- Charm Point
- ・オープニングの玲音の表情
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- オープニングフィルム内には、たくさんのレインの表情が出てくるんですが、中でも最後のリフレインのフレーズで映し出される表情の移り変わりは「レイン」という弱冠14才の少女がよくこれだけ持っていると感心するほどの種類があります。(回を追って玲音とは何者なのかがわかると納得できるんですが、最初、第1話を見た時点では女性が持つであろう表情全てを持つ「少女」とは一体・・・という気にさせられますネ)
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- この表情に魅せられて「lain」を見始めたという人もいるらしいです。
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- ・オープニングテーマ「DUVET」
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- ロンドンインディーズバンド「BOA」の歌うオープニングテーマなんですが、これがまたイイ!!
- 全て英語の歌詞なのでヒアリングのできない偉鷹には、最初さっぱりでしたが、CDを買って訳詞を見ると「うわーっ」て感じでした。何がって、アナタ、フレーズの区切りで歌声が伸びているところ(といっても聞いたことの無い人にはわかりませんわな。ぜひ聞いて。・・・いや、業界の回し者ってわけじゃないんですけどね)その部分の歌詞Help me breath(助けて、息ができない)ですよ。「lain」のストーリーと重ねて聞くと、わたしゃかなしゅーてかなしゅーて(T_T)。涙なくして聞けませんがな。
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- ・エンディングテーマ「遠い叫び」
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- 仲井戸“CHABO”麗一 氏が歌うエンディングテーマです。友人はこれでハマったといってました。私はアニソンしか普段ほとんど聞かないオタク(うう、アニソンに関してだけはオタクと呼ばれてもいい・・・だって1回は聞いてからじゃないとCD買う気にならないし、歌番チェックするほど時間がないんだもの)なんで、最初聞いたときは失礼ながら忌野清志朗氏(ってこの字だっけ?なんか違ってたような・・・)かと思ってしまいました。似てるんですよ声質が。あ、でも別に合わないとかじゃないです、スッゴクいい。渋いんですよこれが。
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- 歌詞の方は、なんとなくですが「玲音」を歌ったのではなく、この時代に生きる人全ての魂の叫びを代弁したような感じに思えました。この方が歌った曲で「玲音」をテーマにしているのはこちらよりもむしろ最終話の挿入歌になっていた「孤独のシグナル」でしょうか。
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- ・クマの着ぐるみパジャマ
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- これにハマった! という人は多いらしいですねー。
- もともと「lain」という作品はプレイステーション用のゲーム企画の方が先だったらしいんですが、そちらのキャラクターデザイン(つまりもとのデザイン)を担当された安部吉俊氏のデザインにはなかったらしく、アニメのデザインでこれが出てきたときには相当ショックを受けたそうです。物語とのギャップに「こんなのもありなのか?」って。
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- 偉鷹の勝手な見解ですが、このフード付き着ぐるみパジャマは「岩倉玲音」という女の子の「愛に餓えた状態」を如実に物語ってるのではないかと考えています。その前提に立ってみると、可愛いのはもちろんなのですが、物語開始時からすでに玲音の不安定さを演出する格好の小道具になっていたといえるでしょう。
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- ・タイポグラフィー
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- 文字によるアニメーション、これは「lain」という作品に一風変わった雰囲気を与えている重要な要素でしょう。サブタイトル画面はいうに及ばず、作中に現れるNAVIの画面は(セル画にエフェクトをかけたもの以外)はすべて動きがついているという念のいりようです。他にもCGが通常の画面から浮かないように「汚し」をいれているところなどはこれまでのCG使用のアニメとしては比べ物にならないぐらい両者が上手く混在されています。
- CG担当の中原順志氏は実は「Noel」というゲームのスタッフだということはよく知られているようですが、やはりそこで培った技術はすばらしいものが合ったようです。この方としては第11話のタイトル画面が会心の出来だそうですので、要チェックです(確かに凄い動きをします)。
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- ・ストーリーライン
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- サイコ・ホラー好きな偉鷹にとってはやはりこれがイチオシですね。近未来の世界観に一見オカルティックな伏線がゴロゴロはられ、謎また謎の展開。それでありながら回が進むごとに以前の伏線がするすると解かれつつ、それがもとで新たな伏線がはられる。わたしにとってはこれこそが毎回目を話せなくなってしまった最大要因でしょう。
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- このオカルティックな伏線、実際は・・・ネタバレしてしまうのでこの辺はBackboneDessectionのほうでふれますね。好感が持てるのは、作中の謎の内、メインストーリーにかかわるところは何回か見返すことで解るような作りになっているところです。むろんそれだけでは解らないところもあるのですが(玲音の髪型の理由なんかはゲーム版をやらなければ解らなかったと思います・・・確か)ストーリーを理解するには枝葉末節にあたる部分でしょう。それすらも「オチ」で片付けてしまったようにも思われますし・・・。
- 登場人物の心理描写なども、「動き」で見せるあたりがとってもナイス! 私の知ってる限り、これに匹敵する見せ方をしたのは宮崎駿氏ぐらいでしょうか(赤毛のアンなんか、テレビシリーズであれだけ続く作品なのにちょこちょことした小物や動作であらわしていたりしました)。秀逸だと感じ入りました。
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