天才少女の受難
    

私は、プリムラ・フォーリバー。15歳です。
今日から「ローゼンリープフラウ女学院」
高等科の1年生。特待生です。

入学式ではご挨拶しなくてはならないのに
アメリカからの飛行機が遅れてしまいました。
初日から遅刻しそうです。大変、大変。
愛車「ウイングゼロ・カスタム」で急ぎましょう。
 
学院の正門まであと23メートル……あら?
門の横に美しい二人の女性が。
どうやら上級生のお姉さまのようです。
かたわらに大きな黒いバッグを置いて
何をなさっているのでしょう?

青い服のお姉さまに声をかけられました。
「あなた、プリムラ・フォーリバーさん?」
「はい、そうです」
なんとお二人は私を待っていたのです。
「大学を3つも出た天才少女だって言うから
楽しみにしてたのに、ずいぶん地味な服ね」
「髪と眼鏡もいけないわ。似合ってなくてよ。
せっかく可愛いんだからコンタクトになさいな」

「先輩!私、遅刻しそうなんです。お話はあとで
…って…きゃあ!! 眼鏡、返してください!!」

眼鏡だけではありません。髪は解かれ……
あらあら、お洋服まで……。
「レディ・フォーリーバー、貴女はこの学院
始まって以来最も成績優秀な生徒ですが、
連絡なしに入学式に遅れるなど……」
院長先生のお説教は3時間続きました。

「……それから、上級生に向かって『先輩』は
いけません。『お姉さま』と呼ぶように。
何事もノリが大切です。よろしいですね」
「ノリ……ですか。……はい、わかりました」

初日から院長室の前に立たされた生徒は
創立以来初めてだということです(ToT)。

<おしまい>
 
<出演>
【KPBL-07 ペピーパンダガーデン】
【PBL-36 マドモアゼルローズバド】
【PBL-21 アズテックアライバルインスパイアード】
<使用アイテム>
【ぷちホームセンター/4.こども用自転車】
【ぷちコスメ/5.ACTRESS】
【ぷちメイクボックス/1.BLACK】
【ラブトゥドレス プチピーパーズ PBL-D-06】
【ラブトゥドレス ディアレッド PBL-D-04】
その他

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