旅日記Vol.41
冬の東京は春の陽気  2004.2.11


2月11日といえば建国記念日で祝日なのは当たり前の話だが、あるとばっかり思っていたエアロのレッスンが、担当イントラ代行ということでボク達もお休みを決め込んでしまった。そういえばオッシュマンズのポイントがそろそろ期限切れになるのが気になっていたところで、近々エアロ買物に東京へ行こうかなと思っていた矢先にこの休みとあれば、それなら…というコトで急遽チケットを手配した次第。ただし日帰り(笑)。

 ★快適フライトで羽田へ

1月半ばまで本格的な降雪がなかった金沢だったが、それ以降は思い出したように3年ぶりの大雪となり、以来少し融けてはまた積もり…の連続。今回の旅は飛行機をチョイスしたが、チケット手配の直前に天気をチェックすると当日は雪でなさそうで、フライトには影響しない様子だったからだ。
出発の朝は晴れていたが、この時期は晴天では放射冷却で気温が氷点下になることが多く、小松空港までの道ではスリップ事故が心配されるところだが、幸い前日も晴天で道路は大部分乾いてしまって、問題なく空港へ向かうことが出来た。

この日は朝一番、8時ちょうど発のJL140便。機種はB777-246。セキュリティを通りホールディングルームでしばらく待っていたら直ぐにボーディングの案内があり、機内へ。ところが乗客の数はかなり少なく、空席ばかりが目立ってしまっていた。ボーディング終了までまだ時間があるのでもう少し乗ってくるだろう…と思っていたが、大して増えることもなくドアクローズ。どうやら雪のこの時期は飛行機よりも確実な電車へと客が流れているのかもしれない。

プッシュバックされながら窓の外では、続いて出発の東京行きのB777-381や那覇行きのB737-4Q3が除氷車の洗礼を浴びていた。グランドスタッフに見送られて機はR/W24エンドに向かってタキシング。ローリングテイクオフでそのままエアボーン。

上空から見えた白山

珍しく北陸は地上も上空もすごく穏やかで、クライム中でも全く揺れを感じなかった。こんなのは初めてかもしれないな。白山の頂上付近は傘雲が掛かっていたが、あとは素晴らしい景色が広がっていた。

やがて白いベールに覆われていたはずの山々が地肌を表しはじめ、早くも太平洋側上空を飛んでいるのが判る。

ドリンクサービスの後、機内にはタービュランスの案内があり、普段より早めのベルト着用サイン点灯となった。そういえばいつも見えるはずの富士山が見えない。ディセンドしていくうち、予想より少しだけ遅れて雲の中に入ったが、思ったほどの揺れはなかった。でもフライトに支障する雲があったようで、予定よりも少し大回りしてのアプローチだったようだ。東京は南風だったのか着陸はR/W16Lがアサインされ、一旦羽田空港を左に見てからレフトターンしながらファイナルに入り、設置目標点を少し過ぎた辺りでタッチダウン。

羽田ではうまい具合にボーディングブリッジが割り当てられ、ランプパスに乗ることなくターミナルへ。京急羽田空港駅入口のスタバでラテとサンドで朝ゴハン。そのまま京急で都内へ向かうことにするが、先発の新逗子行き特急を見送って次の成田空港行きエアポート快特を品川まで。このエアポート快特は都営線内では初の一部駅通過となったが、京成線内は特急となっていた。しかし最近は羽田・成田両空港を行き来する乗客が極めて少ないせいで、京成線内は快速に格下げされてしまったと聞く。糀谷駅の近くではもう梅が盛んに咲いているのが見え「金沢とは違うなあ。あったかいんだなあ」と溜息が。

 ★さあ買物っ

品川で山手線外回りに乗換えて新宿方面へ。山手線といえば現在新車E231系(500番台)への置き換えが盛んで、既に半数以上が新車になっているという。ホームに入ってきたのはやっぱり新車だった。車内は「新車のニオイ」がプンプン漂っていた。

新宿へ向かうつもりが渋谷に着いたところで先にティップネス渋谷からと変更、でもショップに並んでいたウェアは師匠Mイントラのと同じか色違いばっかりで、これではとてもスタジオで着られない…と断念。続いて新宿から渋谷に移転オープンしたばかりのストーンズショップ「Gimmie Shelter」に行ってみたが、ティップネスとは目と鼻の先だった(笑)。昨年末に発売されたDVD「Four Flicks」のTシャツを買おうと思っていたが、結局渋めのトロント公演ツアーTシャツを購入。
続いてX-Rizeへと移動したが、こちらはどうやら閉店した様子だった。残念。以前買ったGESTSのメンズモデルは幻と化してしまうのだろうか。

春のような陽気に誘われて今度は明治通りを原宿へと歩く。なんでもラフォーレ原宿でみっちーのステージ衣装がディスプレイされているというコトで、行ってみたら…。そういえば去年の今頃はNHKホールでライブだったのか。

みっちー@ディスプレイ
みっちーwithツアーグッズ

今度はオッシュマンズ原宿店へ。後でフラッグスにある新宿店にも行くつもりだったので下見がてら…というコトで。でもいつもスポクラに持っていくおフロセット用のビニールケースにバッチリなのを見つけ、すぐ購入。実は今まで使っていたのはもうファスナーが壊れていて困っていたところ。

昼ゴハンを食べることになり、久しぶりに「VA VELDE」でパスタとニョッキ。この店のパスタはもともと170gと多めなのがうれしい。それに休日でもランチタイムのサービスはそのまま。ボクは挽肉と茸のトマトクリームソース、#2はボンゴレを。ニョッキはゴルゴンゾーラのを分けあって食べたが、欲張って全部平らげたらとにかくおナカが膨れてしまって、実は晩ゴハンを食べる気がしなかった程だ(爆)。

この日原宿界隈では都内の神輿が集まっていて、思わぬところで江戸情緒を垣間見ることが出来た。

偶然見かけたお神輿
お神輿ワッショイ!

次は大久保のZENへ。この店の飼いネコになごみつついろいろ品定めした結果、以前から持っていたDA MISSのすごくお気に入りのトップス(色はパープル)が安くなっていたので代替にとゲット。それにGESTSのブルーのショートパンツも。#2はミカランセのカプリパンツをゲット。

さて最近の悩みはエアロ用シューズ。今は殆ど1足だけで全てを賄っていて、せめてもう1足ないと早く痛んでしまうので欲しくて仕方なかったところ。これが今回の旅で一番の理由だったかも。再び新宿までは歩いたが、こちらでも梅が咲いているのを見かけた。もう少し都心側の区役所通りなんかを歩くと、夜の顔とはまた違った一面を見られたかもしれないな。
フラッグスではGAPやSHIPSもかなり気になったが、オッシュマンズへ直行(笑)。ウェアはあまりパッとしないので、まずはアンダーとCDを決めてからシューズ選び。その間に#2は以前から欲しかったと言っていたアンダーアーマーの赤のブラトップをゲット。シューズはリーボックのクラブエリートDMXを試してみたかったが、ボクのサイズのは少しくたびれたディスプレイ品しかなく、結局原宿店に逆戻りすることに決定。

原宿店ではちゃんと奥から出てきた(笑)クラブエリートDMXと、もう一つAVIAのA659WWDFを履き比べてみたが、やはりメンズサイズ対応を意識して作られているクラブエリートDMXに軍配が上がった。同様にスタジオ用のもう1足を探していた#2は、AVIAのA672WWSVを購入。だんだん荷物が大きくなってきた。ミズノのコンペティションケニーを買うという話はドコへいったのかな(爆)。溜まったポイントはここで使って3000円トクしたゾ。

最後は銀座のプランタンへ。千代田線で表参道乗換えの銀座線。やっぱり銀座線に乗らないと気が済まないのかねえ(爆)。もう少し時間があれば上野のジュエンへ行ってみるか、それとも神保町で次回作の資料探しでも…と思ったがそれは叶わなかった。こればっかりは日帰りの辛さかも(泣)。
結局秋にゲットしたDA MISSのトップスの色違いが安くなっていたのでそれをゲット。

大体これで買物は済んだものの、少し時間が余ってしまった。といっても電車で移動出来る程の余裕はない。これまでならソニープラザでも…というところだが、今では金沢にも店があり、スタバもすっかりポピュラーになってしまっているのであえて行く必要もなく、「鉄」関係の資料でも…と思い久しぶりに天賞堂に行ってみた。ところがそこで出くわしたのは…。

 ★銀座の出来事

「すみません、綾戸智絵さんですよね!?」

…という呼びかけにこっちまで驚いた。実は天賞堂へ向かう途中、ボク達の前を歩いていたのは、あの綾戸智絵と息子だったのだ。ああ驚いた。驚いたついでに天賞堂を通りすぎてしまった(笑)。しかし彼女に気づかなかったボク達も鈍感だった。

もしかして彼女らも天賞堂に向かっていたのかも?

ふと我に返ると前にいた二人連れがいない。店に入ってみるとそれが事実だった事を知った。
どうやら彼女の息子は「鉄」なのだろうか、あれこれとNゲージ鉄道模型の品定め中。「ぎょうさんあるなあ〜」「どれがええねん」彼女は今までTVで見たとおりの人だった。狭い店内では何度も彼女と隣り合わせにもなった。そんな中でボクは書籍コーナーを眺めていたが次回作の資料になりそうなものはなく、店を後にすることにした。それにしても…いやはや貴重な、奇妙な体験だった。

 ★帰途

そろそろ金沢へ帰る時間となった。有楽町から山手線に乗ったが、ようやくベテラン205系に乗ることが出来た。実はこの日は何度も山手線に乗ったが、ここまではずっと新車だった。やはりかなりのペースで置き換えが進んでいるなと実感した。インバータ制御とは違い、従来通りの電車の音は何故か安心感を抱いてしまう…ってのはボクが古い「鉄」だからかな?(爆)。浜松町でモノレールに乗換え。ここでチェックインを済ませてしまう。
モノレールもSuicaが使えるようになったのは便利だが、乗ってみるとやはり以前の活気はなく、浜松町の駅構内も電車内もまるでそろそろ終電か?と思える程の空き具合。でもそれはリムジンバス、京急を含め今では目的に応じた使い分けがなされているからだろう。

羽田にはいつもよりちょっと早めに到着。両親へのお土産を買うことにしたが、ずっとべったら漬けばっかりだったので、今回はぬれ甘納豆に変更。そういえば昔から父はこれが好物だった。ボーディングまでの時間は歩き疲れた足を少しでも休めようと、出発ロビーのソファーで座って過ごす。

帰りの便は小松行き最終の20:00発JL151便。この便もボーディングブリッジ。ホールディングルームから離陸する飛行機をぼーっと眺めていたが、この時が金沢へ帰る…という実感が沸く瞬間でもある。となりのゲートからは沖縄行きの便の乗客が機へと進んで行くが、必ず「いいなあ…沖縄…今年こそ行きたいなあ」と思ってしまう。と同時に「金沢に戻って、明日は仕事かあ」という現実に、この日の疲れをどっと感じる。

来る時の便も空席が目立ったが、この便はさらに空席だらけ。1月からの大雪で飛行機を敬遠したのだろうか、それとも連休ではないのであまり混まなかったのか、まだ受験シーズンには早かったのか、真実は定かではないが最終便だというのにガラガラ。

機は羽田空港R/W16Rからエアボーン。そのまま真っ直ぐにクライムを続ける。以前はR/W16Rからの離陸はクルリと左旋回して再び羽田上空に戻るハネダリバーサル○ディパーチャー(○には数字が入る。よく変更があるため、その都度数字が大きくなっていく)が小松行きの定番で、いつしか東京の夜景が右に見える頃、クルーズの高度がそれ程高くない小松便では、もうベルト着用サインが消えたりしたものだ。
最近は米軍横田基地の空域返還が続き、今回のルートのザマ○ディパーチャーに変わっている。これは昔の沖縄方面行きウラガ○ディパーチャーに似ているが、ふと「このまま沖縄へ行ってしまえばいいのに」なんて思ったりして(またかよ)。そんな沢山の燃料積んでいないか(笑)。

やがて右に旋回してレーダーで直接引っ張る松本トランジションとなり、夜景はだんだん寂しくなっていく。飲物が出る頃には下界は雲に覆われて真っ黒になってしまった。ディセンドが始まりコップの回収が終わろうとした頃には機長のアナウンスがあり、今度もタービュランスが予想されるため早めにベルト着用サインを出すという。CAが全員ジャンプシートにつくと雨雲にぶつかってしまった。

しばらくして揺れが収まると、もう小松空港R/W24へファイナルアプローチ中。高度は既にかなり落ち、しばらくしてタッチダウン。少し長めの滑走だった。

エプロンには先に羽田からやってきたANAのB777-381や、那覇からのJTAのB737-4Q3が「お帰りなさい」と待っていた。小松は小雨模様だった。

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