットレートmp3もいつか試してみたい。

HDD型は重くて無骨でも良し。気軽なフラッシュメモリ型は軽くてコードが絡まず、
お洒落なのにする、と割り切って、2台目をiRiverのN10 にしたいと思ってるんだが、
まず当分はパソコンにCDを取り込む作業にかかりきりになりそうだ。
今日一日で16枚のCDを取り込んだが、う〜ん、先が長い・・
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11月24日
一日たって、gigabeat G23 がますます気に入ってきた(笑)。
これって、実にわたしに合ってる。
昨晩は附属ソフトがイマイチだと感じたが、今日は逆にこれがイイトコだと感じたネ。
つまり、とても実直なエクスプローラー・ライクなこのソフトは余計な事をしない。
ディレクトリというか、フォルダー構造を作るのが好きな人間にはこれがほんま良い。
自分の好きなように分類できる。
常識的に、オーディオブック、クラシック、JPOP、ドラマ、洋楽、とトップの階層を
つくり、クラシックの中に、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、交響曲、オペラ、その他、
ドラマの中に、ミュージカル、サントラ、とか自分でフォルダーを作って整理できて、
作曲家や演奏家で勝手に分類されないから嬉しい。

そしてリッピング機能も、附属ソフトに無くたって、CD-Rとかを作る手持ちのソフトに
この機能があるし、無料のリッピングソフトも簡単に手に入るご時世だ。
というわけで、今日は iTune と、手持ちのRoxio のアプリを試してみた。

iTune はマックの方は問題ないが、ウインドウズ版の方は支障が出た。
それはわたしが自動再生機能をオフにしてるためで、iTune をインストール中に
自動再生をONにしろ、と言ってきて、嫌だというとインストールを断られてしまう。
フラッシュメモリをつないだり、CDを入れたら、勝手にドライブが立ち上がるのが
嫌いなので、ONにしたくないんだ。

ま、いいや、Roxio の 320kbspの高ビットレートmp3でコピーしたら、むちゃくちゃ
綺麗な音だったからね。普通の160〜190 の時の2倍くらいのサイズになって
しまうけれど、20Gという容量だから贅沢に使える。

さて、ここまで快調なんだが、ひとつ大きな問題が生じた。
つい次々と曲を聞き入ってしまい、一向に本が読めなくなってしまったのだ。
い、いかん、、
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11月25日
自分以外誰も気にしていないのだが(爆)、リンクがはずれていた箇所を修正した。
作家別ではない方のロマンスミニレビューに入っている原書に、あらすじを
リンクしたり、ちょこまかと手直しした。
作家別ではポーラ・デトマー・リグスとパトリシア・G・エバンズを更新。

読み出した本は、サンドラ・ブラウンLoveswept「Send No Flowers」(1984)。
男の子2人がいる未亡人ヒロイン(31)が休暇をとってキャンプ地に。
着いた途端、嵐で停電、隣のバンガローに住むヒーローが助けに来てくれるという出だし。
8冊3ドルで落札したヤツね。 (下へ続く)

最近全然観ていないんだが、「ウェストブロムーエバートン」が4−0とWBAの快勝で
イナがとても良かったそうだ。イナはこの時期になって突如復活してきた。もうちょっと
好不調の波が小さいといいんだけどねぇ。
一方、ガンバは水曜の大宮戦も負けてしまい、セレッソと勝ち点が並んでしまった。
優勝の灯火も消える寸前?! かなりやばい・・
あと2試合勝てば文句ないのだが・・・正直言って不安だ。明日は万博観戦なんだが
観るのが恐い。

新曲発売でふとBUMP OF CHICKEN のライブツアーの日程を調べたら、2006年冬〜春は
もう京都に来ない。ビッグになってしまい、ライブの場所も関西は大阪城Hだ。
(って行く気だったんかい?!笑)
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11月26日
「ガンバージェフ」1−2
案の定、負けました・・・
連敗中で、ただでさえ萎れているのに、大黒くんにアラウージョにフタがいないというスタメン
非常にやばい、と思ったとおりの結果にがっくりだったんですが、松波さんの引退セレモニーに
しんみりさせられて、しょぼい気分がごまかされてしまいました(爆)。

サンドラ・ブラウン「Send No Flowers」(1984) 読了。
はっはっは、彼女の初期ハーレクイン作品でも見受けられる「寄りきり」ロマンス。
立会いですばやくまえみつを取り、一気に寄り切る、あれです。
をいをいをいっと思ってるうちに押し切るパワー、いいです、好きですねぇ〜。

ここではとてもじゃないけど書けない、ぬけぬけとド恥ずかしい殺し文句を言って
ヒロインの心も体も頂き!なヒーロー。もし身近にいたら、とんでもないヤツだと思うのに、
なぜか誠意ある男に見えるから不思議。ソフトブラウンの柔らかファーファにだまされて
しまうんだわ〜(笑)。

君にキスすべきじゃないんだ、と言いながらキスをして、触れるべきじゃないんだ、と
言いながら触れまくる(爆)。何やってるんだぁ〜っとつっこみながらも呆れるメロメロ
振りを楽しく読んでしまった。
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11月27日
シネマレビュー更新。「理想の女」「真夜中のピアニスト」

真夜中のピアニストは、ロマン・デュリスあってこそだなぁ。
お顔はタランティーノがちょっとだけマシになったような、個人的にはイマイチなカテゴリー
なんだが、時々ハッとする切なさが漂う。危うくヤラレそうになったわ。
で、ハイドンのピアノソナタ32番をさっそくネットでポチしてしまったわたし。
あまりに欲望に弱すぎるぞ。
11月29日
今月の「Interview」の表紙はスカーレット・ヨハンセンだ。中の写真を見ようと
立ち読みしたら、インタビュアーがジョン・トラボルタだった。
うっ、なんとも絶妙の組み合わせだ。でれっとインタビューしているオヤジな姿を
勝手に想像してしまった(笑)。相変わらず無垢といかがわしさが同居してるような、
肉感的清純派ヨハンセン。

今朝の「わが心の旅」再放送は小田実のペルリンで、つい見入ってしまった。
1993年放送というのだが、この再放送は一体どういう法則で動いているんだろう?
2年前くらいのものから今日のように12年前のものまで、つながりが無くて、いつも
不思議でしかたない。昨日は米沢富美子さんのイギリスで、これはオリジナルの放送を
リアルタイムで見た記憶があるが、これ以外は知らないものばかり。えーと、先週は
高田渡のドイツ、浅田次郎の北京、太田治子のオランダ、千住明のアメリカ横断だったっけ?
その前は、森本哲郎のサハラ砂漠、三國清三のゲランド、箒木蓬生の南フランス、
楳図かずおのローマも面白かったなぁ。
それぞれ旅する人の人生が、振り返る過去と行く手の未来が、重なりあうので
胸にしみるんだよねぇ。
どこかにわが心の旅をまとめているサイトって無いのかな。
ばらばらにはあるんだが、全部をまとめているサイトってのが見つからない。
片っ端から拾い集めて自分でリストを作りそうで恐いわ(爆)。

読み始めたのはポーラ・デトマー・リグス「Taming the Night」(1999)
ドラッグ中毒から立ち直り、今はセラピストとして、中毒の若者を対象としたリハビリ施設を
作ろうとしているヒロインと、愛する妻をヤク中の若者に殺された過去を持つ保安官ヒーロー。
最初のプロローグがとても重くて辛い。そして物語は16年後から始まる。
ヒーローの住む町で、ドラッグ中毒の青年が自動車事故を引き起こす。この事故の経過を
縦軸にして、ヒロインとヒーローが正反対の立場で関わるのだが、リグスのいいところは
決してヒステリックにならないところだ。お互いの痛みをちゃんとわかっている二人なんだ。
こなごなに砕けた人生に希望と信頼と愛を取り戻すふたりの誠実なロマンスがハナマルで、
かなり泣けてしまう。無口なヒーローがいいんだよぉ〜〜。無口なのにはわけがあるんだけどね。。
ドラッグ中毒に陥る若者の問題や、犯罪被害者や遺族の苦しみなど、とても真面目で
痛みに満ちているけれど、信頼して読める。
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11月30日
うー、寒い。
こんなに冷え込む夜だというのに、11月の無料券を使うために出かける根性。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
仕事が終ってから行ったので、夜8時45分の回、終ったのは夜11時半だよ〜・・
ひぃぃ、映画館から出たら外は実に寒かった。

実はこの4巻の話はあまり好きじゃなくて、読み終ったとき、もう次は読まないかも、と
思った本なのだ。元々ハリポタはあざとさが鼻についていたけれど、謎部分が気になりそれなりに興味が続いていたんだが、4巻はちょっと平凡で、その平凡さをあざとさで
盛り上げた感がした。ま、はなしがちょうど過渡期というか中間点で、帝国の逆襲ってわけだから、
微妙なスタンスになるのは仕方ないんだけれど、人の命が軽くてちょっとねぇ・・・

映画の出来は、う〜ん、もっと脚本を絞ったほうが良かったんじゃないかな。
本のダイジェスト版ってだけの印象を持った。

ただし、風景は、をを、ハイランドの雲だ。これだよこれ。いやぁ、いいなぁ。。
ひたってました。
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