EVE burst error かなり有名なゲームですね。ええ。いまさらこのゲームについて、某かの説明が必要でしょうか、と言ってしまいたいほど、有名なゲームです。
とは言っても、ご存知ではない方もいると思うので、いつものごとく解説を。
このゲームは、パソコン版開発、発売元のシーズウェアがセガサターンに移植したザッピング(本ゲームは、マルチサイトとなっていますが)アドベンチャーゲームです。
旧来のコマンド総当りアドベンチャーゲームですが、シナリオの質が高く、それが原因となってかなり楽しめるゲームとなっています。
このゲームの続編となった『LOST ONE』と言うゲームがありますが、俺個人はこのゲームをやったことがないので、どれほどのものかはわかりません。
ただ風聞によるとシナリオライターが変わってしまったために、シナリオは漫然としたものとなって、キャラクターも、前作(つまりは、burst errorのことですね)の焼きなおしと感じられる面が多く今一つであるという話ですが、実のところはどうかわかりません。
このゲームを担当したシナリオライター、剣乃ひろゆき氏は、このゲームの製作後エルフにうつり、YUNOを開発したのは有名な話です。
フルボイス、とはいかないまでも、豪華声優陣による(本当に豪華だ)演出も聞き逃せません。
小説を書いている身としては、」で台詞が終る場合、句読点は必要ないのに、ゲームではそれが常について回っている、と言うところに多少眉をしかめもしました。しかしながら、そんなことを言っていたら、今日日どのゲームでもプレイすることはできないですからね。
そもそも、ゲームなわけですから、小説の文法がそのまま通じるわけでもありませんし……でも気になる。
またもや稚拙な解説です。
事件は、エルディア国日本大使の娘、御堂真弥子が暴漢に襲われ、元内閣諜報室のトップエージェント、法条まりなに彼女の護衛の任務が降りたことから始まります。まりなが任をうけ、真弥子の警護を開始したその日のうちに、真弥子は誘拐事件に巻き込まれてしまいます。
誘拐は、2度3度と繰り返されていきます。
一方、私立探偵の天城小次郎は、とある美術品の捜索の依頼を受けます。どうやらその捜索対象となる依頼品には、恐ろしい呪いがかけられているらしいことがわかるのですが……
天城小次郎(CV:子安武人)
私立探偵。天城探偵事務所所長。以前は、桂木探偵事務書で辣腕をふるっていましたが、ある事件を境に桂木探偵事務所を辞め、個人事務所を開きました。しかしながら、貧乏ここにきわまれリ、という生活を、日々強いられています。そんなところに、知り合いのフリージャーナリスト柴田茜から、仕事が舞い込みます……
個人的には、こいつが主人公と思いたいのですが、どうやら……
法条まりな(CV:岩男潤子)
内閣諜報部の元トップエージェント。任務達成率99%が彼女の誇り。上層部から疎まれていたところに、仕事でひとつの任務のミスがたたって、海外赴任を命じられていました。久しぶりに日本に戻ってきて、彼女を待ちうけていたものは……
どうやら、主人公は彼女のようです。でも実は……
桂木弥生(CV:本多知恵子)
桂木探偵事務所所長。天城小次郎の元(?)恋人で、法条まりなの親友。先代桂木探偵事務所所長でもあった父を、小次郎の手によって逮捕に追い込まれ、小次郎を怨んでいる……ように見えるけど、ゲームをはじめたときから、あ、こいつ小次郎のことまだ好きなんだな、とおもってしまえるほど、不器用な女性。
男まさりです。
柴田茜(CV:かないみか)
自称フリージャーナリスト。メガネと、3モードのAF制御切り替え、14分割のハニカムパターン測光、露出制御がマルチモードという、マニアにしかわからない高そうなカメラがトレードマーク。いつも小次郎の周りをうろつき、特ダネ探しに躍起になっています。「ハイエナカメラマン」とは、小次郎の弁。
御堂真弥子(CV:岡本麻弥)
まりなが身辺警護を依頼されたエルディア国大使、ロス・御堂の娘さんです。本国の政治的理由からテロリストの標的となってしまっています。最初、まりなのことを疎ましく思っていましたが、彼女の独特のペースに巻き込まれ、うちとけていきます。
実は彼女は……ぎゃあああああぁぁぁぁっ!(後から、コンハットナイフで刺される)……ばったり。
プリン(CV:水谷優子)
不良にからまれているところを、小次郎に助けられる、ちょっととろめの女の子。助けられてからというもの、小次郎にまとわりつき、なにかと小次郎の世話を焼いてくれます。かいがいしいよなぁ。こんな女の子がいたら、男は幸せボケでだめになるか、立派に活躍できるかとどちらかだよなぁ。
日本語堪能で、何か秘密を握っているらしいんだけど、じつは(ごきゅりっ、と首の骨をあられる)ばったり。
ほかにも沢山のキャラクターがでますが、出しすぎると興をそぐのも確かでしょうから、これまでにしようかと思います(全部書いていたら日が暮れる)。
よもやまごと
やはり、ストーリーは明かせませんが、いいですね。このゲームは。まさかあれがああなって、あれとああつながって、ああなって俺を泣かせるとは。はまりが講じて、結局何回クリアーしたんだろうなどと回顧してみる。
ザッピングですが、しっかり総当りすれば、小次郎編、まりな編ともに、かなり終盤までザッピングをしなくても済みますし。ただ、それには、かなりしつこく総当りをやらなければならないんですけどね。それがいやなら、じっくりとディスク交換して、ザッピングを楽しんだ方がいいかと思います。
ただ、総当りなだけあって、次に何をしていけばいいのかまったくわからない場合がありますが、それは仕方ないと考えましょう。でも、それはこう言った形式のゲームに付いて回るものであり。別段欠点ではないと考えられます。
ともかく、やってみてください。え? いまさらサターン動かすのもなんだ知って? 今だからこそサターンなんですよ。中古市場もサターンに関しては、暴落しつつありますし。名作ゲームが安く買えますよ。サターンの底力を、今こそ感じるときです。